田代という人
Fukuoka Study Association(FSA)というグループのセミナーにお邪魔しました。FSAと言ってもピンときませんが、 full spellで書くと勉強会や研究を共に進めていこうという会なのかな、と想像できます。たとえば、装具のことについても積極的に取り組んでいるグループです。
セミナーの後、「たなごころ」というお店でひとときを楽しみました。たなごころは漢字では「掌」と書きますが、思いのまま料理をします、という意味でお付けになったのでしょうか。写真のビーフストロガノフをはじめ、とても美味しくて楽しい創作料理でした。
参加者は男性6名でした。隣に田代耕一さんという福岡出身の若いスタッフがいました。若いのに耕一という名前も珍しいなあと思いました。田代というのは田んぼですから、文字通り、田んぼを耕す一番手になれ、という意味で付けてもらった名前だと思っていらっしゃったそうです。確かに苗字と名とのまとまりはよいのですが、都市部のお子さんにそのような直接的な意味を託すかなあ、と皆で盛り上がりました。おそらく、それを転じて社会を耕す男になれ、よい社会に変えていくようなりっぱな人間になれ、と意味を込めたものではないのか、と周りの意見でした。耕一さん、素晴らしいお名前だと思います。これからに期待してますよ。
名前の由来を親からきちんと聞いている人、そうでない人、いろいろでしょうが、名前に影響されながら生きていく人も多いようです。私自身もそうです。できれば名前の由来、意味合いは知っておきたいですね。
ところで、田代という苗字に絡んで、それぞれから知人の田代さんについて話がありました。看護師や料理店主など、おもしろいことに優しい素敵な存在の方々ばかりでした。田代耕一さんも見るからに優しそうでしたが、そこに凛々しさが加わってくれば、よきリーダーになっていけると思いました。
千里リハビリテーション病院にも田代さんという目がパッチリした微笑み返しの素敵な看護師がいます。やはり笑顔の似合うスタッフは病院には不可欠で、患者さんもスタッフも和みます。
ビーフストロガノフはロシア料理。ベフストロガノフと言うようですが、ベフとはロシア語で○○流という意味があり、牛肉ではなく、ストロガノフ流という考え方もあるそうですよ。背負う名前は大切にしたいですね。
コメント (6)
Tashiroさん、こんばんは。
早速、ご両親に聞いてみられましたか。
ご両親はシャイですか?
子供がどんどん活躍していく姿をご覧になったとき、いい名前をつけたなあ、
と喜ばれるご両親の姿が見えるような・・・。
やるしかないでしょう。
コメントいただき、ありがとうございました。
先日は貴重な講演をして頂きありがとうございました。
「たなごころ」でご一緒させて頂いておりました田代耕一と申します。
講演では、脳のメカニズムから装具の使用方法まで私の一番興味のあるお話を
聞かせて頂き、臨床に対する楽しみ方を学ばせて頂きました。
名前の由来についてですが、実は翌日、もう一度両親に聞いてみました。
しかし「田んぼの田に合わせて耕すを入れただけたい」とそんなこと今更聞いてどうする?!
という態度でした。両親も本心を言うのが恥ずかしいのでしょう。
私は先生のおっしゃって下さっていた内容が名前の由来であると信じ、これから頑張っていこうと思います。
ありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしております。
keiさん、こんにちは。
コメント、ありがとうございます。
いいお名前ですね。人間として生きていく上で、とても大切な姿勢だと思います。
特に目の前にいらっしゃる患者さんたちへのあり方によって、
その結果さえも変わってくる可能性が大きいと日頃から思っています。
これからも素敵なメッセージをお寄せください。
吉尾先生こんにんちわ。ご無沙汰しております。
私の名前の漢字は「敬」と書きます。親は「敬=人を敬う」人間に育ってほしいという意味を込めて名づけてくれたそうです。敬うという言葉は、相手を尊んで、礼を尽くす。尊敬する。という意味です。
今まさしく、それを果たすことができる職業に就けたと思っています。
そのためには言葉の意味を考えるように、患者さんの身体機能はもちろん、取り巻く環境や個人の因子も細かく考慮していく必要がありますね。
先生のブログを読ませて頂くたび、先生の言わんとすることはなんなのかをいつも考えさせられます。
asukaさん、おはようございます。
asukaというお名前もいくつか漢字を思い浮かべることができますが、それぞれに素晴らしい意味がありますね。それぞれの意味を大切に生きることができれば、と思います。
解剖の世界では意外とおもしろいnamingをしています。
その背景を知ることは、その本質を理解することにもつながります。
それが臨床につながれば最高です。
お久しぶりです.
個人の名前の由来もそうですが,専門用語の名前の由来も面白いものがありますよね.
以前先生に教えていただいた「視床」の由来には驚きました.
でも,それを聞いたら誰でも視床の位置,形状を覚えられますね.
名前の由来を知ればそのことに対する理解力は格段にあがります.
記憶する学習ではなく理解する学習を行うことが重要ですね.
リハビリにおいては理解できていないと,間違った方向へ進んでしまう恐れもあるような気がします.
私のことを想ってつけてくれた名前を大切にし,
患者さんの期待に答えられる仕事ができるよう努力していきます.