晩秋

IMG_1963関西は秋たけなわですが、北海道は晩秋です。札幌では2週間前に初雪も降りました。
でも、最高気温が1桁台になったかと思うと、11月になって20度に手が届こうかという日もあったりして、自然の影響をもろに受ける植物は大変な状況です。
北海道庁の庭の紅葉は終わりに近づいています。落ちた銀杏やエゾヤマザクラの葉は庭一面を彩り、趣きがありますが、路面の落ち葉は掃除の方々の毎日のご苦労の対象になっています。しかし、写真のようにまだ緑色をした銀杏もあります。緑色をしたまま枯葉になってしまうのではないかと心配してしまいます。道庁の庭掃除のご苦労は今しばらく続きそうです。
北海道の晩秋はとてもダイナミックです。移ろいという、ややゆったりしたような響きではありません。一気に訪れ、あっという間に梢にあった葉がことごとくなくなっていきます。藻岩山の紅葉は冬の到来を告げる強風によって一晩で吹き飛ばされてしまいます。この動的なドラマは関西で体験することはできません。

人生もダラダラした日々もあれば、将来に向けた行動計画を立ててメリハリのある日々を送る人もいます。さらに活動する場面をガラッと変えて人生を創出する人もいます。
私のこれまでの生き方は3番目に書いたようなものでした。その局面、局面で学ぶことがたくさんありましたが、年々質的充実感が増しています。多くの方々との関わりは相当なエネルギーとなって私の活動を後押ししてくれています。人との出会いは大切にしなければならないとつくづく思います。たった一度の人生を色濃くしてくれるのは出会った人々かもしれませんし、色褪せたものにしてしまうのは自分自身なのかもしれません。できることならば真っ赤な紅葉のように燃えてみたいと思いませんか?

紅葉のあの赤い色や銀杏の葉の黄色は、実は葉本来の色であるとも言われています。つまり光合成が行われなくなり、栄養が届かなくなって、他に全く影響されない葉そのものの姿を現したのが紅葉であるということです。
さて、皆さんの晩秋はどのような色に彩られるのでしょうか・・・。

コメント (30)

  • senri より:

    c.t.nさん、メッセージありがとうございます。
    生まれた季節でもあり、名前にも用いられており、やはり春は気になりますよ。
    Springという響きも好きです。

  • senri より:

    某・大学学生さん、いつもありがとうございます。
    講義の中ではたくさんのメッセージを届けることになりますが、それをどのように受け止めてもらえるかは???
    収穫がおありだったようで何よりです。
    このところいろんな地方に出かけていますから体調管理が大変ですが、さらに注意して行動したいと思います。
    ご心配いただき、ありがとうございます。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    吉尾先生のお名前は分かってます。その由来は、2年程前に知りました。
    講義の内容、というかお話しになったことは違和感がなくすーっと入ってきました。
    そして、先生が子供みたいにガッツポーズされたページも覚えてます。
    その時の実技は臨床において実用的に利用させていただいてます。
    とても有難く思ってます。

  • 某・大学学生 より:

    先日はありがとうございました。
    やはり、先生の授業を受けさせていただくといつも新しい発見があります。
    物の見方というか、視点が増えるといった感じです。
    今週来週とこられるそうで、、、
    北海道はまた一段と寒くなっています。
    お気をつけていらっしゃってください。

  • senri より:

    T.WさんはT.Wさんですよね?
    コメントを書いていただいたことに喜びを感じています。
    それぞれが成長してきた過程はそれぞれのものです。そこで形成された価値観は非難されるものではありません。
    前を向いてまいりましょう。

  • senri より:

    T.Wさん、こんばんは。
    ブログをご覧いただき、また、コメントをありがとうございます。
    私もそう思います。人との出会いが自分をここまで導いてきてくれたと思うと、これまで出会った人たちに感謝、感謝、感謝です。患者さんたちからはもちろんのこと、子供たちから学んだことも多々あります。このブログを通して気づかされたこともたくさんあります。
    それらの学びを臨床に、そして自身の人生に活かしていきたいと思っています。
    これからもよろしくお願いいたします。

  • T.W より:

    惑わされないで。心落ち着かせて。あの時の言葉を信じて。
    きっと、ひどい事を言われているのでしょう。
    もっと強くなり、守るべきものを守って行きたい。

  • senri より:

    c.t.nさん、こんばんは。
    そうですよね。c.t.nさんの故郷には秋らしい秋がないですからね。
    私は秋も好きですが、私の名前が・・・。

  • T.W より:

    吉尾先生、こんばんは。いつもブログ拝見させて頂いています。人との御縁を大切にしたいですね。これまで、患者様やご家族様、職種を問わず色んな方と出会い、日々、感じ、学ばせて頂いています。 感謝です。より良いケアが提供できるように、あの時の想いを大切にしていきたいと思います。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    そうです。
    私の好きな季節は秋です。
    秋という季節を知って好きになりました。ただそれだけです。
    先生は??

  • senri より:

    c.t.nさん、おはようございます。
    確かに秋にはそのような力がありますね。凛とした冷たい空気があります。
    センシティブになる自分がいるようです。
    c.t.nさんは秋ですか。

  • senri より:

    チャーコさん、おはようございます。
    見たこともないほど大きいお芋さん。凄そうですね。栄養豊富で美味しそうですね。
    作業所でワンちゃんのハウスも作れるのですか!
    楽しそうですね。。。

  • c.t.n より:

    吉尾先生、 こんばんは。
    私にとって秋は、感覚を研ぎ澄ませてくれるのです。だから好きであり、大切なのです。
    それが私の素なのかもしれません。

  • チャーコ より:

    吉尾先生、お芋が2つに割れたのは今までみたことのないかなり大きいものでしたから。
    土にぎっしりくっついて離れないようになっていて。

    千里の紅葉も素敵ですよね。
    最近、犬用ハウスを作業所で作製したいと考えています。

  • senri より:

    c.t.nさん、今朝もありがとうございます。
    風を通す。なかなかできないことかもしれませんが、時には窓を開けて、爽やかな風を入れる。大切なことです。
    私には絵心はありませんが、観るのは好きです。これでも世界三大美術館をはじめ、いろんな美術館を回っているのですよ。
    重厚感は油絵が大ですが、水彩画やクレパスなども趣がありますし、磁器などに描かれた作品も目を引き付けてくれます。それらを観るときの目は透き通っているようです。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 おはようございます。
    お気に入りでひとつ持ってますよ。私の苦手と感じる冷たい風を通さないのです。
    少し風を通してみようとしたその時の吉尾先生の表情は今でも思い出せます。
    講義でのとても力強く楽しそうにお話しされる声は透き通っているというか私には澄んでいます。
    絵は絵でも水彩、水墨、版画、油絵など様々あります。それぞれにいい味を感じますが、私は油絵が好きだったりします。
    その時で色を重ねて混じり合い、違う時には絵の具を重ねて新たしい絵を描くことも可能なのです。
    そのときは透き通った色がだせるといいですね。

  • senri より:

    c.t.nさん、おはようございます。
    おそらく視覚的に紫が色濃く残っているのだろうと思います。
    人生や個性を表すイメージではないのだろうと思っていますが、紫色の服、好きですか?
    その色が人生を表すとなると、色々ある方が楽しいのではないかと思います。
    絵具の色は重なれば重なるほど黒くなりますが、光の色は重なれば重なるほど透き通っていきます。
    いずれはドロドロよりも、スカッといきたいものです。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    私のイメージは紫ですか。吉尾先生は緑ですか。
    ことばの中で色を捉える際も様々ですね。その色そのものを捉えるのか、日本語や英語で捉えるのか。
    そう言われたら、黄色は少ないのかもですね。
    まあ、人生いろいろです。

  • senri より:

    ハヤシさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    最前列で居眠りすることもなく、とても楽しそうに、且つ積極的に参加していただき、ありがとうございました。
    現場は課題山積であろうとお察しいたしますが、へこたれずに、真摯にしっかり取り組んでください。
    味わいのあるお顔から滲み出るハヤシさんのパワーには魅力的な波長が存在しているようでした。

  • senri より:

    チャーコさん、こんばんは。
    いつもありがとうございます。
    サツマイモが真っ二つに割れるとは凄いですね。
    チャーコさんの力が凄いのか、あまりにも大き過ぎて土の抵抗が強かったのか・・・。
    それにしても凄いですね。
    北海道でサツマイモを栽培するのはちょっと厳しいです。
    だから芋掘りするならば、ジャガイモになります。
    千里の紅葉もきれいになりましたね。通勤が楽しくなります。

  • senri より:

    c.t.nさん、こんばんは。
    そうですね。確か3番目とおっしゃっていましたね。3つとも入り交ざっていますか。
    原色3つが・・・。
    私は原色も中間色もいろいろ入り交ざって、不思議な存在です。
    でも、基本的にはイメージは「緑」系だと自己評価しています。
    皆さんにはどのように映っているのでしょうか?
    私から見たc.t.nさんのイメージは「紫」です。黄色が少ないのでしょうかね?

  • ハヤシ より:

    昨日のご講演、どうも有り難うございました!
    右側最前列、白いジャージの男、ハヤシと申します。
    私は、デイサービスで機能訓練指導員をしている柔道整復師です。

    私の勤めますデイサービスには脳卒中後遺症者が沢山居られ、そのリハビリテーションに四苦八苦しております。
    私の知識/技術を1mmでも向上させたい、との思いで参加致しました。

    先生のご講演、大変勉強になりました。
    「セラピストが関与出来るのは末梢からだけ」と「ギターを弾きたい」と「0対1」の話が特に印象に残りました。
    又、機会が有れば参加したいです。
    又、札幌医科大学の解剖セミナーにもいつか参加してみたいです。

    それでは失礼致します。

  • チャーコ より:

    こんにちは、吉尾先生。いつもブログ読んでいます。

    11月は紅葉の季節ですね。紅葉は本当、黄金色ですよね。

    北海道も素晴らしい場所ですね。

    芋掘りの季節でもありますね。
    実は私先月、作業所で畑の芋掘りに参加して、やってしまいました。
    芋を抜いてと言われて抜いたら、ジャンボの芋が真っ二つに割れて、失敗してしまいました。
    次の日仲間にあやまりました。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    真っ赤にみえる紅葉でも、黄金色にみえる銀杏でも違う視点からみると様々な色が混じり合っています。
    色の原色は多くはないと思います。その原色で描かれた人生はぼやけることのない様々な彩の鮮明な絵として存在するのですね。
    私も3番目、、、と言いたいところですが、3つともに入り混ざった感じです。
    色に表すと、それが赤・黄・青なのかもしれません。

  • senri より:

    埼玉さん、おはようございます。
    昨日は結構慌ただしい1日になりましたが、とても楽しく過ごさせていただきました。
    それは埼玉さんたちが醸し出す空気のおかげでした。
    だから予定外のお話までさせていただくことになりましたが、それはそれで意味があったかと思います。
    埼玉さんはなかなか反応がいいですね。
    その感性を臨床にしっかり活かしていってください。

  • senri より:

    suzukiさん、おはようございます。
    昨日は大変お世話になりました。
    前方に陣取って、大きな目で参加していただき、とても印象的でした。
    PTとしての人生は始まったばかりということでしたが、これからをしっかり重ねていってください。
    いいエピソードがたくさんできますように。

  • 埼玉です より:

    埼玉の世良田です。
    本日は貴重なご講義ありがとうございました。大変勉強になり、学ぶべきことが沢山あると感じました。
    横浜で頑張ります。また来年も宜しくお願いします。

  • suzuki より:

    今日の講義ありがとうございました。新潟の鈴木です。
    すごく勉強になりました。これから横浜で頑張ります。
    ぜひ来年またNDKで講義をお願いします。

  • senri より:

    SEI-Hさん、こんばんは。いつもありがとうございます。
    北海道にいらっしゃいましたか。私は熊本出身ですから余計にそうかもしれませんが、九州も大好きです。でもそれ以上に北海道の素晴らしさを感じます。自然も食べ物も。ちょっと以前は牛肉が今一でしたが、最近ではその方面でも少しずつ良いものが店頭に並ぶようになりました。でも、それよりも自然を相手に育ったものをそのままいただく醍醐味は群を抜いているように思います。
    私もいろんなところで多くの人たちと出会ってきました。その方々が私にくださったエールはとても大きな力になりました。おかげで今の私がいます。そして私の色で絵を描けるようになってきました。
    縁って不思議ですね。そして魅力的な力を持った関係性ですね。大切にしなければ。

  • SEI-H より:

    吉尾先生、こんばんは。いつもブログを拝見させていただいています。
    私は今年の7月に結婚し、新婚旅行先は北海道でした。登別、小樽、旭川、富良野、札幌、函館と巡ってきました。
    初めての北海道でしたが、過ごしやすい気温においしい食べ物と、大満足でした。北海道の野菜や果物に甘みが出るのは、気温の変化が激しいからと聞きました。まさに他地域では経験できないような、ダイナミックな変化ですね。富良野では一年間の花をすべて見ることも出来ました。
    私の生き方も、地元を離れたため3番目に近いでしょうか。しかしその背景を辿ると、専門学校時代の恩師とのご縁があり、臨床実習先のバイザー(今の上司)とのご縁、妻とは同じ職場のため、そのご縁もあったのかもしれません(もちろん他のご縁も)。その先生方の共通点は、吉尾先生も卒業された九州リハ大にあります。不思議なものです。そしてそのような偉大で尊敬する方々との出会いによって、私の人生は色づけられてきました。色相環が広がるように、最初はバラバラだった色が微妙な違いだけども、似たような色になってくるというような、そのような人生の変化を今経験しています。

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