有田焼

佐賀県武雄市で開かれた講習会の前に有田焼の窯元を訪ねてきました。絵心のない私には敷居の高い世界ですが、日本磁器の文化を創出してきた有田の窯元を訪ねることがとても楽しみでした。

県立九州陶磁文化館を皮きりに第十四代酒井田柿右衛門さん、第十四代今泉今右衛門さん、新鋭作家庄村久喜さんを訪ねました。それぞれの作風をど素人の私が解説するような失礼なことは致しませんが、それぞれの窯で守り続けられる伝統に加えて新しい世界への挑戦が見事でした。

写真の方は第十四代今右衛門ご本人です。茶菓をご馳走になりながら、作品についてたくさんお話をいただきました。あり得ない設定に興奮を隠せない私でした。今右衛門作の見事な墨色墨はじきのぐい呑みを求めて帰る時、「そのぐい呑みでこれを楽しんでください」と大吟醸を1本。この体験は凄すぎます。言葉に表せないほどの感動でした。

庄村さんも素晴らしかったです。人間の持つ二面性を白妙と名付けた凹凸の白磁で表現しようとします。光による陰と陽の表現を理解する方法は、それを実際に見るしかないでしょう。その発想と技術に脱帽です。無理を言って、まだ世に出されていない作品を求めてきました。

有田で見た「挑戦」をやり遂げていく姿勢はこれからの私に大きなエネルギーを与えてくれました。素晴らしい時間をありがとうございました。

コメント (4)

  • senri より:

    @ishimaさん、こんんばんは。
    今日病院にいるときはバタバタで、慌ただしく鹿児島に出かけてまいりました。
    ちょっとゆっくりできればいいのですが、性分でしょうか・・・。
    先日は大変お世話になりました。@ishimaさんのhospitalityはいつも素晴らしいのですが、
    今回の感動はそうそう味わえるものではありませんでした。感謝の気持ちでいっぱいです。
    明日には奇才の作品が届くものと思います。
    結婚式のために日曜日朝に千里に戻りますから、拝見できそうで、とても楽しみです。
    その後、関空から札幌に向かうのですが、ちょうど今右衛門展をなんば高島屋で開催されていますので、夕方、空港に向かう途中、伺ってみようと思っています。
    とてもワクワクして、嬉しいですね。

  • @ishima より:

    佐賀での2日間、大変ありがとうございました。
    有田の探索は自分も大変有意義で、感動の連続でした。
    今右衛門での在り得ないシチュエーションは今でも興奮してきます。
    親友の奇才(笑)の作品も気に入って頂き自分の事のように喜んでいます。
    また来年も、研修会のご依頼を致したいと思います。
    お時間が在られる際は、またお付き合い下さい。
    今回、貴重な時間を共有できた事は、自分の宝です。
    お体にはご自愛下さい。

  • senri より:

    庄村さん、こんばんは。
    先日はお忙しい中、たくさんのお時間をいただき、素晴らしい作品に触れることができて、最高の1日でした。ありがとうございました。
    あの時に撮影した写真を講演で紹介させていただきました。携帯で撮ったものでしたが、スライドでも結構うまく白妙のイメージが表現できていて、私自身、大満足でした。
    こちらの病院でもスタッフたちに写真を見てもらいましたが、感動を呼んでいます。
    近々届く作品を、そして、またお会いできる日を楽しみにしています。

  • 庄村久喜 より:

    先日は私の工房にお越し戴きまして有り難うございました。

    ブログ拝見致しました。
    ちょっと照れてます(笑)

    「まだ世に出されていない作品」を明日送らさせて頂きます。
    また、有田にお越しの際にはお気軽にお立ち寄り下さいませ。

    ブログコメントにて失礼致しました。

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