まごまごマンゴー

還暦のお祝いに赤いものをということで、私が大好きな宮崎産のアップルマンゴー「太陽のタマゴ」をいただきました。桐箱入りのとてもとても立派なマンゴーです。このようなお気遣いをいただき、恐縮してしまいます。
でも、大失敗したのです。この立派なマンゴーも対照になるものがなければ、どれだけ大きいものか、この写真では分かりません。気がついたときはお腹の中に収まってしまっていたのです。ちなみにこの大きさは両手で受けても収まらないほどのもので、それはそれは素晴らしく美味でした。
このような失敗はよく経験しますね。臨床では患者さんが思った以上によくなられたり、難航したりすることがあります。それらは次に活かすために仲間たちと共有していくことが大切です。そのための記録が必要ですが、そういうときに限って最初の頃の写真やデータがそろっていないことがあります。他者にとっても共有する機会をなくしますが、客観的な記録を残せなかった当の本人にとっても、それが単なる経験則で終わってしまうことになるのです。後悔しないように、まごまごせず、サッと記録を残すことです。
実は今日4月30日、札幌市内の病院に入院しました。
1年ほど前から外鼠径ヘルニアの兆候がみえていましたので、早いうちに処置しようと思ったのです。まごまごしていても解決するものではありませんから。明日、腹腔鏡下手術を受けます。お臍から侵入して、ポリプロピレン製のメッシュで鼠径部の穴を塞ぐ手術です。傷もほとんどできませんから、早くから活動することが可能な手術です。
私自身は初めての入院ですから、この経験は貴重で、これからに活かしていければと思っています。

コメント (20)

  • senri より:

    iseikaiさん、こんばんは。
    この度はおめでとうございます。
    新婚旅行が寒い北海道になり、とても驚かれたことでしょう。美味しいものを召し上がられましたか?
    お二人へのお祝いをできて私はとても嬉しかったのですが、S先生のお二人への想いがまた嬉しかったですね。
    楽しい、素敵なご家庭を築いてください。
    お見舞いのメッセージ、ありがとうございます。
    今日、退院しました。

  • iseikai より:

    体調が芳しくない中、28日はありがとうございました。あまりのサプライズでしたので、感激して涙が出てしまいました。
    本日大阪に戻ってまいりました。これからも頑張っていきますので、ご指導の程よろしくお願いいたします。
    お身体、どうかお大事にしてください。

  • senri より:

    中井さん、こんばんは。
    うまいっすねえ。 座布団3枚!
    統計学は大切だと思いますが、それだけで語るのはとても危険なことです。
    人間にはその集団から外れた存在もたくさんいますし、
    統計で処理されたものが客観的であるというものではない、と思います。
    それ以前になされなければならない手続きがたくさんありますね。

  • 中井 より:

    駝鳥倶楽部の入会資格を得られた?のですね・
    最近、統計学は最強の学問というフザけた本に目を通しました。

  • senri より:

    aisakuさん、おはようございます。
    ご心配をおかけしています。
    痛みはまだ少々ありますが、順調に進んでいると思います。
    EBMはいかによくするか、という視点よりも、いかにエピソードをなくすか、という視点に立つものです。
    リハビリテーションの世界はさほどの確率でもないのによくなることばかりが話題になります。
    私たちの関わり方によって廃用性の問題が酷くなることや、炎症・痛みを引き起こす可能性がありますが、この治療を受けますか?なんてことは言わないですよね。
    今回の手術でもそうでしたが、主治医はメリットとデメリットを明示し、起こり得るエピソードの発生率を伝えた上で、患者自身が選択して手術を受けます。そのような客観的データを揃えているからできることです。
    道は遠いですね。

  • aisaku より:

    術後の経過も良好ということで一安心しております。私も10年前に扁桃腺の手術で全麻を体験しました。入院中に他院のパスを見る機会や入院食、看護師さんの対応などはいろんな経験になったことを思い出しました。
    先生が書かれているように、みんなでシェアしたいなっと思ったときにデータもなければ日々の記録も少ないことはよくある気もします。日々の診療を大事に、一期一会の気持ちで向き合わないと・・・
    余談になりますが、リハ業界の進歩と医師の技術の進歩には差があるような気がしています。これも、自分たちの効果検証を積極的にしているのとしていないのとの差なのでしょうか?

  • senri より:

    チャーコさん、おはようございます。
    お見舞い、ありがとうございます。
    チャーコさんも2度の手術体験、大変でしたね。
    私は術後の回復状況もよく、ベッドから離れることもできるようになりました。
    ミーシャの妹、スーリーはなかなか可愛いですよ。
    最近はいろんなことを学習して、お利口さんになってきています。

  • senri より:

    daijyuさん、おはようございます。
    大変だったようですね。あのカメラは私は苦手です。
    でも、確定診断ができてよかったですね。
    分からないままでいるのはよくないと思います。
    日々の活動、これからも精進してください。

  • senri より:

    asukaさん、おはようございます。
    手術から戻り、昨夜から既に離床しています。
    医学の進歩は凄いな、と改めて感じているところです。
    おかげさまで、私にとって、ちょっとしたいい休暇になりました。

  • senri より:

    yousukeさん、おはようございます。
    ご心配をおかけしました。術後も元気にしています。
    日々、真摯に取り組んでいらっしゃるyousukeさんたちの力が結集して、
    いつか社会を動かしていただけることを期待しています。

  • daijyu より:

    先生こんばんは。
    臨床における客観性のあるデータ(画像や動画)を残すということは日々感じているのですが、
    結局主観的なデータの保存をしているだけで、いつも自分自身を悩ませることになっています。
    リハビリを実施して変化が出たと思っても、主観的なデータをもとに記憶だけにしか頼れない
    状況になってしまいます。
    これではいけないと思い最近はよくカメラを片手に行動することが多くなりました。
    どんどん客観性のあるデータを残していかなければいけませんね。
    先生、先日お会いさせていただいて、身体状態がそのような状態であるとはわかりませんでした。
    どうぞお体お大事になさってください。
    実は私は3月中旬から胃腸の調子が悪いと通院していたのですが、4月30日に胃内視鏡検査を受けました。
    結果は食道裂孔ヘルニアでした。胃腸が悪いとは勝手な主観的判断でしたね。
    Dr.から画像を見せられて説明を受けました。これこそ客観性のあるデータですね。
    あいにく保存加療ですみましたが、この経験を受け自分自身がリハビリを必要としている方々に
    リハビリを実施することによって「これだけ変ってますよ」と言えるように
    努力していこうと思います。

  • asuka より:

    こんばんは.
    もう手術を終えられたのでしょうか.
    私も日々の経験を仕事に生かしていきます.
    まごまごせずに,一歩ずつ前に進みたいと思います.
    こんばんはゆっくりお休みください.

  • yousuke より:

    先生、こんにちは。
    入院されたと知りびっくりです。
    今頃は無事手術も終えられたころでしょうか。
    初めての入院、お忙しい先生に神様がくださったつかの間のお休みですね。
    お身体ご自愛ください。
    日々の臨床の中で経時的な評価・記録は自分が苦手なところです。
    あとの後悔先にたたず、義務をしっかりと果たす努力はしていきたいです。

  • チャーコ より:

    吉尾先生こんにちは 入院されたんですね。はじめての手術大変だったと思
    います
    私も5年前初めての手術全身麻酔が切れた時貧血で大変でした。

    2回目の手術も不安でした

    宮崎のアップルマンゴー私大好きです

    今度本当にミーシャちゃんの妹に会いにいきますね

  • senri より:

    maimaiさん、おはようございます。
    日常的に臨床活動をなさっていて、「しまった」と思われることも多いと思います。
    ちょっとしたデータがあるだけで、変化をきちんと現わすことができますし、
    その蓄積が患者さんたちに対する義務でもあると思います。
    maimaiさんもひとりの臨床家としてご尽力ください。
    励ましのお言葉をいただき、ありがとうございます。
    今回のようなはじめての体験は、私にとってちょっとした楽しみです。
    前向きに今日を過ごしてみようと思います。

  • senri より:

    asukaさん、おはようございます。
    リハビリテーションの世界では確たる論証もなく臨床を展開されていることが多いと思います。
    今回のような入院経験で医師の説明を聞いていると納得できることが多いです。
    できることをひとつずつ前進させていきましょう。

  • maimai より:

    先生、こんばんわ。ご立派なマンゴー、まごまごせず、さっさと召し上がってしまったのですね!
    よほど大好きなのですね。きっと、このマンゴーは、記録を残さずとも、先生の脳裏にしっかり焼き付けていらっしゃるでしょうから、他者にわからずとも満足しているはずです!(^^)!
    臨床では、確かにそういった失敗は山ほどです。後悔しては、また先延ばし…いけませんね。
    最近は、できるものは残そうと数値では残す努力はしていますが、全然足りません。
    しっかり先を見据えて取り組みたいと思います。

    初めての入院なのですね。根拠のある治療とはいえ、初めてとはとても不安でしょうが、大丈夫です。
    先生にはご家族はじめ、全国のファンがついていますから!
    ゆっくりされて、また復活した先生を、ブログや講習会等でお知らせください!

  • asuka より:

    お元気そうでなによりです.
    リハビリを受ける患者様の不安感は,
    根拠が背景にないためなのかもしれませんね.
    確かに,元気に前向きにリハビリに取り組まれる方は
    明確な目標をご自身でもたれたり,
    こちらが提示できているように感じます.

    よりよい安心感を与えるためには,
    客観的なデータから裏付けられた目標の提示が必要ですね.
    そう考えるとデータがない時点で目標設定の曖昧さが露呈されますね.

  • senri より:

    asukaさん、こんばんは。
    早速見つけましたか・・・。
    初めての入院経験で、初めての全身麻酔の手術。実はちょっと楽しみにしているのです。
    折角の経験ですから、前向きにいきたいと思っています。
    明日の手術は確かな根拠を背景に実施される、と私には理解できています。
    この安心感は、その根拠がもたらしているようです。

  • asuka より:

    こんばんは.
    ご入院されたのですか!!
    早期から活動可能な手術と分かっていても
    初めての入院,手術となると色々と感じる事はあると思います.
    普段は働きすぎな先生ですので,
    つかの間の休養かもしれませんがお体を十分にご自愛ください.

    客観的なデータの記録の重要性は私も日々感じています.
    初期最終だけでなく,経時的な評価は予後予測する上でも重要だと感じます.
    患者さんが思った以上に良くなられたり、難航することの一つとして,
    ゴールを曖昧な判断で線引きしていることも原因の一つにあるように感じます.

    やはり根拠のある治療を,ですね.

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