大和の国

お盆は札幌で過ごしました。14日夜に千歳でお墓参りして札幌に向かったのですが、その時の気温です。途中、18度まで下がりました。さすがに真夏のことですから、涼しいを通り越していました。
8月3日に故郷の熊本で墓参りして、13日に大阪の姉のお墓へ、そして北海道ですから、お墓参りも大和の国・日本縦断です。この間の最高気温と最低気温の温度差は18度でした。冬季の温度差よりはましですが、いずれの季節も気温の高い地域に行くのが苦手です。熊本出身で、生活のほとんどが蒸し暑い大阪なのに変な話ですが、体はそのように反応します。

お盆は神仏融合の行事だそうです。一見、仏事のようですが、古神道の行事に仏事を合わせたようなものだそうです。日本は不思議な国ですね。特にこだわりがなく、これでなければならない、という空気は薄いようです。結婚式はその典型で、神前で挙式・指輪交換して、ウェディングドレスでパーティーを楽しみます。お坊さんの結婚式でもケーキカットや指輪交換があります。「巨人、大鵬、卵焼き」という、言わば「長いものには巻かれろ」という意味合いの生き方はありますが、だからと言ってオリックスバッファローズや日本ハムファイターズではいけないという空気はありません。どこのファンでも構わないから、野球ファンは集まって楽しもうよ、というものです。サッカーでつまらない差別行為をして無観客試合の処罰を受けたチームがありましたが、ほとんどの国民はその行為に嫌悪感を抱いただろうと思います。

大和の国にどういう意味があったのか、最近テレビでも報じていましたが、私なりにも調べてみました。「大」は大きいとか広い、ゆったりした状態、あるいは、ほとんど全てという意味合いを持ちます。「和」は和むとか混ぜる、そして、対立や疎外がなく集団がまとまっている状態、仲良く協力し合う気持ちなどを意味しています。
つまり、大和とは「みんな集まっておいでよ。男も女も、九州の人も近畿の人も、富む人も貧しい人も、どんな職業の人も、大人も子供も。つまらない差別なんかなくして、みんなで仲良くやっていこうよ。」という意味になります。
「倭の国」は元々中国、朝鮮から呼ばれていた文字だそうですが、1200~1300年くらい前から「大和」と記述するようになったようです。天平から平安にかけてということになります。上述したような意味を込めてつけられた呼称だと思いますが、残念ながらその後は室町から戦国時代に向かいます。皮肉なものです。
中近東をはじめ、世界が揺れ動いています。民族や宗教に絡んだものが多いようですが、国のエゴも見え隠れします。いや、大きな要因のようにも見えます。なぜ仲良くできないのでしょう。皆、地球人ではないですか。
これは私たちの医療の世界でも言えることです。ある考え方を持ったグループや職種ごとのエゴが優先されて、患者さんたちはそっちのけになっていたりします。それよりも患者さん自身がよりよい状態で社会に帰っていくために、私たち医療に携わる人間が、そしてご家族が、それぞれの立場でどうすればベストか考え、そして行動したいものです。折角、大和の国に生まれたのですから。

 

 

コメント (18)

  • senri より:

    miyuki.nwさん、こんばんは。
    さすがに関わる方々が多いですね。miyuki.nwさんのお人柄でしょう。
    でも一気にあれもこれも進みますとお身体は悲鳴をあげますから、
    来週からはぼちぼちですよ。

  • miyuki.nw より:

    おはようございます。ぐでたまができるのも、今週で終わりです。3年半のブランクを取り戻すのは大変な努力が必要ですが、私のペースで頑張ります。明日が一番の難関の部長との面接ですが、良い方向に聞き流します。しかし、私の骨がそれほど脆いとは知りませんでした。今週の土曜日に田舎に帰り、お墓参りをして両親に報告します。夕方から中学の同級生で、今年初盆の人が3人、親友のお母さんの49日の法要が一昨日終わり、幼なじみのお父さんが認知症で先月肺炎になり、急速に食欲がなくなり、自然死を選ぶか胃瘻をするか選択を迫られ、意識もあり胃瘻を選択し、今日手術です。そのため、「親をしのぶ会」と称して何人かで集まり会食をします。翌日は早目にに帰り、9月からの復職の準備をします。

  • senri より:

    miyuki.nwさん、おはようございます。お久しぶりです。
    なんという慌ただしい生活でしょう。賑やかだったですね。
    復帰の練習にはもってこいだったのかもしれません。
    いよいよですね。
    成功をお祈りします。

  • miyuki.nw より:

    先生、お久しぶりです。いつもブログは読んでいました。7月22日に甥家族がパナマから帰り、やっと26日に嫁家族と会食をしました。その後、嫁は仕事がしたくて、8月5~7日まで9月に10歳になる長女、5歳になる長男2歳になったばかりの子供3人預かりました。私一人では無理なので田舎から孫の祖母が私のマンションに来て、毎日賑やかな生活を送りました。子供たちが来る3日前いきなり、ベランダに珍客のカブトムシがやってきて、子供たちが来たら、毎日蝉取りで、同じ虫かごにいたカブトムシは凄いストレスだったと思います。15日に子供たちと嫁がパナマに帰りました。前日に甥の運転で兄夫婦が来て、今年の夏は賑やかな夏でした。やっと一人のもとの生活になりました。入院中、学生時代の友人が、千里リハにも再三姫路から来てくれました9日に来てくれましたが。台風で淀川花火大会も見れず、10日はぐでたまをしてました。パナマの土産がラム酒が沢山で、久しぶりにネットを見ながらカクテルを作りました。
    今日、大学病院で復職の許可が出ました。加圧トレーニングでだいぶ痛みは、落ち着きましたが痛だるさはありますがこのくらいの、痛みはずっとあり、上手に付き合います。術医は、前傾姿勢、重たいものは持たないこと、転ばないことを何回も言われました。木曜日、部長と面接です。かなり厳しい事を言われると思いますが、絶対に負けません。世間ではもっと厳しい状況で生活されている方が沢山います。早く、自分のペースをつかみ、頑張りすぎず働きます。9月3日のセミナーに参加できないのが残念です。しかし、千里リハ病院で得たものを生かして、看護に励みます。

  • senri より:

    こんばんは、チャーコさん。
    全国あちらこちらでみられた洪水がまさかこの地域でも、という感じですね。
    テレビのニュースを見ていてびっくりしました。
    牧落も如意谷も、人々に大きな問題がほとんどなかったことだけが救いでしたね。

  • チャーコ より:

    こんにちは、吉尾先生。
    昨日、箕面市は凄い雨降りで、もう道が洪水してましたね。千里川もあふれてましたね。
    牧落も凄いことになってました。
    今日、その箕面駅の近くのお医者さんに私のことで行きました。まだ昨日の洪水のあとが残ってました。
    また遊びに行きますね。

  • senri より:

    チャーコさん、こんばんは。
    そうそう、四条大宮にお墓があるとおっしゃっていましたね。
    箕面からですと、それなりに移動しないといけないので大変ですね。
    壬生界隈ですか?
    お墓の掃除に来てくれてありがとう、と親御さんもお喜びになったと思います。
    一方で新しい命が生まれ、嬉しいことですね。

  • チャーコ より:

    こんにちは、吉尾先生。

    私の親のお墓は四条大宮の京福電車の近くにあります。

    1人で杖ついてバケツ持って、掃除大変でしたよ。

    お盆にいとこの3人目の子が産まれ、また賑やかになりそうです。

  • senri より:

    asukaさんの今後のご活躍を期待しています。

  • asuka より:

    こんにちは.
    「無知は罪なり 知は空虚なり 英知持つもの英雄なり」
    というソクラテスの言葉を思い出しました.

    赤信号も知らなかったからといってgoしていいものではありませんよね.

    私たちの世界が英知を持つものの集まりになれるように,
    私も微力ながら活動したいと思います.

  • senri より:

    asukaさん、おはようございます。
    道路はもともと人間のためにあるもので、そこに車が入り込んできました。
    車よりも先輩である人間は横断歩道や信号を無視して堂々と道路を渡る。
    大きな交差点でさえも信号を無視して渡る多くの人たちがいました。
    1週間の講義のために滞在したある国の大都市の光景ですが、秩序、原理原則がない状況を見て驚きました。
    医療の世界で赤信号を認識していてgoしてしまう常習犯がいたとすれば、それは明らかな犯罪です。
    おそらく赤であることを認識していないのだろうと思います。
    認識していないから許されるものでもありません。
    他の業界では半世紀前から常識として扱われているようなものでさえも赤信号として常識になっていないことが私たちの業界にありますが、これは個人というよりも組織をあげた犯罪と言わざるを得ません。
    それが常識になっていくように私は活動を続けていきます。

  • senri より:

    チャーコさん、おはようございます。いつもありがとうございます。
    あちこちで凄い雨が降っていますね。広島ではかなり多くの方々が亡くなられていて、悲しいことです。
    京都の大文字は豪雨の後、辛うじてできたようですが、各地の花火大会は残念でした。
    大阪では花火大会のために準備していた設備や花火が流されたと聞きました。
    チャーコさんのお家のお墓はどちらにあるのですか?
    お盆には兄弟、子供、孫、それぞれの関係の人たちとひとときを過ごせる機会の1つですね。
    大和の原点かもしれません。

  • asuka より:

    お疲れさまです.
    私たちは普段,信号がある場所では信号の色や周囲を確認してから動きます.
    青になれば動くし,赤ならば止まります.

    信号がある場所で全く気にせずに動く人はまずいませんよね.
    医療の世界では信号を見る事もなくどちらに動こうかばかり考えている人がいるから,
    赤でも動いてしまうのでしょうか.

    赤だと分かっていれば正しい判断が出来る人はもっと増えるような気がします.

    どの治療法を行なうかばかり考えて行動するのではなく,
    原因を究明しようとする姿勢をとることを忘れないようにしたいですね.

  • senri より:

    asukaさん、こんにちは。
    やるべきことが山積みです。
    多くのセラピストに信号の色は認識されていないのかもしれないですね。
    怖いことです。

  • チャーコ より:

    こんにちは、吉尾先生。いつもブログ読んでいます。私も大和・やまとでスマホで検索して調べました。

    私もお盆は12日に親のお墓参りがてら、1人でお墓の掃除を杖をついてしてきました。

    お盆というか、今年は関西どの花火大会も中止でしたね。よく雨が降って。

    猪名川の花火大会も中止で見れませんでした。

    大和・やまと(みんなが集まってみんな仲良くする)。私もお盆はいとことにぎやかに過ごしました。

  • asuka より:

    おはようございます.
    「やまと」について引き続き調べてみたいと思います.
    調べるうちに私たちの治療においてもよいヒントが得られるかもしれませんしね.

    黄色信号ならまだしも,赤信号は渡ってはいけない印のはずですが,怖いことですね.
    私の職場でも療法士間で患者さんの申し送りをする時に対処法の話ばかりでる場合があります.
    もう少し根本的な原因,問題点が何で,それに対してどうアプローチを考えているか
    という申し送りがなされるとよいなぁと感じています.

    努力したいではなく,努力しなければならないですね.
    待ったなしの状態にいるという危機感をもって課題に取り組んでいくよう心がけます.

    いつもよい気づきを頂きありがとうございます!

  • senri より:

    asukaさん、おはようございます。コメントありがとうございます。
    TBS系列の朝番組あさチャンで「47都道府県ご当地ハテナの旅」というコーナーがあります。日本不思議発見というものですが、旅しているのが「岡﨑大和」君。旅人の名前がいいですね。
    6:15分くらいからの放送ですからよく見ています。面積では狭い日本ですが、いろんな文化ありますし、いろんな人たちが驚くようなことを成しているのがよく伝わってきます。そういう意味では日本も広いなあと思います。それが大和の国なのでしょう。その前に邪馬台国がありましたね。「やまと」、ここにもヒントがありそうです。
    私たちの業界では黄色の信号ではなく、赤信号を皆で渡っている場面が見えます。
    根拠が見えなかったら見えるような努力をしていかなければならないはずですが、原因を究明せず、対処法ばかりを提案しています。原則的に原因があって現象があります。その究明こそが大切なことだと思います。
    これだけたくさんの患者さんたちが辛い思いをなさっているのですから、やらずしてどうする、と思うのですが。

  • asuka より:

    こんばんは.
    大和はなぜ「やまと」と読まれるようになったのでしょうか?
    日本語は難しいですね.
    日本人はみんなで仲良くを好む民族だと感じています.
    それはよい場合もあれば,「黄色信号,みんなで渡れば怖くない」という場合もあります.

    私たち医療の世界では有名だから,流行だから,みんな行なっているから
    といった理由で治療法を決定していてはいけませんよね.

    先生のおっしゃる通り,患者さん自身がよりよい状態で社会に帰るために,
    一人一人が考えて行動しなければいけませんね.

    各自が根拠に基づいて考えて行動した結果を共有していけるように
    私も努力していきたいと思います.

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