命の選択

20120412千里さくら通り千里のさくら通りは今、とても嬉しそうにきれいに咲き誇っています。さくらの花言葉は精神愛、清純、優美。確かに納得できる花言葉だと思います。
自分の娘の誕生日のお祝いを兼ねて、この桜を北海道の姉が観にきます。主治医は「考え直した方がよい」ということでしたが、時間に限りを感じている姉はなんとしても大阪を訪ねたいと聞き入れません。
自分の命をどうするか、決定権は姉自身にありますから、それを最大限尊重してあげたいと私は思っています。QOLの究極の場面です。家族がその価値観を共有するのか、それとも自分たちの価値観を優先させるのか、私の選択は前者です。しかし、命は何よりも尊いものです。敢えて命を縮める行為を許すのか・・。
姉の病気を通して、その家族たちが必死にもがいて、自分たちの価値形成をなそうとしています。
主治医もそれを共有しようと努力していただいています。頭が下がります。

コメント (8)

  • senri より:

    こんばんは、aisakuさん。
    私たちリハビリテーション医療に携わる人間は、患者さんたちの「人間としての復権」を支援していくことを本業としているはずです。そのことを考えると、aisakuさんがおおっしゃるとおりだと私も思いますよ。

  • aisaku より:

    からあげは一昨日子供の入学式後のお祝いでおいしく頂きました。
    吉尾先生に食べていただくのを今から楽しみにしています。

    うちの母も脳腫瘍で余命4カ月って言われながらも、母親という強い思いで家事をしていました。それがよかったかわかりませんが、余命を言われてから4年生きることができました。

    本人の生きがいを大切にしてあげることが、免疫力も高め豊かなQOLを提供できるのかもしれませんね。
    当院の職員にも「理学療法士が患者さまの制限因子になるな」と口酸っぱくいっています。やはり、患者さまのQOLの支援できる人でありたいなって思っています。

  • senri より:

    aisakuさん、こんにちは。
    からあげ、召し上がっていますか?
    お母様のこと、大変な思いをなさったのですね。
    人の人生はさまざまですが、その人らしさが表現されることが大切だと思います。
    目の前の患者さんたちにもそのことを念頭に置いて関わりたいと考えています。

  • senri より:

    中井さん、いつも意味深なコメント、ありがとうございます。
    医療に携わる者は皆さんのご期待にこたえるような存在にならなければいけないのですが、
    まだまだその域には達していませんね。
    中井さんの声をもっともっと大きくしていただかなければならないと思います。
    これからもよろしくお願いいたします。

  • senri より:

    Junさん、こんにちは。お久しぶりです。
    確かに周りはハラハラドキドキ、ということが多いかもしれませんね。
    持病と闘いながら生きることはたやすいことではないでしょうけど、
    それを通して見えてくることも多いのでしょうね。

  • aisaku より:

    自分の母親も脳腫瘍で亡くなる直前まで先生と同じようなバメンニ出くわすことがありました。
    私の場合も先生と同じ前者の選択をしてきて、今も後悔をすることはなかったです。

    患者さんが同じような場面で悩んでいることがあれば、患者さんの決定をしっかりとサポートできるようにあり続けたいと思っています。

  • 中井 より:

    その昔坂本龍馬は日本を洗濯しようという選択をしました。今の日本はリハビリですね。主治医と療法士求む。

  • Jun より:

    吉尾先生、こんばんは。
    私も色々な場面で主治医の先生に無理な相談をして困らせてしまうことがあるのですが…
    いつも温かく見守っていただいているおかげで、毎日楽しく生活させてもらっています。
    最近よく感じることなのですが…
    持病があるということは、幸せなのかもしれません。
    だって…
    生きていることの喜びを誰よりも強く感じることが出来るから。
    そして、明日も周りをハラハラさせながら、笑ったり泣いたりしながら過ごすのです。
    (笑)

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