しばし佇む

ゴールデンウィーク後半は熊本に帰りました。4月から3回目の熊本です。

熊本空港でレンタカーを借りて、地震中心部の益城町役場周辺を訪ねてみました。熊本市内の水前寺公園まで10㎞足らずの立地です。
倒壊した建物はほとんど撤去され、更地になっており、ブルーシートもほとんど見かけませんでした。仮設のうどん屋さんなどもありましたが、元々の街の景色を知らなければ、何の感情もなく通り過ぎてしまうほどになっていました。本格的な復興はこれからになります。

2017/05/05 12:13

車は故郷の八代へ。
40年ぶりくらいに二見海岸に行ってみました。小さい頃、母が海水浴に連れて行ってくれた海岸です。また、家から歩いて潮干狩りにも出かけた海岸です。高校生のときはこの海岸のすぐ横を走っている鹿児島本線沿いの野菊を観察研究していました。
写真の対岸は天草で、右側向こうには長崎・島原半島の雲仙普賢岳が見えます。海と空の青が素晴らしく、砂浜とのマッチングが見事ですね。どなたかが仰っていました。「吉尾さんは素敵なガラケー写真家ですね」と。この写真を見ていると、私もちょっとその気になってしまいそうなお気に入りの1枚です。訪ねた時間帯もよかったのだろうと思います。
人っ子一人いない静かな海岸で、半世紀ほど前のことを思いつつしばし佇み、最高の栄養をいただきました。

2017/05/05 12:34

さらに実家に近づくと、最近では見かけなくなったレンゲ畑が広がり、またまたしばし佇み、そして、ガラケー写真家に。

実家で甥っ子の子供たちと食事を楽しみました。今年日産に就職したばかりの彼はこのGWは11連休だということでした。凄いですね。回復期リハビリテーション病棟に勤務しているとあり得ないことです。
でも、忙しい日々の中にあっても、このような一コマが挟まれることで、しっかりリフレッシュできるようです。

コメント (13)

  • senri より:

    chiemiさん、おはようございます。
    先日は熊本にお越しいただき、ありがとうございます。
    被災された方々はそれぞれ生活を取り戻している人、まだ避難生活を余儀なくされている人など、さまざまです。
    熊本城は徐々に復旧工事も進んでいるようですが、石垣が元に戻るのは相当先のことでしょう。
    阿蘇はあちこちに大きな爪痕が山肌に残っていて、その下側にお住まいの方々は、これからやってくる梅雨が不安でならないと思います。集落も空き家がみられ、さらに不安は募るでしょう。
    この熊本の歴史は100余年単位で繰り返されているようですが、これが日本だと私は受け入れています。
    また訪ねてください。

  • chiemi より:

    吉尾先生 こんばんは。
    熊本ではありがとうございました。
    何点か気づかされることがありました。
    熊本城へ足を運び、感じたことは被害は相当だということです。当時、ニュースでも取り上げられていましたがその中でも倒壊しなかった櫓は印象的です。本来の景色を知らなければ、とおってきたことに関心することが薄れてしまいます。阿蘇まで足をのばすことはできませんでしたが、街並みを拝見すると、余儀なく営業をストップしたお店もありました。一方で、復興のために自ら活気付ける様子も伺うことができました。
    明日から学会ですね。有意義な3日間になりますよう願っております。

  • senri より:

    aisakuさん、おはようございます。
    この二見海岸の景色の小さい頃の主たる記憶は、なぜか黒い砂浜と海、そして曇り空でした。
    確かに青い空もあったのですが、海水浴と潮干狩りのとき、あまりいい天気ではなかったのでしょうか・・?
    改めて見てみると素晴らしい「青」でした。
    今回の記事には書きませんでしたが、レンゲの蜜は蜂蜜の代表格でしたし、子供にとってあの甘みは何よりのおやつ?でした。小学校の帰り道や野で遊んでいるとき、自然とレンゲの花に手が伸びていたものです。
    で、今回もちゃんと甘かったですよ。

  • senri より:

    haruさん、おはようございます。コメントありがとうございます。
    haruさんもレンゲの花かんむりでしたか。
    小さい頃の記憶を辿るのもいいものですね。
    純真な気持ちを蘇らせる力になるような、そんな気がします。

  • aisaku より:

    こんばんわ。
    目が覚める海岸の写真と凛としたレンゲの写真ありがとうございます。
    同じ景色もいろいろな経験が重なってくると、見え方や解釈も変わってきますね。
    吉尾先生はレンゲの蜜とか吸っていませんでしたか?
    私は小学校までの通学路にたくさんのレンゲがありましたので、蜜を吸ったりして通学してた記憶があります。
    その甘いと感じた蜜の味は、今吸うとどう感じるんでしょうね?
    今度試してみようと思います。(まだ咲いてたかな??)

  • haru より:

    レンゲ畑は羨ましいです。
    実家の京都では、近くににレンゲがよく咲く公園があり
    花かんむりを作ったりして遊んだ記憶があります。男ですがw

    今はなかなか草花に思いを馳せることが少なくなってきたので
    とても懐かしい気持ちになりました。

  • asuka より:

    ありがとうございます!
    参考にさせていただきます(^^)

  • senri より:

    写真のこと、お褒めいただき、ありがとうございます。
    写真を撮るコツですか・・。
    いつでも結構ですよ、と言いたいところですが、なかなかそのような機会に恵まれませんね。
    まあ、感性の赴くまま、撮影をやり抜くこと、でしょうか。
    ガラケーですと、何枚も取り続けることは厳しいのですが、自身の感覚と一致するまで撮ることです。

  • asuka より:

    私は冠といえば、シロツメグサでした。
    近所に沢山生えていて、友達とどっちが綺麗か、競って作ったことを覚えています。
    この写真はピントの合わせ方なんが絶妙です!
    また写真を撮るコツを教えてください(^^)

  • senri より:

    asukaさん、おはようございます。
    小さい頃、レンゲの花で首飾りや冠を作ったりしたものです。
    シロツメグサの花の首飾りもよいのですが、私はやはりレンゲの花がイメージです。
    男の子であろうと女の子であろうと、そんなことはお構いなしです。
    野の中でそのような遊びを楽しんだ記憶が蘇ってきます。
    確かにレンゲの花を見ると心が和らぎます。
    この写真もなかなか素敵でしょう?

  • asuka より:

    おはようございます。
    先が見えにくい活動の中で先生の言葉は
    レンゲの花言葉の”心が和らぐ”ようにとても安心できました。
    ありがとうございます。
    束の間だとは思いますが、熊本をじっくり堪能してきてください。

  • senri より:

    asukaさん、こんばんは。コメント、ありがとうございます。
    改めてこうして見ると二見海岸はなかなかなところですね。小さい頃は思っても見ませんでしたし、これまでも田舎に帰るときはこの海岸からわずか200mくらいのところを通っていたのですが・・・。行ってよかったです。
    asukaさんが現在必死で取り組んでいらっしゃることは、今後の私たちのあり方に大きく影響を与えます。でも、多くの人たちが無関心ですから、なんとかしなければいけないと私も思います。私なりに支援していきますからね。
    これから、これから。

  • asuka より:

    こんばんは。二見海岸の写真、素敵ですね。つい見入ってしまいました。
    回復期リハビリテーション病棟に限らず、理学療法士は現在の診療報酬上では、
    出勤して単位を算定してもらわないと、という考え方があります。
    だから理学療法士を取り巻く環境を変化させないと11連休は厳しいかもしれません。
    今私はそのような環境の変化をもたらすような活動も行なっていますが、
    前途多難な状況です。
    連休の間に素敵な景色でリフレッシュして、前に進みたいと思います。

    最後に、熊本の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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