三陸
先週末は岩手で過ごしました。岩手県には長いお付き合いの仲間たちがいます。セミナーの前か後に、お酒を飲みかわしながら遅くまで語り明かし、皆さんの思い入れの強い所に案内してもらうのです。これまでもブログで一部ご紹介しました。
今回も津波で街ごと流されてしまった三陸海岸です。1年前にも陸前高田と大船渡を訪ねました。私の都合で月曜日になってしまいましたので一人でドライブする予定でいたのですが、いつものメンバーが休暇をとって案内してくれました。心から感謝、です。
今回は宮古、山田、大槌、釜石、大船渡を訪ねてみました。津波で流された街には草が生い茂って、近くに寄らないと家の基礎が見えないくらいになっていました。県立大槌病院は建物の中が津波に流されたままの状態で残されていました。最近、受け入れる自治体が少し増えてきたとはいうものの、がれきの山を見ると東北以外で震災のことが風化しつつある現状を嘆かざるを得ませんでした。
辛うじて津波から免れた家では昨年よりも力強い生活風景をみることができましたが、生活は不便で、何よりも収入源となる働く場がないのが辛いところです。それでも海を糧に生きる人々は生活圏を着実に広げているようでした。山田湾一面に浮かぶ養殖の筏には山田の人々の努力とそれを支援してきた全国の漁師仲間たちの姿が重なって見えました。津波のフラッシュバックはその地域で生活を営むことを躊躇させると思いますが、そこでやり抜いてこそ自己実現を果たせるという彼たちの生き様は凄いと思います。
釜石の平田(へいた)にある仮設住宅ではそれぞれの棟を屋根で繋いでアーケードを作り、人々の交流を期待しているように見えました。ただ雨風をしのぐだけの当初の仮設住宅から人間をテーマに取り組んだ仮設住宅もみられるようになっている状況を見ながら、少しだけ安堵しつつ団地内でいただいた釜石カレー、とても美味しかったです。
コメント (6)
もろはしさん、こんばんは。
先日は大変お世話になりました。岩手に伺うといつも私はエネルギーをいただきます。今回もたくさんの力をいただきました。心から感謝申し上げます。
「要は具現化すること」は、次のブログ「百済来」に書いた野球部監督の倉野先生にいただいた「ゼロはどこまで重ねてもゼロでしかない」ということばが原点です。人との関わりから学ぶことは生涯の財産になります。
お忙しい中、先生の素晴らしい講演、3日間でたくさんのお話が出来てエネルギーを頂きました。
先生がいつもお話しされいる「具現化すること」の意味をかみしめながら、復興に向けて我々も頑張っていきたいと思います。これからも宜しく御願いします。
奈津子さん、こんばんは。
先日は大変お世話になりました。いつものことながら、皆様には感謝、感謝しかありません。
ありがとうございました。
三陸で生き抜こうとしている方々の気概も少し覗くことができたように思います。
そのようなひとつひとつを拝見できたことはとても嬉しかったです。
人間はやはり素晴らしいですね。
私もさらに勉強しなければいけないということです。
これからもよろしくお願いいたします。
吉尾先生
先日は、遠いところをお越しいただき、ありがとうございました。
先生の研修会から沢山の刺激をいただきました。
そして受講生の方々もとても喜んでおられました。
いつも心から感謝いたしております。
ご一緒した三陸・・瓦礫の山はまだあちこちにありましたが、昨年の状況を考えますと、
町の中はきれいになっていて、時々新しい建物も見えて・・希望が湧きました。
たった一年ですが、人間の力はすごいものだと感じました。
私も、しっかりと自分の道をみつめながら頑張りたいと思います。
どうかまた、御一緒できますように!!
ありがとうございました。
tetsuさん、こんばんは。
先日は大変お世話になりました。充実した岩手の旅でした。
同じ国民の一人として背負うべき課題だと思いますが、
現実にはもっともっと声を大にして国民に届けないといけないと感じました。
tetsuさんが出かけていらした山田町の海を見た時、私は三陸の人々の確かな力を感じました。
きっと三陸は蘇りますね。
これからもよろしくお願いいたします。
先日は、岩手での吉尾先生の研修会翌日に、沿岸の視察にご一緒させていただきました。
沿岸の現在の様子は、昨年の大震災で大荒れした津波が押し寄せたことが嘘のように、静かできれいな海とおだやかな周囲の風景が広がっていました。そんな中で少し離れた場所に目を転じてみると、点在するがれきの山や破損した建物が現存し、住宅の基礎だけが取り残された景色なども一面に見渡すこともできる状況にあります。
まだまだ「復興」には、程遠い状態にありますが、日々のマスメディアの情報やこの度の視察での沿岸の方々の表情をうかがうと、復興への兆しを垣間見ることができました。
仮設住宅に足を運んだ際には、見知らぬ我々にも気軽に挨拶や声かけをしていただきとても心温まる対応をしてくださいました。
私も同じ県人として、多くの課題を再認識させられたのと同時に、今後の復興への在り方を再考すべきと実感させられました。
私も微力ながら、この同県の復興に対し、できることを可能な限りしていきたいと思っております。
この度は、研修会および沿岸視察ご苦労さまでした。
また、お会いできることを楽しみにしております。