御衣黄
ソメイヨシノが終わり、八重桜の出番になりました。
その横綱級のひとつがこの御衣黄(ギョイコウ)。大阪の住まいの駐車場の傍に咲いています。サトザクラの仲間です。初めは緑色の花ですが、徐々に黄色くなり、その後、花芯から花びらに向かって赤い筋が走り、花全体がピンク色に染まって、椿のように花全体が一塊で地面に落ちます。ということですからソメイヨシノのように花びらが舞うことはありませんが、木の下はピンクの絨毯になります。これから2週間ほど、出勤時にこの様子を観察するのが楽しみです。
御衣黄は途中、黄色がかってくることから黄桜と呼ばれることもありますが、黄桜は他にも右近桜をはじめいくつかあるようです。大阪造幣局にも何本かあったのを記憶しています。最も黄色に近いのが右近桜。ショウガ科のウコンの色に似た花が咲くところから付けられた名前らしいです。御衣黄よりも花弁は薄く、少しか弱いイメージです。御衣黄は文字のごとく、衣に御が付されていますから気品の高い、いわば貴族の萌黄色の衣のように見える豪華さがあります。また、花びらの色が七変化する様は上等な服を毎日着替えることをイメージすることもできます。私は気に入った数少ない服をただ着回しているだけであり、御衣黄とは似ても似つかぬセンスのようですから、ちょっと考えを改めて・・・。
「黄桜」と言っても、必ずしも黄色いわけではなく、私にはむしろ黄緑のイメージが合っています。その色合いはソメイヨシノや他の八重桜のようなピンクがあるからこそ、光っているのだと思います。
新しい職員たちが多く入り、関係性にそれぞれが思い悩む場面を容易に想像できます。相手がいるから自分も引き立つし、自分がいるからこそ相手の存在感も大きくなります。相手を通して自分がどのような色を持った人間であるかを知ることができます。多くの人間が関わる臨床で仕事をすることで、自分を大きく成長させていくことができるのです。そのために、胸襟を開いて自分がどのような色であるのか、相手に堂々と見せる勇気が必要です。そのような人間関係が構築されればよいのですが。
コメント (9)
箕面のNさん、こんにちは。
写真倶楽部でもやりますか。
実は私のブログの写真は携帯で撮ったものです。しかもガラ系です。
もともと写真が大好きで、デジタルではない一眼レフのカメラを使っていたのです。
美しいものはいいですね。自然も、人工的なものも。
京都太秦・広隆寺の「弥勒菩薩」をご覧になったことはありますか?
もしまだでしたら、いつか奥様とお出かけになってみてはいかがでしょう。
あの美しさと微笑みに、きっと心が洗われますよ。
但し、写真撮影は厳禁です。
僕も最近花の写真を撮るのが趣味になっています。といっても携帯で撮って待ち受けにする。だからしょっちゅう待ち受けが変わっているわけです。御衣黄というんですか。親水公園にも咲いていて嫁さんがふようとちゃうと言ってたのですが葉っぱが違うので何の桜かなと・・・わかってよかったです。花だけじゃなく美しいものを観るのはいいですね。そう思う今日この頃です。
前向きなブログだからこそ、前向きなコメントになれます。
こちらこそ、ありがとうございます。
asukaさんのコメントを拝見していると前向きになれます。
いつもありがとうございます。
正面から向き合うと、辛いこともありますが、
楽しいこと、感動的なこともあります。
寒い冬になっても、必ず桜の咲く暖かな春がやってきます。
この道を選んだ初心を忘れず、継続することが重要ですね。
あと忘れてはいけないのは「ありがとうございます」と、思うこと、伝えること、ですね!
asukaさんのおっしゃるとおりだと思います。
そもそも人間が好きだからこそこの道を選んだのだろうと思います。だったら逃げている場合ではありませんよね。逆に、ちゃんと向き合ったら楽しいこともたくさんあると思います。
否定的ではなく、できるだけポジティブ思考で関係性を考えていけば、いろいろ開けてくるものですよね。
そして、常に「ありがとうございます」という気持ちとことばを忘れずにいけば大丈夫、でしょう?
お久しぶりです.
色づいてからでは散ってしまうのが早いので,
その特徴を知って,咲き始めから駆け寄れる準備が必要ですね.
「その人らしく」というのは一言では言えませんし,2人と同じ人はいません.
重たい課題だからこそ,患者さんやご家族から希望を明確に引き出し,
他スタッフとの情報共有,前向きなディスカッションが重要になると感じています.
重たくてもそれから逃げ出すことは赦されない,と私は考えます.
やはり,相手に堂々と見せる勇気が必要になりますね.
この仕事を目指した以上,関係性に悩んでいる場合ではないことに気づき,
前進して欲しいです.
asukaさん、こんばんは。お久しぶりです。
御衣黄は咲きはじめの頃は遠くから見ると緑の葉が茂ってきているようにさえ見えます。
その木の特徴を知っていると、「あっ、御衣黄が咲き始めた」と、喜び勇んでその木に駆け寄るのですが、知らないとそのまま通り過ぎてしまいます。
患者さんやご家族が、他のスタッフが、どのような希望や意見を持っているか知っておくことは大切なことです。その人らしく、という課題はとても重たいものですね。
こんばんは.
満開の御衣黄奇麗ですね.
桜の花は同じようでもよく見るとそれぞれ違う色をしています.
でも花びら1枚ずつの色を際立ててみるよりも,
桜の花,木全体として見る方が奇麗だと感じることが多いです.
つまり,1枚ずつは違うけれど,その色が生きたままで,
全体としては調和して私たちの心を癒してくれます.
違う種類の桜の木が隣にあっても,邪魔にはならず,
むしろ素敵なコントラストを奏でてくれます.
新しい職員もそれぞれの色は違うけれど,
「患者さんがその人らしく生活できるように支援する」という
大きな目的は同じだということを忘れずに反発し合わず,
お互いの意見を尊重しながら恊働することを願います.
まずは自分が手本となれるような言動,行動を心がけねばいけませんね.