東北シリーズ

2016/09/16 23:10

2016/09/16 23:10

9月に入って先週10日から来週まで25日までの3週にわたり週末は仙台、盛岡、福島の東北シリーズです。それぞれ毎年伺っているところですが、良き友との再会は何度重ねても嬉しいものです。そのような友の存在に感謝しています。

盛岡ではセミナーの前日に大好きな盛楼閣の冷麺をいただき、当日夜は遅くまで皆さんと語り、翌日はいろんなところに出かけています。これが毎年のパターンです。
今年は花巻市大迫(おおはさま)のワインまつりに行って500年以上の歴史をもつ早池峰(岳)神楽を鑑賞しました。ユネスコ無形文化遺産・国指定重要無形民俗文化財の早池峰神楽は九州で見る神楽とはちょっと違ってアクロバティックな様相があり、そのストーリーを伺うと一層興味深く見ることができました。大償(おおつぐない)と岳(たけ)集落で継承している神楽をこれからも続けていくことはとても大変なことだろうと思いますが、国の財産ですから、守り抜いていきたいものです。これは諸行無常ではいけないのではないかと思います。その後、早池峰神社に参拝し、独特の空気を味わってきました。IMG_3342

このように守り抜いていくべきものがある一方で、変わらなければならないものもあります。医療の世界は正にそうであって、何かに固執したような世界は無用です。過去の積み重ねが確たる根拠に基づいてなされてきたのであればよいのですが、リハビリテーション医療の世界はそれにはほど遠いものだと考えています。暗中模索、五里霧中の世界で努力してきた先人たちに報いるためにも、それらを明らかにして方向性を明確にしていく責任があります。先人たちは将来に託して礎になっていただいたわけですから。そこにただ胡坐をかいているようではいけません。

今週末は福島です。歴史の街、二本松に伺います。もう何年になりますか・・・。尊敬する山本澄子先生とご一緒させていただいています。また熱く語る週末になりそうです。今朝、福島のさくら白桃をいただきました。大玉で果肉は堅め。甘くて、とても奥深い味わいのある白桃でした。桃もそろそろ最後です。今週末まで待っていてくれると嬉しいのですが。

コメント (16)

  • senri より:

    yuta.oさん、おはようございます。
    福島は訪ねてみたいところも多く、時間をかけて回ってみたいところでもあるのですが、セミナーが目的ではそうもいきませんでしたね。いつか機会を作って、ゆっくり回ってみてください。
    固執するだけの根拠があってのことであればそれはそれでよいことなのですが、私たちの世界はそれにはまだまだ及ばないものだと思っています。努力を重ねて、世界を広げてまいりましょう。
    秋風邪が流行っているようですね。お気をつけください。

  • yuta.o より:

    吉尾先生 こんばんは。
    私自身9月に初めてセミナーで福島を訪れました。長野から始発の新幹線で行ったため時間がなく観光する時間はなかったのですが、初の東北はとても新鮮でした。仙台などにも是非足を運んでみたいと思っています。
    リハビリテーション、医療の現場は日々進歩しています。その中で患者様に自分が今持ち得る全ての技術と知識で対応し、先生がおっしゃっている通り固執せず、新たな視点を取り入れることを忘れず、やっていきたいと思っております。
    季節の変わり目となってきておりますので、体調には十分気を付けてお過ごし下さい。

  • senri より:

    松戸のKさん、おはようございます。
    福島のセミナー、お疲れ様でした。結構充実した内容ですから、お疲れになったのでは?
    臨床の中でやり抜いていくこと、それはもちろん患者さんのためですが、自身のためでもあります。
    自分が何をなす存在か明確にして、それを徹底的に行うこと。半端ではだめです。
    ところで、ご家族とのひとときはいかがでしたか?
    たまには行き当たりばったりの旅もいいですね。

  • 松戸のK より:

    吉尾先生、こんばんは。
    先日は山本先生と吉尾先生の熱意に触れ、改めて臨床でいろいろと試したい、
    こうしたいと思うことがありました。大変有意義な時間であっという間に過ぎて
    しまいました。本当にありがとうございました。
    今日、先生にアドバイスいただいたことをさっそく実践してみたところ、
    クリアランスに改善が見られ、患者様がとても驚かれていました。
    (私と臨床実習の学生さんもですが)
    20×10セット(200回)を一緒に実践していき、私と実習生さんも大腿の筋痛に耐えながら
    ご本人様の希望であるご家族での散歩を具現化できるように頑張っていきたいと思います。
    山本先生も喉の調子を崩していらっしゃいましたので、過ごしやすい季節では
    ありますが、不安定な季節でもあるのでお体に気を付けてください。

  • senri より:

    c.t.nさん、おはようございます。
    山本澄子先生とは福島で毎年ご一緒させていただいています。
    人数を制限したとても贅沢なセミナーで、私自身もたくさんのことを学んでいます。
    お元気そうですね。
    爽やかな季節を満喫してください。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんにちは。
    盛岡でいただく今年の冷麺はどうでしたか。
    休む間もない程に研修を行っているようで、お身体には気をつけてください。
    私も山本澄子先生の熱意に触れさせていただいた一人です。
    理学療法と装具の融合は新しいものではないようですが、新たな側面をみせてくれるものだと思っています。
    バイオメカニクスで感じることがありましたし、真新しいものへの追求とその余地さらに原動力をいただいてます。

  • senri より:

    加藤さん、おはようございます。
    先日はありがとうございました。
    お顔を拝見し、とても嬉しかったです。また仙台で。
    脳のことは難しいですが、分かると臨床がとても充実してきます。
    私にお手伝いできそうなことがあったらい、いつでもご相談ください。
    より良い世界を求め続けましょう。

  • senri より:

    松戸のKさん、おはようございます。
    メッセージ、ありがとうございます。
    福島には今日からお出かけですか? 
    ご家族旅行、いいですね。天気になりますように。
    福島では楽しいセミナーになるようにしましょう。
    よろしくお願いいたします。

  • senri より:

    aisakuさん、おはようございます。
    久しく書けていなかったのですが、体は元気でしたよ。
    原稿がなかなか進まず、ブログを書いている場合ではない、という状況がありまして。
    状況はさほど変わりませんが、ほんのちょっと前に進みましたので、久しぶりに書いてみました。
    これからまた頻度を上げてまいりますので、よろしくお願いいたします。
    aisakuさんの価値観に触れるとホッとしますよ。
    ありがとうございます。

  • senri より:

    tetsuさん、おはようございます。
    先週は大変お世話になりました。とても充実した3日間を過ごすことができました。
    それぞれが与える影響を私は楽しんでいます。
    それがまた私自身の肥やしにもなっているようです。
    結果、プロフェッションとしての自身のあるべき姿を明示することができています。
    皆さんに感謝、感謝です。
    これからもよろしくお願いいたします。

  • senri より:

    チャーコさん、おはようございます。
    いつもありがとうございます。
    喜多方に行ってラーメンを食べたことがあります。
    ラーメンを食べるためにわざわざ喜多方に行ったのですが、やはり現地でいただけて美味しさは格別でした。
    実は今夜から福島に出かけるのですが、残念ながら今回は喜多方に出かける時間はありません。
    東北はいろいろ感じることがあって、私も好きなところです。

  • 加藤 より:

    吉尾先生、先日はお久しぶりでした。覚えていて下さって嬉しかったです。
    脳卒中の介入を考えるにあたって、吉尾先生と阿部先生から教えていただいている脳画像と脳システムを軸に考えたり学びを深めているつもりですが、まだまだ分かっていないことだらけですし、分かったつもりでも理解が浅かったり臨床への汎化が不十分であることを毎度考えさせられます。ありがとうございます。
    神経理学療法学会にも参加する予定なので、よろしくお願いいたします。

  • 松戸のK より:

    吉尾先生
    おはようございます。いつも先生のブログに胸を打たれます。固執した考え方を最近も臨床実習にきている学生さんに壊してもらったので、日々反省と前進を繰り返さなくてはと先日思っていたところだったので、なおさら心に響く内容でした。
    家族旅行も兼ねて(私は福島観光できませんが)福島での研修会に参加させていただくので、またご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

  • aisaku より:

    こんばんは。
    久しぶりに先生のブログを読み、嬉しく感じています。
    伝統芸能を守っていく人たちは、その時代時代に合わせて連綿とつなげていき守ってきたことと思います。その中でも、守り続けないといけないところはしっかりと伝承していかれているはずですよね。
    私達も理学療法をはじめとしてリハビリテーションも時代時代に合わせて変化していくとともに、本質である「患者さんのADL、QOLの回復」は変えてはいけないと改めて感じた次第です。
    多くの先達の方々も先達の手法にこだわっていくことは良しとしていないはずです。私たちの世代が次のステージに進めていけるよう検証作業をしていかないといけませんね。
    あと、くれぐれもお体にはお気を付けくださいね。

  • tetsu より:

    吉尾先生

    こんばんは。この度の研修会は盛岡まで足を運んでいただきありがとうございました。
    研修会では改めて、脳のシステムと運動療法の関係性について理解が深められた気がしております。小旅行での早池峰神楽は映像を通して見たことはありましたが、実際の演舞を見たのは今回が初めてでした。歴史背景が分かれば舞いの1つ1つの意味が伝わってくるのでしょうが、まだその域には達しておりませんので、もう少し勉強した後再度見てみたいというのが実感です。
    先生のコメントにもありましたが、根拠に基づく医療を今後さらに追究していく必要性を今回の研修会に参加させていただいて痛感いたしております。
    お忙しい日が続くと思いますので、健康に留意してお過ごしいただきたいと思います。
    またお会いできる日を楽しみにしております。

  • チャーコ より:

    吉尾先生、お久しぶりです。
    東北シリーズ、ワインまつりいいですね。私もいつか東北に行ってみたいです。
    喜多方ラーメン食べたり・・・。もう一度食べてみたいです、

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