広島市安佐南区
あれから3週間が経過しようとしています。
9月6日に広島を訪ねました。JR可部線で安佐南区の八木へ。梅林駅が近くなった辺りで車窓からも急峻な山の谷側が崩れているのが見えました。
梅林駅で降りて山側を歩いてみました。そこには言葉では言えない未曾有の状況がありました。水の力の凄さをまざまざと見せつけられました。まだ行方不明の方々もいらっしゃるそうです。早くご家族のもとに、と願うばかりです。
可部線に乗って可部まで行く中で思ったことがあります。原生林にも近いほどの広葉樹林の山々が続くのです。広島というと原爆、カキ、もみじ饅頭・・・。
日本のどの地域にも先立って広島の海でカキを養殖してきたということはそれに相応しい湾があることになります。広島のカキの生産量は全国の6割近くでダントツです。瀬戸内海は穏やかで、確かに養殖には向いていますが、穏やかな湾は各地にあります。流れ込む太田川の水が特に夏季の湾の塩分濃度を下げることをカキは好むのだそうです。
そしてもう一つの要因がこの広葉樹林にあったということ。広葉樹林から流れ出た養分たっぷりの水が太田川を通じて広島湾に届くのです。その養分はたくたんのプランクトンを育みます。この地域は縄文・弥生時代からカキを食べていたことが分かっているそうで、この地形がカキにとって最高だったのでしょう。
可部に向かいながら太田川の左右にある広葉樹林の山々を見て複雑な思いがありました。どの山も決して高くはありませんが、どの山も谷が深いのです。扇状地・広島の街は、広島のカキは、この太田川の流域の自然の営みの結果だったのです。
改めて自然の力を見せつけられた1日でした。
被災現場で一生懸命ボランティア活動をしている高校生たちが印象的でした。
コメント (4)
tetsuさん、こんばんは。お久しぶりです。お元気ですか?
私は相変わらずバタバタした生活を送っていますが、気持ちは充実しています。
広島もお気の毒でした。また、最近では大阪界隈でも水害で大変な所がありました。
もう、場所と時を選ばず、という感じですね。
幸いに、札幌の住居地域は雷雨が凄かっただけで、特に問題なく過ごしています。
それにしても東北の復興はなかなか進みませんね。頑張ってほしいです。
皆が忘れないように、私もときどき啓発していきたいと思います。
今秋、またお会いできることを楽しみにしています。
こんばんは。
お久しぶりです。しばらくぶりのメールになります。
最近では、全国各地で集中豪雨があり甚大な被害を出している地域も多々あると報道されております。
被害に遭われた方々の心境を察します。
私の住んでいる地域も3年半前に東日本大震災に見舞われ、本日は丁度月命日にあたります。年月が経ちますと徐々に当時の記憶は薄れていくと思いますが、被災県の人たちにとっては忘れることのできない出来事です。
復興もまだまだ途中半ばの状態です。
今回の水害に遭われた方々も再建に向かって頑張っていただきたいと思います。
吉尾先生のご自宅のほうも大雨による被害が出ていると聞きました。何もなければ幸いですが、大丈夫でしたでしょうか?
また、近いうちにお会いできればと思っております。
asukaさん、おはようございます。いつもありがとうございます。
記憶を確かなものにするために現場に足を運んでいますが、画面を通して見るものとは全く違う世界があります。
3Dであり、臭いがあり、音があり、人間の表情や動きがあります。
この記憶をこれからの私の活動に活かしていきます。
こんばんは.
3週間経過すると記憶から薄れがちでしたが,
被害に遭われた方は今も心の傷を負っていると考えると忘れてはいけないと思いました.
また,「今の若者は...」と言われる一方,
高校生たちのそのような活動がみられるのは嬉しいものですね.
高校生たちに負けないように,一生懸命仕事に取り組みたいと思いました.
一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます.