隠れ蓑
カクレミノという木があります。いくつかの形の葉が混在します。2~3裂の葉が基本形ですが、その切れ込みが深いもの、浅いもの、楕円形の全縁のもの、ヤツデのように5裂のものもみられます。カクレミノという名の由来です。花言葉もそれに因んで、ずる賢い、耐え忍ぶ、と言われています。西日本では比較的目にする常緑樹ですが、隠れ蓑を着ていますから、意外と認識されていないかもしれません。
日本理学療法士協会のセミナーで水戸に行ってきました。常磐線に乗る機会はほとんどなかったので、ちょっと楽しみにして出かけました。上野から特急フレッシュひたちで8駅に停車、所要時間1時間19分。ちょっと遅れて23時過ぎに到着しました。時刻表を見るとフレッシュひたちは他にも5駅や9駅に停車したり、11駅に停車するものもあります。帰りは特急スーパーひたちで上野へ。ノンストップで所要時間1時間8分。常磐線の特急はちょっとしたカクレミノを着ているようなダイヤ構成になっていました。
早朝、水戸家縁の梅の偕楽園に出かけ、好文亭を訪ねた時に見つけたカクレミノです。ここのカクレミノの花言葉は耐え忍ぶでしょうか?偕楽園・好文亭を造ったのは江戸末期頃の9代藩主徳川斉昭。水戸と言えば水戸黄門。光圀は2代藩主ですから、偕楽園とは直接的な縁はありませんが、このカクレミノを見ても水戸のご老公を思ってしまうのは私だけでしょうか・・。因みに「好文」とは梅の異名だそうですよ。これも隠れ蓑??
東京から新幹線で和歌山に移動しました。ここは紀州徳川家。直前に名古屋、東京に行ってきましたから、ちょっとした徳川御三家の旅です。人生の中でこのような経験は初めてです。
人間が生きていく上で隠れ蓑はあってよいものだと思います。しかし、こと専門性にあっては隠れ蓑はいらないと思っています。自分が信ずることを堂々と発言・発信していくことが大切であると考えています。
その条件があります。その裏付けをしっかり持つことです。誰かが、とりわけある有名な人が言っているから、という裏付けは無用です。論文か、普遍的な知識か、自身の客観的経験などによる裏付けです。客観的経験とは経験したことに客観的あるいは普遍的な情報で意味づけしたものです。経験したことだけで終わってはいけません。日々、その手続きを繰り返すのです。そうすることで隠れ蓑を着ずに、堂々と自身の意見を述べることができるようになります。そのメッセージは重いのです。
きっと患者さんたちはそのようなメッセージを持つセラピストを求めているのだろうと思います。
コメント (13)
箕面のNさん、おはようございます。
10000歩ですか。私の倍は歩いていますね。
当院へのルートは千里中央から千里国際学園行のバスを利用されると便利です。終点のすぐ横にあります。
Nさん同士、お会いできるといいですね。
昨日10000歩以上歩きましたが大丈夫でした。筋肉痛を出ていませんし、呼吸も大丈夫です。軽いジョグならできます。千里リハまでの車を使用しない行き方を教えてください。バスと30分ぐらいなら歩いて行けますので宜しくお願いいたします。話はぽんと飛びますが金沢のN学長と久しぶりに話しました。麻雀のことやポーカーのことが懐かしく楽しいひとときでした。A温泉のことは全然知らないようでした。一度お会いしたいのですが金沢に単身赴任されているので難しいです。又、一緒に飲みたいです。
箕面のNさん、おはようございます。体力作りに取り組んでいらっしゃる様子が見えますね。
Kリハの卒業生の皆さんのこと、私の耳にはほとんど届いていません。私の友人たちにも現役を退いたという人も出始めており、名簿があると嬉しいかも。
見学の件、了解しました。
早く体力が回復して山登りがしたいです。吉尾さんも知っている悪友Kさんが待っています。時間が有り余っているので困っています。楽器も1時間が限界ですし、勉強も2時間が限界、一人カラオケにいっていますが、金がかかるので2時間ぐらいです。一人カラオケは今一番の楽しみです。最初は80点ぐらいしか出ませんでしたが、最近は90点を超える時があり「やったー」と興奮します。時間があるのがこんなに退屈だとは思いませんでした。やっぱり仕事が一番です。早く仕事がみつかり仕事がしたいです。僕も仕事人間だったと改めて思い知らされました。今は時間があるのでKリハの4期生の名簿を作成しています。行方不明者が多くて大変です。一緒に入学し卒業できたのは15名です。何とかあと3名まで来ました。元N大学のKさん、初恋の人Sさん、神奈川県のMさんです。情報があれば教えてください。僕の就職先が決まれば郵送するつもりです。みんな楽しみに待っていますので。千里リハビリテーション病院の見学、よろしくお願いいたします
箕面のNさん、こんばんは。
少しずつ、少しずつ、栄養の蓄積がなされていけば、と思います。
ボチボチ、ボチボチ・・です。
Sさんへのご紹介、ありがとうございます。
池田のSさんの奥様に登場を勧めました。僕は相変わらず体重が55kg体脂肪アスリート並の8%です。再就職はまだ決まっていません。人材バンクは金がかかるのがネックみたいです。
臨床でも患者さんに出来ないレッテルを貼るのではなく、
出来ることを褒めることが大切ですよね。
asukaさんが臨床で真摯に患者さんたちと向き合っていらっしゃるからこそ得ていらっしゃる能力だろうと思います。もしかして、お互いに褒めあっています??
患者さんのその人らしさをより正しく把握するためにも、洞察力は重要だと考えています。
日々の臨床で鍛えられたのでしょうか。
それとも、たくさんのメッセージの隠れ蓑であるこのブログのおかげでしょうか。
こちらこそ、ありがとうございます。
いやあ、asukaさんの洞察力はなかなかのもの、未熟ではないですよ。
毎度、これからの参考にさせていただいています。
ありがとうございます。
そこまでは見抜けませんでした!!
まだまだ私も未熟ですね。
asukaさん、こんばんは。
いつも興味をもってブログを見ていただき、ありがとうございます。
今日も和歌山のセミナーでお話ししたのですが、専門的なことで口を閉ざしてはいけない、と。
患者さんたちの不利益になるようなことについては堂々と意見を述べた方がよいのです。
asukaさんのそのあり方に共感します。
ところで、写真のカクレミノはまだ幼木です。だから5裂の葉も多いのです。
ということは、隠れ蓑を着ていても幼いと、つまり未熟だと見抜かれますよ、ということです。
ちょっとここまでは見抜けませんでしたか?
こんばんは。
先生の仰る通り堂々と発言・発信するためにも、普遍的な情報に基づくことは大切ですね。
客観的な情報においては既存のものに頼るばかりではなく、
各自が新たに発言・発信することも必要だと思います。
また、患者さん達は自分たちのことを真剣に考えているのか、
患者を隠れ蓑にして医療者自身の地位向上を考えているのかはとても良く見抜かれます。
これからも前者であるように発言・発信して参ります。