脳科学総合研究センターの桜
昨日3月31日に埼玉県和光市にある理化学研究所脳科学総合研究センターに行ってきました。大木の桜が既に満開で、素晴らしい景色を楽しむことができました。脳科学総合研究センターに行って私の気持ちも満開になりました。
訪問の目的は永雄総一先生にお会いすることです。運動学習の脳のメカニズムについて長年研究を進めてこられ、リハビリテーションの領域に多くの示唆を与えていただいた先生です。特に小脳に絡んだご研究はセラピストにとって見逃すことのできないものです。そのメカニズムを明らかにすることによって、より効果的な、より効率的な運動学習の方法を見出すきっかけを作ってくださっています。
6月に行われる第50回日本理学療法学術大会のプログラムの1つ、日本神経理学療法学会が主催する教育講演で「運動学習における脳システム」についてお話しいただくことになっています。その打ち合わせを兼ねてご挨拶に伺いました。
脳科学者としての永雄先生にぜひご指導をいただきたいと思い、最近、私自身で考えている脳卒中の患者さんたちの運動障害や認知障害の理解、歩行をはじめとする運動学習の考え方と実際の方法についてご説明させていただきました。私は特に小脳に絡めてこれらの課題を考えるようにしていますので、永雄先生との交換はとても参考になりました。千里リハビリテーション病院で起こっているこれまでの常識では考えにくい良い現象が、説明できるレベルにあることを確認することができました。今後、この説明の展開を精力的に進めていきたいと考えています。
いよいよ今日、新年度を迎えて新しいメンバーが入ってきました。今年度は作業療法士の不足を少しでも解消するために力を入れて求人活動を行った結果、多くの作業療法士の採用に恵まれました。新入職の彼・彼女たちがどのような成長を遂げていくのか楽しみではありますが、他力本願のセラピストにだけはならないように力を発揮してほしいと思います。私たちは自ら学ぶこと、考え抜くこと、努力することを諦めてはいけないのです。目の前の患者さんたちのために、しっかりやり抜くことを期待しています。
自己実現の喜びを味わってほしいと願っています。
コメント (4)
c.t.nさん、おはようございます。
同じ1日なのに、年や年度が替わる1日は気持ちは昂りますね。
私もさらに気持ちを入れ替えて努力を重ねていきたいと思います。
c.t.nさんが仰る「よい加減の他力本願」というのはいいですねえ。他者から受ける影響は大きいですから。
私はセミナーでお話することを通しながら学ぶことも多いのですが、やはり目の前の患者さんたちが気づかせてくださるものは絶大ですし、スタッフたちから学ぶこともとても多いのです。
皆様に感謝です。
佐賀、楽しみにしています。
こんばんは
新年度スタートですね
去年度よりも今年度 私自身もよい成長ができるように心入れかえたいと思ってます
新たなセラピストさん達には なるべく多くの研修会などに足を運んで 広い視野で考え 目の前の方をみて目の前の方から教わり 日々研摩して欲しいですね
そんな私はまだ システム自体把握できてないので 先ずはそこからですよね、、?
よい加減の他力本願で 自ら進む意識は常にもち自己実現への意欲で取り組んでいきたいと思います
吉尾先生は セミナー等含め多くの研修会を予定されているようで 私も足を運びたいと思います
佐賀での実技の研修会は 早速 申し込みしました
楽しみにしてますので よろしくお願いします
aisakuさん、おはようございます。
思い込みで終わらないように、根拠をもって私たちの業を全うできるように努力していきたいと思います。
脳科学総合研究センター(BSI)で行われている研究は世界をリードしているものが多く、PTとしても注目すべきことがたくさんあります。臨床においてみられる現象の理解やアプローチの検討に不可欠の情報になります。
このたびの学会で割ける時間枠があまりにも短く、とても残念なのですが、1つでも2つでもメッセージが会員に届くことを期待しています。
そのような臨床の積み重ねをできる専門家になってほしいと新入職のセミナーではお話ししました。
埼玉県まで移動されていたんですね。
今年の日本理学療法士学会も興味深い講演が企画されているのですね。
いつも先生のお話を拝聴させていただく中で、小脳の運動学習に関わる役割の重要さはひしひしと感じております。臨床の中でも小脳のたくましさにいつも助けてもらっている気がします。
先生の今回の活動を聴かせていただくのを心より楽しみにさせていただきます。
当院も8人の新人療法士を迎えることができました。
自己実現の喜びと目の前の患者さんの笑顔のためやり抜いていける環境整備とサポートを心がけていこうと思います。
これから、新しい力がどのように化学反応を起こすか見ていこうと思います。