小便小僧

図2多くの人たちが知っている小便小僧。ベルギーのブリュッセルにある彫刻の噴水です。初代が400年前に作られたそうですから、熊本城と同世代ということになります。東京オリンピックが開催された1960年代に盗難にあったそうで、写真の小便小僧はそのレプリカです。インターネットから拝借しました。
ちなみに、その近くに小便少女もあるようです。もちろん、座っているそうです。もちろん、と書きましたが、本当にもちろん、ですか? 私が小さい頃、おばあちゃんたちは着物の裾をめくり、両脚を広げて立って、手を大腿に置くように前かがみになっておしっこをしていました。さすがにそのような彫刻を見たことはありませんが、これもひとつのADLです。
先週、山形県理学療法学術大会にお招きいただきました。どうすれば理学療法士の臨床力を深めることができるか、という課題でした。
講演前に症例検討会をしましょうということになって、夜、有志で3時間ほど時間を作りました。あっという間の3時間でした。
その中で、脳出血の患者さんのおしっこに関わる行為障害が報告され、脳のシステムを基に解決策を皆で検討したのです。汚れるから洋式便器に座っておしっこをする??男だったら立っておしっこをしたいでしょう。早速皆さんで戦略を検討され、トライした結果、見事に成功し、そのことが看護・介護スタッフ、ご家族との積極的なチームワーク形成にも波及したとご報告をいただきました。私自身も自分のことのように嬉しいお話でした。もちろん、ここには書けないほどの山あり、谷ありの現実もあるわけですが、こういうことの積み重ねが患者さんたちの笑顔につながるのだと思います。要は具現化することです。NEC_3772
山形はさくらんぼの季節。さくらんぼ狩りに行って、たくさんいただいてきました。この幸せは皆さんにもお分けしなければいけません。各病棟にも今日届くことになっています。さくらんぼを見て、食して、話が盛り上がれば嬉しいことです。

コメント (22)

  • senri より:

    s,sakakibaraさん、はじめまして。当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
    チームワーク論ですか。
    ややもすると仲良しクラブになりかねないチームワークが真に有効なものであるためにはどうあるべきか、興味深いテーマですね。リハビリテーション医療と言えばチーム医療、チームワークと言われますが・・・。

  • s,sakakibara より:

    いつもブログ拝見しております!
    医療・介護業界においてコンサルティング・研修(ZAC : http://f-zac.com)をやらせていただいているのですが、
    たしかにADL、健康なら叶えられたことができないのは大きなフラストレーションですよね。
    それをチームワークでカバーするならどうするのかという議論、勉強になります!!
    今後もブログ更新楽しみにしております!
    【P.S.】
    ZACグループ代表 金森秀晃社長もブログやらせていただいております!
    組織運営に役立つ情報を配信しておりますので、よかったら是非遊びにいらしてください!
    http://f-zac.com/hideakikanamori/

  • senri より:

    c.t.nさん、こんにちは。
    英語に果敢に挑戦していらっしゃるわけですね。
    偉いなあ。

  • senri より:

    yuta.oさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
    1年間に6回もですか。ありがとうございます。まるで追っかけ?ですね。
    それに見合うだけの収穫になっていたら嬉しいのですが。
    お声掛けいただいたら、喜んで長野にもまいりますから、ぜひ企画してください。

  • senri より:

    miyuki.kさん、こんにちは。随分前にコメントをいただいていたのに、無反応で申し訳ございませんでした。
    Brightmanのように輝く歌声を他者に伝えられると素敵ですね。神様のカルテの歌を歌っていましたよね。miyuki.kさんが彼女に魅かれるのはそれなりの意味がありそうですね。
    お身体がまだ本格的な状態ではないとのことですが、そのような機会を活かしながら調整できるといいですね。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    そうですね。1、2本ならいいのですが。
    4,5本となると大変ですね。
    英語論文も拝見させていただいてます。
    かけるようになればと思っています。
    先日は福岡でありがとうございました。

  • yuta.o より:

    お疲れ様です。
    長野県で理学療法士をしているものです。
    昨年1年間で吉尾先生のセミナーに6回ほど参加させて頂きました。
    先生のお話されている内容は、解剖学の視点から細かく説明してくださり、毎回お話を聞くたびに新たな発見があり、何度聞いても勉強になっております。
    私自身、先生のお話を是非長野県の人達にも聞いてもらいたいと強く思っております。
    まだまだ自分自身も未熟者のため、患者様の為に日々精進していきたいと思っております。

  • miyuki.k より:

    お久しぶりです。先生のブログを拝見するたびに、看護の原点に返ります。しかし、まだ腰の回復が悪く療養中です。腰痛はストレスの関与が大きいと言われ、気持ちをどう持って良いのか毎日模索しています。21日にサラブライトマンの追加公演があり、偶然チケットが取れて行きました。今まで幾度も色々な方のコンサートに行きましたが、今回ほど生きていて良かったと思ったコンサートはありませんでした。CDを買い毎日聞いています。素晴らしい声は、これほど人の心に影響するのですね。心が洗われました。看護の場面では排泄障害の方と沢山関わりましたが、神経障害、泌尿器科、婦人科などでいつも悩みながら手探りの毎日でした。しかし、人間としての一番の尊厳ですから、患者さん1人ひとりときちんと向き合いこれからも看護したいと思います。

  • senri より:

    c.t.nさん、おはようございます。
    このところブログに向かう時間を作れないでいますが、重ねてメッセージをいただき、ありがとうございます。
    英語論文、いいですねえ。楽しんでください。
    1,2本で辞めないで、継続しましょう。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    近頃は抄録の作成や整理に追われています。
    先日、ホームページ上の解説付き英語論文をはじめて拝見した次第です。
    その中で気になった論文に評価尺度がありました。
    それがきっかけ、なのですが英語の論文を読んでみてます。
    学生の頃にも英語論文を読むように勧められましたが、今頃やっと、ですかね。
    イメージはできますが具現化するには結構なもので、実際に自身でそれを行うことでプラスになればと思ってます。
    postual について考えてます。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    佐藤錦?南陽?
    生産者には感謝ですね。
    こちらこそご多忙の中、ありがとうございます。

  • senri より:

    たまさん、こんにちは。
    メッセージ、ありがとうございます。
    たまさんの、そしてその患者さんのお役に立てて何よりです。
    そのようなご経験のひとつひとつが明日への発展を約束してくれます。
    これからが楽しみです。
    またお声掛けくださいね。

  • senri より:

    c.t.nさん、こんにちは。
    お久しぶりです。
    とは言っても、久しぶりなことの主な原因は私にありますね。
    このところ忙しくて、なかなかブログを書けないでいました。
    その真っ赤な果実はさくらんぼ?
    品種は佐藤錦ですか?
    北海道ではこれからしばらく南陽という品種を楽しめます。
    佐藤錦よりもひとまわり大きくて、甘みの強いさくらんぼです。
    このように美味しくて嬉しくなるような果物を作った人たちに感謝したいですね。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    本日、真っ赤な果実が届きました。
    大きな種と小さな種で、食べたら弾けるようなさっぱりとした甘味がありました。
    濃厚なまろやかさと繊蜜で程よい塩気は夏バテに最適です。
    仙台へ進めていきたいと思います。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    お久しぶりです。
    さくらんぼ、美味しそうですね。
    今年は品質がよいとかそのようなことを聞きます。
    いろいろと整理や準備もあり忙しく感じたりしますが、さくらんぼをみて食して明日へつなげたいと思います。
    ありがとうございました。

  • たま より:

    お疲れ様です。
    前回の講習会でご相談させていただいたものです。
    アドバイスを頂き2ヶ月後に患者様は棟内自立となり、入浴以外のADL動作自立し退院されました。
    自宅の設定が自立でなければ帰れない方だったので本当にあの時のアドバイスに感謝しています。名古屋での講習会も楽しみにしています。本当にありがとうございました。

  • senri より:

    くまうささん、こんばんは。いや、おはようございます、ですかね?
    メッセージ、ありがとうございます。
    早速具現化された皆様の行動力に感激しました。でも、それが本来ですね。
    その結果が良かったから、きっとこれからの手続きも興味深く進みますね。
    そこには真実という知識が求められます。
    知識を駆使して諸々の問題を解決していくのが専門家です。
    プロフェッションです。プロフェスとは「私はそういうことを行う専門家です」と公言することです。
    庄内からどんどん発信しましょう。
    仙台で行う神経理学療法学会にも挑戦してみましょう。
    皆様のこれからに期待しています。

  • くまうさ より:

    こんばんは。
    この度は真実を教えていただいてありがとうございました。
    100名集まって考えてもダメなものはダメとして気付きました。
    朝顔に排尿した後の幸せな笑顔が焼きついています。
    教えが現実化されたことで、看護師や介護士が大きな興味をもって動いたことも真実です。
    真実と事実をたくさんのスタッフで実感できたことは、私たちが一丸となって真実を追いかける絶好の機会となりました。
    庄内には庄内の四季があります。JAL、ANAジェット気流に乗ってお出でくださいませ。
    どこにでもお迎えに上がります。
    本当に感動し感激しました。ありがとうございました。・・・お待ちしております(^o^)/

  • senri より:

    aisakuさん、こんばんは。
    排泄に関してはさまざまな問題が含まれています。
    その評価も決して簡単なことではありませんからね。
    思い込みにならないように、うまく取り組めたらいいですね。

  • senri より:

    チャーコさん、こんばんは。
    小便小僧、可愛いですね。
    トイレの問題は微妙な内容を含みますから難しいですね。
    人間としての最も基本的課題のひとつですから、周りもしっかり取り組んでいかなければと思います。
    アドバイスがあったらお願いしますね。

  • aisaku より:

    ちょうど、排尿障害の患者さんを担当しています。
    急性期でバルーン管理もされていないにもかかわらず、自尿感覚がほとんどなくなっており頭を悩ませています。
    まさにタイムリーな記事でした。
    このような問題の際にお互いの専門性を活かし対応していくのですが、自分自身に排泄に関する知識が少なく上手く意見交換ができずに悩むこともしばしばです。
    具現化するためにも、相手の専門性に飛び込んでみようと思います。

  • チャーコ より:

    こんばんは、吉尾先生。いつもブログ読んでいます。
    小便小僧の写真、かなりいいですよね。
    脳卒中の患者さんのおしっこに関する行為障害、私すごく分かります。
    山形県はさくらんぼの季節ですね。
    また千里リハビリ、遊びに行きますね。

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