二本松

NEC_2327福島県二本松市にやってきました。

東京の空 灰色の空 ほんとの空が見たいと言う 拗ねて甘えた 智恵子・・・

高村光太郎の妻・智恵子が愛した安達太良山をバックにして二本松城があります。
室町時代から続いた平山城です。伊達政宗には攻め滅ぼされ、戊辰戦争では会津若松の鶴ヶ城とともに悲惨な最後を迎えることになります。戦いに敗れて、城主たちが自刃した場所にある碑や、白虎隊と同じように全滅した少年隊の慰霊碑を見ると、今の時代の日本に生まれてよかったとつくづく思います。悲しい歴史を持つ城下町ですが、以前から訪れたい街の一つでした。
猛暑が続く中、立秋を過ぎた途端、二本松の街には少し涼しい空気が入り込んでいます。

今回は国際医療福祉大学山本澄子教授とのジョイントセミナーです。このところ、毎年、定例のセミナーのようになっています。工学博士の山本澄子教授のことはリハ関係者であればほとんどの人たちがご存じだろうと思います。このセミナーはバイオメカニクスと神経学・解剖学的側面から脳卒中患者の歩行などの動作を考えていくことが目的です。それぞれの専門性から相互に補完しあいますから、受講者のみならず、講師としての私たちにとっても有意義な時間になっています。ここにエンジニアの安井氏も加わり、ちょっと贅沢な福島の夏を過ごしています。

私たちの業界が科学的であるために、根拠をもってディスカッションし、実証を重ねていくことが重要です。これは臨床家の課題です。誰か特別な人がしてくれるものではありません。日々の臨床活動の延長上にあるのです。患者さんやご家族は必死なのです。そのことに真剣に向き合っていかなければ。ただ、一生懸命に取り組んだ、というのではなく、根拠のある情報を集め、考え、可能性を求めて必死でチャレンジすることです。チャレンジしなければ壁を破ることなどできません。科学的ではなかったこれまでと同じ歴史を繰り返すだけです。

コメント (14)

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    早速、送信しました。
    よろしくお願いいたします。

  • senri より:

    c.t.nさん、おはようございます。
    2本も準備されましたか。凄いですね。
    お送りいただければ拝見し、コメントをお届けすることは可能です。
    早めの対応。私が最も苦手とするところですから、羨ましいですよ。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    取り敢えず、抄録が出来上がりつつあります。今のところは2題、用意しています。
    トライには不安も伴い、今頃から緊張しています。
    是非、吉尾先生にみて頂きたいものです。ご助言を、、とお願いしたいところですが。
    目をとおしていただくだけでも嬉しく思います。
    なるべく早めの登録を心がけようと思ってます。

  • senri より:

    箕面のNさん、こんにちは。
    もちろん、暑さに負けずにお過ごしですよね?
    箕面のNさんはいろいろチャレンジしていらっしゃいますよ。
    いずれにしても殻は破らないと、進歩がないですね。

  • 箕面のN  より:

    吉尾さん、おはようございます。根拠とチャレンジですね!若い人に負けないよう柔らか頭にして今までの常識を壊すぐらいのつもりでチャレンジしていきたいと思います。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    素直に、ありがたく存知ます。
    そしてまた新たな発見や可能性を見出せたらいいな、と思います。

  • senri より:

    c.t.nさん、こんばんは。
    私とは経験値がかなり違う中でのことですから、c.t.nさんの努力には脱帽ですよ。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    それはそれはとても恐縮です。
    そうおっしゃる吉尾先生も凄いじゃないですか!
    吉尾先生のプロセス、根拠を持って責任を持って主張する人は素晴らしいと思います。
    なかなかできることではありません。

  • senri より:

    aisakuさん、こんばんは。
    いつもありがとうございます。
    さすがですね。
    青く澄み切った空の安達太良山。私たちも目指しましょう。

  • senri より:

    c.t.nさん、こんばんは。
    c.t.nさんは臨床家として、良いプロセスを進んでいらっしゃいますよ。
    誰かに要求されるわけではなく、ご自身の価値観で力を尽くしていらっしゃいます。
    なかなかできることではありません。

  • aisaku より:

    高村光太郎の愛した智恵子を見てふと読んだ「東京の空 灰色の空 ほんとの空が見たいと言う 拗ねて甘えた 智恵子・・・」という歌を見て、私たちが忘れてはいけない何かが暗示されているように感じました。
    理学療法士の取り巻く環境がいろいろ変化しておりますが、智恵子の愛した安達太良山のように、私たちも患者さんの生活を再構築するという原点を忘れてはいけませんよね。
    ただ、その道を進めるようまい進していきます。
    ステキなお話を提供いただきありがとうございます。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    福島でのセミナーお疲れ様です。
    少し涼しい気候の中、奥深い歴史のある二本松城とジョイントセミナーで有意義な時間を過ごしたようで、いいですね。福島へも訪れてみたいですし、なによりも聴講してみたかったです。

    先生方の活動は、臨床家にとってよい情報でありヒントとなっていると思ってます。
    私自身は未だ統合と解釈すらしっかりと出来ていないと感じでますが、それらを活かし、科学的根拠や良識を持って臨床に活かし考えていきたいと思ってます。

  • senri より:

    中谷さん、こんばんは。
    理学療法四大文明ですか!
    それはそれは恐縮です。
    そうおっしゃる中谷さんも凄いじゃないですか。
    根拠を持って、責任を持って主張する人は素晴らしいと思います。
    これまでの殻をどんどん破っていってください。

  • 中谷 より:

    すごい!
    私が脳卒中の理学療法四大文明とかってに決めた四人中、三人が集結してる!

    あ、ちなみにあと一人は大畑先生です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。