伊達

出勤して既に2時間半が経ちました。ちょっと息抜きにブログを書きます。
昨日から台風11号の影響がありましたので、千里リハビリテーション病院でも物が飛ばされないように片づけたりするなど、対策をとりました。ニュースによると、その対策中に誤って転落死された方があったとのことでした。準備を怠らない用心深い方だったのでしょうに、気の毒な事故でした。
5時頃出勤すると、病棟から通用口に新聞を取りきた夜勤のケアワーカーとばったり会いました。とても明るくて、笑顔が素敵で、よく頑張ってくれるケアワーカーMさんです。院内でも顔を合わせると必ず声を掛けます。夜勤をしながら生活リズムやホルモンのバランスをとるのも大変なことだろうと思いますが、今日も朝一番に素敵な笑顔を見せていただきました。やはり笑顔は今日一日の元気のもとになります。早朝出勤によるご褒美ということです。だてに早起きしているわけではない?

NEC_21087月最初の週末に北海道の伊達紋別に行きました。前は噴火湾、後は有珠山、そして洞爺湖になります。駅に着いて、昼ご飯を食べようとお店を探しても、探すほどのお店もなく、「ろっきー」という喫茶店に入りました。私よりも15歳くらい上のご婦人が切り盛りされていました。お客は私を入れて4人。平均年齢は私が大きく下げて75歳余り。たまたま他のお客さんたちが年齢の話をされていたので分かったのですが。
私が注文したのは冷やしラーメン。抜群の盛り方と味でした。田舎というだけで変な先入観を持ってしまいがちですが、この冷やしラーメンは大阪梅田の街でも十分通用します。隣の席に座っていた79歳のご婦人が頼まれたのがカツカレー。これまたとても美味しそうな盛り付けのサラダが添えられ、上品な器のカレーが出てきました。しかも、召し上がっているご婦人の所作がまた上品でゆっくりとしている。あなどれない。お店のご婦人も客人もだてにお年を召していない。そう思いました。NEC_2113

でも、諸々所作のスピードを見ていると、普段の私たちのリハビリテーションのあり方を振り返ってみるべきである、と思った次第です。私たちは脳卒中になられた後の姿しか知りませんから、もう少し、病前の情報を入手しながら進めていくべきであるということです。

伊達紋別駅で素晴らしい夕日に出会いました。そこで会えた人々を想うのに十分な陽光でした。

コメント (19)

  • senri より:

    やまぼうしさん、こんばんは。 はじめまして。
    ブログにお目通しいただき、そしてコメントを頂戴し、ありがとうございます。
    やまぼうしさんのその葛藤は正解だと思います。
    何が主体であるか、何のためのリハビリテーションであるのか、原点に戻って考えてみれば見えてくるはずです。
    当院のコンセプトは「個別性を重視し、根拠のあるリハビリテーションサービスを行う」ことになっています。
    人間として復権することがリハビリテーションの意味であるのなら、そうすべきではないでしょうか。
    やはり、やまぼうしさんの葛藤は正しいと思います。

  • やまぼうし より:

    吉尾先生、こんばんは。
    はじめまして。「やまぼうし」と申します。
    先生のブログを拝見させていただき、いつも和やかな気持ちにさせていただいています。

    リハビリテーションのありかたについて、
    捉え方が少しずれているかもしれませんが、共感させられるものがありました。

    現在、OTとして働いていますが、「患者さん自身のペースにあわせること」と、「決められている期限のことを考えてリハビリをすすめること」において葛藤があります。

    型どおりのやり方にあてはめるのではなく、その方の過去の生き方を含めて考えられる

    そんなOTになっていきたいです。

  • senri より:

    c.t.nさん、おはようございます。
    先日は博多までお越しいただき、ありがとうございました。
    新たな収穫があったようで、私も嬉しいです。
    明日からの臨床に活かしていただけることを期待しています。
    帰りは機内に搭乗する頃からどしゃ降りになっていましたが、上空は快適で、旅の締めくくりとしてはとてもよかったと思います。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    福岡ではお疲れさまでした。帰路は大丈夫でしたでしょうか?
    講演はいつも新鮮な気持ちで拝聴させていただいてます。
    今回も再度、見落としていたものに気づくことができました。
    先生の想いと活動を繋げれるように、日々、見直し考え修正しながら臨床に活かしていきたいと感じました。
    ありがとうございました。

  • senri より:

    箕面のNさん、おはようございます。
    基本的には総合はSIAS、運動機能はいろいろですが、Br.stage、NTP、FRT、TUG、など一般的なもの、ADLはFIM、BI、ですが、主としてFIMを使用しています。

  • 箕面のN  より:

    千里リハビリテーション病院ではCVA の総合的評価・運動機能評価はどれを使用されていますか?ADLについては豊能地区は確かFIMだったと思うのですが・・・宜しくお願いいたします。Nより

  • 某・大学学生 より:

    吉尾先生ありがとうございます。
    とりあえずは定期、、、って感じですね。頑張ります!
    箕面のNさんありがとうございます。
    そうですね講習会には積極的に参加してみます!

  • 箕面のN  より:

    吉尾さんありがとうございます。やっぱり評価をきちっとやるということなんですよね。頑張ります。ADLはPT,OT,ST同じものを使用する。あとはPT、OT,ST独自でテストバッテリーを考えようと話し合っています。Nより

  • senri より:

    箕面のNさん、おはようございます。いつもありがとうございます。
    夜更かしはいけませんよ。ということを吉尾に言われる筋合いはない、ということでしたね。
    最近、特に忙しくなって、今朝も早くに出勤して、いろいろやっています。
    箕面のNさんの質問には簡単に答えられませんねえ。在宅系ばかりではなく、回復期も、急性期も多くの問題を抱えています。簡単に言うと、患者さんの病態、あるいは障害把握ができていない、ということになります。つまり、評価です。評価ができないまま、きちんとした対応ができないで次のステージに送られる。それぞれが生活を営む社会的動物である人間をみていない、ということを言いたいわけです。
    この半世紀の積み重ねは何だったのだろうと思うこの頃です。
    もちろん良いこともたくさんあるからこそ、余計に口に出して、いや、この書面で諸々言えないということです。

  • 箕面のN  より:

    夜中3時過ぎ珍しく勉強しています、吉尾さんが病院で働く立場として、在宅に望まれるものは何ですか?こんな在宅であって欲しいなとか。吉尾さんならこういうものを目指すとか・・・・。アドバイス宜しくお願いいたします。僕としては差別化したいので。

  • 箕面のN  より:

    某・大学学生さん。流儀と言われますが、いろんな事をされているのは事実です。ただ、ほとんどがエビデンスに基づいていないものなのです。経験するのはいいことですから、講習会などを受けるのはイイでしょう。ただ、毒されないよう注意してください。先輩PTNより

  • senri より:

    某・大学学生さん、おはようございます。
    初めてのコメントですね。ありがとうございます。
    まだ前期を終えようかという段階ですが、いい学びをしていらっしゃるようで、先輩PTの一人として嬉しいです。
    私たちはチャレンジすることを怠ってはいけないのです。特に若さとはチャレンジそのものです。
    すると楽しいですよ。いろんなことに気づくことができますし。
    華道には流派があって結構ですが、私たちの世界には守るべき流派など必要ありません。
    守るべき存在は患者さん自身です。
    取り敢えず、今、守るべきことは定期試験の合格ラインですね。しっかり取り組みましょう。
    またお会いして時にでもお声掛けください。

  • 某・大学学生 より:

    吉尾先生お仕事お疲れ様です。
    たまたま先生のお名前を検索したところ偶然ブログにヒットいたしましたので拝見させていただきました。
    テスト前という事もあり詳しく見れませんでしたが、
    これからはしっかりブックマークに登録させていただき拝見させていただきます!

    この間は講義をしていただきありがとうございました。
    やはりQOLを考えると患者さんの願いをかなえることが一番の理学療法だと思います。しかしどうしても仕事が多くなったり、現実的に不可能だからといってあきらめてしまう病院が多いと思います。
    理想を理想のままにして現実を現実のまま受け入れてしまう。確かに実際はそうせざるをえないでしょう。
    しかし、それに果敢に立ち向かっていくのが大切かもしれませんね。。。
    3年間理学療法についていろいろ学びましたが、まだ鉄板(定石)の理学療法はなく、なんかいろいろな流儀が乱立していると思います。(僕の勉強不足かもしれませんが、、、)
    そういうときこそ、千里リハのようなあきらめず、患者さんの願いに向かってあきらめずリハビリすることが大切なのかなと思いました。
    また先生の講義お待ちしております。。。後期ですが。。

  • senri より:

    チャーコさん、おはようございます。
    先日の雨の被害、皆さん、大変でしたね。
    私はその日に東京に行く用事があったのですが、通常よりも2時間前に出かけました。
    その頃はまだ雨が強く降っていただけで、何ら交通の問題はなかったのですが、私が出た後、関西の在来線で諸々の問題が起きたようです。私はラッキーでした。
    子供の頃、足元がビショビショになるのを楽しんでいた記憶がありますが、さすがに大人になってからは、ねえ。
    作業所のこと、うまくいくといいですね。

  • チャーコ より:

    吉尾先生、こんにちは。台風凄かったですね。

    私はその日休まないで、みんなより

    ひと足早く作業所に行き、スタッフさんと頼まれたものを訪問リハビリまで

    届けに行きました。足元がビショビショになりました。

    駅近くやから楽でしたが、スマホが警告メールいっぱい来てました。

    話かわりますが、吉尾先生、朝早くからご苦労様です。私のケアマネさんも本当によくしてくれています。

    交通費が負担になるし、豊中市作業所かわりたくない気持ちを理解してくれて、いろいろ動いてくれています

  • senri より:

    c.t.nさん、こんばんは。
    いよいよ指定研修を受けましたか。お疲れ様でした。
    年明けに向けて、しっかりと準備してください。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんにちは。お疲れ様です。
    昨日、指定研修会に参加してきました。
    定員250名ほどで沢山の方々が参加してました。
    今気になっていることや、専門職としての心得など詳細な説明を受けました。
    ガイドラインの使い方はとても勉強になりました。
    チャレンジしてみたいこともありますので、心得てボチボチ頑張りたいと思います。

    そして帰りに夕日を眺めました。
    朝陽も好きですが、夕陽も綺麗でいいですね。

  • senri より:

    箕面のNさん、こんばんは。
    恒例の方々の幅とても広い中で、ご両親がお元気に活動されていることは何よりです。
    私たちの専門性を考えたとき、そのような幅、個人差を十分理解しながら関わっていくことが大切ですが、その現実を見る機会が減っているのかもしれませんね。

  • 箕面のN  より:

    吉尾さんこんばんは。朝早くからの出勤ご苦労様です。吉尾さんの言われる通り、高齢者はものすごく幅があると思います。当然ゴール設定に大きな要素になると思います。僕は親戚が多く、伯父、伯母、従弟を見ていても全然違うので肌で感じます。幸い僕の両親は、認知障害もなく、父はパソコンを駆使して株の取引そしてプール、母は毎日先祖の墓参りに行っています。80歳半ばでどこまで頑張れるかわかりませんが、今のところ介護をしなくていい両親に感謝しています。元気でいるだけで感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思います。Nより

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