サクランボ

美味しそうでしょう。サクランボを嫌いな人がいるとしたらお会いしてみたいです。
北海道仁木の「南陽」という品種で、佐藤錦より少し遅れて市場に出てきます。横に100円玉を並べてみました。佐藤錦よりもひとまわり大きい南陽は果肉が充実していて、糖度も高く、北海道でも別格の扱いを受けています。
佐藤錦と言えば山形。佐藤宗助氏が作った品種ですが、日本のサクランボは元々セイヨウザクラの果実で、明治初期にヨーロッパから北海道に持ち込まれたものだそうです。そこから東北に広がっていったわけです。なんとなく東北が本場で、北海道がそれに追随したのかと思っていましたが、実は逆だったようです。
日本人は品種改良が得意で、どんどん美味しい新しい果物を作り出していきます。言うなれば人工的な作品ということになります。すると佐藤錦だけでは実をつけることが難しく、黄色いサクランボ・ナポレオンの力を借りなければならないのです。
それにしても日本人の発想力や創造性は凄いですね。リハビリテーション医療の世界でもその力を大いに発揮したいものです。日本の風土や文化ならではの課題があるはずですから、日本発の提案がいろいろあってよいのではないかと思います。もちろん世界共通の課題であっても、相応しい見識と声を大にして言えるような勇気を持たなければいけないのです。世界に誇れるサクランボのように。

コメント (4)

  • senri より:

    aisakuさん、やっと梅雨が明けましたね。
    たくさんの爪痕を残した梅雨でした。
    被災された方々には辛い夏になります。
    私たちも甘えてばかりいてはいけませんね。

  • aisaku より:

    今日は盛岡に行かれていたんですね、沿岸はどうでしたか?
    神戸学会での理学療法士の方の震災に関する講演がふと頭をよぎりました。

    自分も接ぎ木をする前に、しっかりとした土台を作らなければと思っています。
    今日の思想が明日の思想の土台になれるよう、毎日を大事に過ごすことが大切ですね。

    いつもたくさんのヒントを頂き、本当にありがとうございます。
    追伸:やっと九州北部は梅雨があけました。今年の梅雨は忘れらないものになるでしょう。

  • senri より:

    aisakuさん、おはようございます。
    今日は盛岡に来ています。これから沿岸を訪ねてみる予定です。
    接ぎ木に大切なこと、それは土台になる木がしっかりしていることです。
    現実は・・・、ちょっと弱すぎるように見えますね。
    aisakuさんのご活躍を期待します。

  • aisaku より:

    お久しぶり??です。
    まだこの時間くらいだと先生は活動中でしょうか?
    佐藤錦は接ぎ木をすることで、その株を増やしていましたと記憶しています。
    私たちの世界も同様にたくさんの接ぎ木(研修会や人の縁など)がありますが、うまく発展しきれていないのも事実。
    現場を見ていると、マニュアル・固定概念に縛られすぎている印象もありますし、そこにエネルギッシュにぶつかろうとする人も少ないのが現状です。
    1人1人のちょっとした心がけで、私たちの世界も立派なサクランボがなるでしょうね。
    今の若い方々には今の環境が心地よすぎて、先人の方々のように開拓心が希薄なのでしょうか?
    明日は高校生への理学療法の説明会に行ってきます。私が次世代のいい接ぎ木になれるよう理学療法の素晴らしさを伝えてきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。