アメニティも、BGMも、「ホテル・クオリティ」です。

「ホテル・ライク」ではなく「ホテル・クオリティ」を。

最近、よく使われるのが「ホテル・ライク」という言葉です。「ホテルのようなアメニティを作りましょう」という考え方なのですが、今回の「リハビリテーション・リゾート」というコンセプトを本当に具現化するためには、「ホテル・ライク」というレベルを目指すのではなく、「ホテルそのものを作る」という意識で、「ホテル・クオリティ」を実現しなければいけないと考えました。だからタオル、リネン類、バスアメニティーを選ぶにしても、レストランで使われる食器を選ぶにしても、グレードの高いホテルで使われていたり、実際に使うことを想定できる上質で洗練されたものだけを選びました。なかにはオリジナルで作ったものもあります。どれも病院とは思えないものばかり。患者さんには、ホテルに滞在するのと同じ「ホテル・クオリティ」の心地よさを感じていただけるはずです。
ただ、患者さんが手にとって使う電気ポットなどの器具類に関しては、リハビリテーション病院であることを十分に配慮しました。まず患者さんにとって使いやすく、分かりやすいことを優先し、ご自宅に帰って日常生活で使うものにできるだけ近いことを前提に、機能的にもデザイン的にも優れたものだけを選んでいます。

リラックスして、リハビリテーションに集中できるBGM。

病院にBGMというと、意外に思われるかもしれませんが、「リハビリテーション・リゾート」というコンセプトを患者さんに感じとってもらうのに音楽は大切な要素です。リハビリテーションへのモチベーションを保つためには、焦ったり、イライラしていけない。余計なストレスがない状態でいていただきたい。だから心からリラックスして落ち着いて聞ける音楽を、海外のリゾートホテルに流れているような音楽を、選びました。病院にいることを忘れ、リゾートホテルに滞在する時のように心地よく、遠慮せずに何でも言えるような雰囲気づくりをするために、アメニティやBGMで「ホテル・クオリティ」を提供したかったんです。

中村貞裕

BGM・アメニティディレクション
中村貞裕 (なかむら さだひろ)

トランジットジェネラルオフィス代表 / ブランディングプロデューサー
www.transit-web.com

1995年伊勢丹入社。2001年同社を退社。トランジット有限会社(現:トランジットジェネラルオフィス)を設立し、カフェレストラン事業、ケータリング事業を展開。2003年にホテル事業に進出し、"Hotel CLASKA(クラスカ)"の運営業務を受託。2006年には、"堂島ホテル"のブランディングを手がける。2007年9月にはカフェ"TokyoBar"でニューヨーク進出を果たす。この他にも、ファッション、音楽、デザイン、アート、食をコンテンツに話題の「遊び場」を創造すべく精力的に活躍中。