トーク・ジョーク&ギターショー

これこそがリハビリテーションです。素晴らしいチャレンジでした。
「写真をブログに掲載してもよろしいですか? 誰か分からないように、修正した方がよろしいですか?」とお尋ねしましたら、「ブログに! もちろん、結構ですよ。写真の修正でしたら、髪の毛を増やしておいてください。」といつものジョーク交じりの前向きなお返事をいただきました。
沖さんは脳卒中になられる前、ギターを抱えて施設を訪問され、積極的にボランティア活動をなさっていました。またギターを弾けるようになりたいと、かなり努力なさいましたが、残念ながら右腕、右手はほとんど動いてくれなかったのです。くじけそうになるところを作業療法士をはじめスタッフに励まされ、お隣・国際学園の高校生ボランティアの声援に奮い立たれました。ギターのピックを把持できるように、義肢装具士の協力を得て特殊な装置を考案し、猛特訓です。
でも、手はすぐ硬くなるし、楽しく全身を動かして弾こうとされるからギターは傾いてしまいます。思うようにピックが弦に当たりません。弦を押さえる左手の動きに重く麻痺した右手が協調して動くのは至難の業でした。相変わらず右腕はほとんど動かないのに、でも、週を重ねる毎にしっかりした音色になってきたのです。
仕上げは10月23日のミニライブ。多くの患者さんやスタッフたちが、ジョークを交えた持ち前の話術とギターの演奏にたくさんの感動と勇気をプレゼントしていただきました。娘さんご夫婦も、国際学園の学生さんたちもきっと熱いものが込み上げてきたことでしょう。沖さん、素晴らしい生きざまをお見せいただき、ありがとうございました。
いよいよ明日26日に退院です。ボランティア活動の一環としてお越しいただける日を楽しみにお待ちしています。

コメント (10)

  • senri より:

    脳出血・高次脳機能障害から甦るIT社長さん、こんばんは。クリスマスイブにコメントをいただいていたのに、今頃のチェックになり申し訳ございません。ちょっと走り回っていました。
    沖さん、素晴らしいでしょう! 実は先日、ギター片手に病院にいらっしゃいました。もちろんライブです。私たちに大きな勇気を与えていただき、感謝感激です。
    私たちも沖さんのように他者に影響を与えられる存在にならなければ、と改めて思っています。
    お名前から察しますに、IT社長も相当な御苦労をなさったようですが、健康に留意され、ますますご活躍ください。

  • 脳出血・高次脳機能障害から甦るIT社長 より:

    沖さんのギターショーのブログ、感動しました。
    そして、そのような活動を応援している先生をはじめ千里リハビリテーション病院のスタッフの皆様のことを知ることができてまた感動です。
    今日は12月24日、クリスマスイブですが、私にとって大きなプレゼントです。
    これからも、沖さんと、千里リハビリテーション病院の皆様を応援させて頂きます。

  • senri より:

    チャコさん、こんばんは。
    コメントいただき、ありがとうございます。
    人に感動を与えられる生き方って、とても素敵ですね。

  • チャコ より:

    こんにちは ギターショーの沖さん私もブログ読んで感動しました

  • senri より:

    isaoさん、こんばんは。
    御入院中はたくさんの感動をありがとうございました。
    人間の持つ可能性の凄さにただただ驚きました。
    人間関係は影響過程と言いますが、isaoさんの存在は正に正の影響を与えるもので、
    私たちはその輝きに眩しいほどでした。
    今後の新たな人生を大いにお楽しみください。
    aisakuさんにはこちらからも連絡しておきます。

  • isao より:

    今日で退院してから1週間経ちました。
    入院中は吉尾先生、合田セラピスト他、
    病院関係者には大変お世話になりありがとうございました。

    私は退院後、訪問リハビリ、デイサービスに通い日々早期回復に努めております。
    ギターも少しつずつではありますが、毎日コツコツと地道に努力しております。
    多少弾けるようになりましたら、またボランティア活動を始めたいと思います。
    もちろんその際は、真っ先に千里リハビリテーション病院にギター片手に訪問いたしますので、
    皆さん楽しみお待ちください。

    aisakuさんへ
    フェイスブックでシェアして頂きありがとうございます。
    私もその記事を読ませて頂きたいので出来ましたらアドレスを教えて頂けますでしょうか。
    よろしくお願いします。

  • senri より:

    aisakuさん、こんばんは。
    とても嬉しいです。こういうことを広めずして、と思いますね。
    どうぞよろしくお願いいたします。

  • aisaku より:

    これがリハビリテーションですよね。私が追い求めている像を1例見させていただきました。天皇陛下の手術を担当された先生が言われた言葉を沖さんに置き換えると、「退院してギターを弾けて沖さんがよかったよって言ってもらえたときに、リハビリがゴールに達したって言えます」ということとですよね。
    素晴らしい記事を読ませていただきました。この話をフェイスブックでシェアさせていただきますね。

  • senri より:

    maimaiさん、こんばんは。
    素敵なお話ですよね。これは皆さんにも共有していただかなければと思って紹介しました。
    この仕事を選んで本当によかったと思える瞬間です。
    maimaiさんにも元気をあげれてとても嬉しいです。
    そして、maimasiさんのこのコメントはきっと沖さんの胸をさらに熱くしてくれることでしょう。
    ありがとうございます。

  • maimai より:

    こんにちわ!
    なんか、みなさん素敵ですね。沖さんはもちろん、その重く麻痺した手でギターを弾いてもらいたいというスタッフの気持ちが、ほんとに素敵です。私がそのショーに参加していたら、きっと泣いてしまいます…
    ブログを読ませていただくだけで感動しちゃう!
    こちらがパワーをいただいてしまいますね。
    でも、元気をあげる人間でいたいです。頑張らねば!
    いやー、それにしても素敵っ!
    素敵なお話し、ありがとうございました!

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