八戸

先週末は八戸。初めて東北新幹線「はやぶさ」に乗りました。国内で一番速いというだけでなく、私のカラー、緑系の車体ですから魅惑的な存在でしたが、なかなか乗車機会がなかったのです。翌日および翌々日に乗った新幹線「はやて」が同じE5系の「はやぶさ」車両で、はやぶさづくしの八戸行脚になりました。重なる時は重なるものですね。あ、乗った感想ですか?「乗り心地、静かさともに九州新幹線のみずほ・さくら車両の指定席が最高です」とだけお伝えしておきましょう。
八戸は東北青森の小さな町というイメージを持っていたのですが、なんと人口24万人。港町らしく魚の美味しいお店も多く、私にとっては嬉しい街です。珍しいところではサメがホテルの朝食に出てきました。代表的なものはやはり鯖。前沖鯖はなかなか上質な鯖で、いろいろいただきました。一夜干しの焼き鯖、生同然のシメサバ、圧巻の虎鯖棒ずし、鯖ネギ塩串焼き、鯖のきんちゃく等々。言うまでもなくどれも美味!
帰りに八食センターで八戸・前沖鯖を買って、早速晩ご飯にいただきました。信じられないでしょうけど、丸ごと1匹。いくら脳卒中の予防にいいと言っても、やはり食べ過ぎですかね。脂がのって最高の味でした。
自宅でニュースを見ていると、B1グランプリで八戸の「せんべい汁」がグランプリ受賞、と報じていました。ホテルの朝食にも出されていたのですが・・、残念なことをしてしまいました。たまたま援助が必要な老紳士が私の隣の席に一人でいらして、お手伝いしているうちにせんべい汁のことがすっかり頭から抜けてしまったのです。せんべい汁のことを思いながらレストランに行ったにもかかわらず、です。私の頭はここまできたか、と嘆くばかりです。せんべい汁をいただきにまた八戸に行かなくては。青森のスタッフの方々も、八戸に集って学んだ人たちも、とてもとても熱い方々でしたし、また交流したいと思います。
仙台駅で90度近く身体を前に曲げて、休み休み歩いている老紳士を見かけました。感動しながらしばらく同じ方向に歩いている私がいました。ホテルで出会ったあの人にしても、一人で出かけるにはかなり大変な状態だと思いますが、どのような目的があってお出かけになっているのでしょう。そこまで自分を動かしているエネルギーはどこから出てくるのでしょうか。「参加」という言葉を簡単に使ってはいけないと思いました。

コメント (2)

  • senri より:

    aisakuさん、こんばんは。
    普通にありふれた日常に感動を、ですね。
    そうですよね、特別なことではないはずです。
    私たち自身が患者さんたちの日常を普通にとらえて感じてみることですね。

  • aisaku より:

    お疲れ様です。せんべい汁の事を忘れて目の前の人の力になっている姿こそ吉尾先生の本質ではないでしょうか?(私ごときがこのようなことを書いていいのかと思いますが・・・)私たちが同じ場面ですっと老紳士のお手伝いができるかかなり不安でもありますが…
    「参加」という言葉について考えることがあります。よく学生指導などで「患者さまのデマンドは?」と尋ねると、「手が動かない、歩けない」と答えてくれます。ですが、「その先にあるものは何だろう?」や「歩けるようになったら何がしたいのだろう?」と興味を持って患者さまの生活を考えている、指導できている理学療法士や学生も少なくなっている気がします。
    先生が老紳士のかたに感動されたのと同様に、もっとありふれた日常に感動したり興味を持ったりと感性を磨いていかないといけないのでしょうね。
    先生のブログを読んでいると、いつもそんな感覚を磨くきっかけを頂いています。ありがとうございます。

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