故郷

広島市をはじめ、各地で豪雨による被害が出ています。心からお見舞い申し上げます。
熊本県を流れる日本三大急流のひとつである球磨川沿いを走る国道219号線は雨に弱く、毎年のように土砂崩れのために寸断されていました。その球磨川に吉尾川という小さい川が注いでいます。その流域が吉尾という山間部の集落です。そうです。私のルーツです。
私が生まれる前の出来事です。大雨が降って、元々あった吉尾の家は鉄砲水で流されてしまったのだそうです。結果、山を越えた現在地のお寺の前に家を建て直したのだと聞きました。現在の家になってからは農業用水路があふれることはありましたが、百済来川が氾濫して家の周辺で被害を受けたという記憶はありません。一方、球磨川はその後も大暴れし続け、いろいろな地域が水害にあっていました。だからかもしれません。水害をはじめ、いろいろな災害を見ていると、他人事のようには思えないのです。
家族、親類、友人を亡くされた方々のお気持ちは計り知れないものがあります。日常の団欒の中心であった我が家が、お盆や正月に帰っていた故郷の家が、いろいろな記録や記憶とともになくなってしまう。人間には拠り所が必要なのです。
東北の地震による被害や原発事故。各地の水害。東北のことさえも既に忘れていませんか?忘れられることほど辛いことはないと思います。
それから、今年の山梨の大雪を覚えていますか?ブドウの木をはじめとする果物の木が壊滅状態になった地域があると伺いました。残った木を大切に大切に育てられ、山梨から立派なブドウや桃が出荷されました。
それぞれの立場でできることがあるはずです。ボランティア活動でも、義援金でもいいですし、やっとの思いで出荷された果物をちょっと多めに買うとか、いろいろできるはずです。私は皆さんを忘れません、と思う気持ちだけでもいいでしょう。
皆で応援しましょう。リハビリテーションに通じることです。

コメント (2)

  • senri より:

    aisakuさん、こんばんは。
    大分でも先にかなりの水害がありましたね。
    地球を刺激し続けてきたのはヒトですし、神様はそのことに対する責任の取り方を求めているのでしょう。
    それにしては無差別のお仕置きですから、ちょっと不公平な気もしますが。
    復興について小さなことでもいいですから、自分にできることから行動に移していきましょう。

  • aisaku より:

    こんばんわ。
    残暑お見舞い申し上げます。色々過去から知恵を積み上げたきた防災の知識も、今日の人知を超えた異常気象によりとても対応できなくなっています。
    それでも、私たちは新しいものを知恵を重ねていかないといけないですよね。
    人間の脳システムと同じで、必ず前に進むように神様がポジティブな心を植え付けてくれているのでしょうね。
    身近なことから取り組んでいき、少しでも復興に役立つように生活してみたいと思います。

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