秋明菊

墓参りのため、お盆は札幌で過ごしました。NEC_2381
秋明菊が一蕾、明日にでも咲こうとしていました。文字通り、秋明けを意味する花です。札幌ではお盆を過ぎると気温もぐっと下がって、秋を感じる風が吹きます。大阪ではまだまだ残暑が厳しい毎日ではありますが、植物は自然の変化を敏感に感じ取っているようです。
秋明菊はキンポウゲ科の多年草。菊の文字が付いていますが、菊の仲間ではありません。毎年、処理に困るほどたくさんの花を咲かせます。秋の花だからでしょうか、花言葉はいただけません。「薄れゆく愛情」というのが代表的なものです。送られた人はちょっと考えてしまいますね。
でも、「多感なとき」という花言葉もありますから、よし、としましょう。多くのことを感じて、行動して、学んでいく。多感が故に失敗することもあるでしょう。成長していく過程の中で、多感なときがあるのは大切なことです。

13日の夜に墓参りに出かけました。9時半過ぎだったと思います。小さい頃は夜お墓に行くなんて、何よりも怖いことでしたが、そのような思いがなくなったのはどうしてでしょうか。大人になったから?昔、田舎では土葬でした。最近ではいずこも火葬になっています。その違いでしょうか?
また、墓石も従来のイメージが一新され、墓地はちょっとした公園のイメージが漂います。そうでなければ、夜も遅い時間帯に墓参りなどなかなかできそうにありません。亡くなった人と言葉を交わすのに相応しい環境になったと私は嬉しく思っています。

ちょうどその日はペルセウス座流星群の流れ星が見える最高の日だと聞いていましたから期待していたのですが、千歳の空は曇天。あきらめてお墓に向かいました。ところが、お墓に到着してみると、満天の星空。外灯を手で遮って空を見上げると、うっすらと天の川も見えるほど。北斗七星もカシオペア座も北極星も輝くように見えましたから、期待は膨らんだのですが、時間帯が早かったせいか、残念ながら流れ星を見ることはできませんでした。
願い事は持ち越しということに。でも、願い事は他力本願ではなく、自ら成就できるように努力しなければいけませんね。原稿が進みますように、なんて甘い甘い。

コメント (11)

  • 某・大学学生 より:

    返信ありがとうございます。
    何とか切り抜けて後期に吉尾先生に会えることを楽しみにしています。。。
    なるほど。。チャレンジしてみます!

  • senri より:

    某・大学学生さん、こんにちは。
    いつもありがとうございます。
    ひとつ引っかかりましたか・・・。うまく切り抜けてくださいませ。
    ご質問の件ですが、「百聞は一見に如かず」でしょうか、ね。

  • 某・大学学生 より:

    吉尾先生、返信ありがとうございます。
    恥ずかしながら、再テスト1個だけ引っかかってしまい、、、(運動器座学。。。)
    今対策しているところです。
    この夏休みは自ら進んで興味のあることに動いていきたいです!
    バイト(塾講師)のほうは後輩指導や、授業での質の向上など、生徒の希望や目標に沿った進路指導など、、
    将来につながることを多く経験させていただいています。
    このことを後輩に多く伝えていきたい。。。同じPT科2個下、、
    他の人の視野を広げてあげる又はやる気を上げるためには、どうしたらいいですか??

  • senri より:

    aisakuさん、おはようございます。
    秋明菊をデンマークで見たこともあります。住宅街を歩いているとき、庭で満開になっているところを見ました。
    アネモネの仲間ですから英語ではJapanese anemoneと言います。ということは、デンマークで見たのはアネモネだったのか、それとも日本から渡った秋明菊だったのか・・?いや、あれはアネモネではなかったと思います。
    こんなことを考えている場合ではないか。でも不思議ですね。その光景が目に焼き付いているのです。
    aisakuさんは何事も一生懸命ですからね。汗も多いでしょう。拝見していると、こちらも焦りますよ。

  • senri より:

    c.t.nさん、おはようございます。
    いつもありがとうございます。
    c.t.nさんは日ごろからいろいろお考えですね。
    自ら成就しようと努力していらっしゃる姿が見えてくるようです。
    情報も届いていますので、早めにコメントいたします。

  • senri より:

    某・大学学生さん、おはようございます。コメント、ありがとうございます。
    前期試験はうまく乗り切れましたか?
    墓前でそんなことがおありでしたか。
    多感というか、感性豊かにして、積極的に動いてみることはとても大切なこと。動けばまた感じます。
    もちろん、じっと待っていても感じることはありますが、興味が湧いたところに動いてみることでこそ感じ方も強くなると思います。
    人生はいろいろ。得た道を楽しんでください。

  • aisaku より:

    秋明菊は元々九州や四国、本州の生息だったんですね。それが環境適応している間に北海道までたどり着いたとは。
    気候の変化か交通手段の変化かわかりませんが、昔では考えられないですね。
    私たちもこのように適応し続けないといけませんね。
    奥深い知識がそれを可能にしてくれると思います。PDCAサイクルをくるくる回して、自己成長を続けていきます。

    私はこの夏だけでなく、この上半期はとても多汗な毎日を送らさせていただきました。
    あっ、多汗でなく多感でしたね。
    先生、さすがです。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    自然のプラネタリウム、真夏の星座、いいですね。
    そして花も色々あり、小さな花、大きな花、ひとつの花に多数の花言葉。
    ひとつの花に、両極面な花言葉。

    以前、私はよい加減の他力本願と言いました。ここではその時の他力本願本願とはまた違った使い方をされてますね。「願いは他力本願ではなく自ら成就できるように」
    そうですね、私は他力本願で他力本願だったのかしれませんね。そしてその根本は。
    生きた知識は臨床で生かすためにあるもの。それを生きた経験にすること、それを繰り返すことでそれぞれに奥行きがでてきてまた新たな産物が生まれてくる。生かされる知識ではなく、それをどう生かしていくか。
    そこには困難なことはいくつも転がっているようですが、、それがEBPTでNBMですね。
    少しずつでも拾い上げて、成就できればと思っています。

    札幌はもう秋を感じるのですね。ゆっくりと大切なときをお過ごしになられたでしょうか。

  • 某・大学学生 より:

    吉尾先生、こんばんは。
    お盆の季節は札幌にいらっしゃったんですね。
    僕もお盆は2年ぶりに実家のほうに帰りお墓参りをしてきました。
    高校のときから北緯45°にある実家を離れ、北海道を南下し、今では札幌近郊まで南下しました。
    大学受験を終えて初めての墓参りでは、受験でうまくいかず思わず祖父の眠る墓前で涙を流したのを今でも覚えています。
    多感という事ですが、よく高校の先生がいろんなところにアンテナを張り巡らせろといっていたのが懐かしいです。やはりいろんなことに興味を持ち、人間力が高いPTになりたいです。

  • senri より:

    aisakuさん、おはようございます。
    秋明菊はもともと九州や四国、本州の山野に自生する植物ですが、確かに秋を告げる代表的な花の一つでした。
    自然は純粋ですね。今日の札幌は20度くらいの予報です。
    知識に貪欲なのは良いことなのですが、自ら解決するために積極的に知識を得る活動をしていかないと、経験の積み重ねは分からない世界の拡がりを生むばかりです。それらを先輩たちや同僚たちと共有しようとしても救いの手はなさそうに思います。
    経験は分からないこと満載のプレゼントをしてくれると思いますから、精力的に解決する行動をしなければなりません。臨床ではそれを繰り返しながら経験していくのです。すると奥行きのある生きた経験、知識になっていくでしょう。
    早く秋になりますように。今年の夏は多汗で・・・。

  • aisaku より:

    こんばんわ。
    秋明菊にも秋の知らせの役割もあって、秋が明ける菊となったんでしょうね。
    以前先生がおっしゃられたものの名前には必然性があるということを思い出しました。
    昔と違い気候も変わってきたので、真夏菊というところでしょうか?
    新人療法士を見ていると知識に貪欲ですが、経験を重ねていくと徐々に意欲も下がって来ることも多いようです。
    いつまでも興味を持って、経験を重ねてこそ自分の気づきに奥行きが出るように頑張っていきたいと思います。
    いつまでも先生みたいに多感でいたいと思います。

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