飽和蒸気調理による新しい嚥下調整食のご案内

かむ・飲み込む動作が難しい方にも、食事を楽しんでいただきたくて。

患者様が日常生活を取り戻すためには、ご自分の口で食事を摂ることがとても重要です。噛んだり飲み込んだりする機能のリハビリが必要な患者様にも、安全に、そして楽しんで食事をしていただきたくて、この新しい嚥下調整食を開発しました。

管理栄養士が栄養バランスを考慮。食感や風味を活かした本格的な味わい。

従来の調理と比較して、飽和蒸気調理機を用いることによる栄養素の大きな変化はありません。味付けや油通しなどの下ごしらえを工夫することで、食感や風味を活かしながら、食べやすく飽きない味わいを追求しています。

特別な加工が不要で、見た目はそのまま。魚の骨までやわらかに!

飽和蒸気調理機を使い加熱温度や時間を工夫することで、食材に特別な加工をしなくても見た目や彩りはそのまま、舌と上あごで潰せるくらいやわらかく調理することに成功しました。ペースト食等と違い「一般の方でも食べたくなる」食事に仕上げています。

ご家庭の圧力鍋を使ったレシピ展開等、退院後につなげる支援も計画中。

ご家族と同じ食事ができないことは、患者様にも、ご家族にとっても辛いことです。退院後も「口から食べられる喜び」を味わっていただくために、当院では飽和蒸気調理の原理を用いて、ご家庭の圧力鍋を活用するなどした在宅復帰後の食事レシピの作成を目指しています。

飽和蒸気調理器とは?

高温の蒸気ですばやく、むら無く、煮えたぎらせずに加熱できるため、食材の旨味を逃がさず姿を保ったまま芯までやわらかく調理できるのが特徴です。この調理機を応用することで、今度は魚やかたまりの肉など、加熱すると固くなり食べにくい食材を使ったメニューも新たに開発したいと考えています。

あなたにぴったりの嚥下調整食早わかり図

現在のご入院の病院・施設でのお食事の状態に合わせて、最適な嚥下調理食をご用意いたします。詳しくは当院地域連携室までお問い合わせください。

※上記の「嚥下調理食早わかり図は、「嚥下調整食学会分類2013」をもとに作成しております。
※当院の嚥下調整食は、卓上型物性測定器【TPU-2DL】によって測定された結果となります。
『日摂食嚥下リハ会誌17(3):255-267,2013』または、日本摂食嚥下リハ学会ホームページ『嚥下調整食学会分類2013』を必ずご参照ください。