何故?

富山は北アルプスによってさまざまな恵みを受けています。美味しい米もうまい酒もそこから得られる水のおかげです。その水は地下水になってたくさんのミネラルを含んで富山湾の深層に湧き出していると言います。その深層水はまったりとして、自然の恵みの偉大さを感じてしまいます。そこにはプランクトンやホタルイカのような2010_0130富山0011小魚が多くなり、必然的に大きな魚も集まってきます。冬の荒れた潮流を避けて富山湾に入り込む寒鰤は古来から正月の代表的な魚として重宝されてきました。しかし、地球の温暖化は日本海の潮流を変え、湾に入り込む鰤が少なくなっていると魚屋の主は嘆いていました。

海で漁ををしたり、たくさんの汗をかくような仕事をしているとしょっぱいものが欲しくなるのでしょうか。元祖富山ブラック、大喜本店のラーメンをいただきました。粋がって大盛りにしなくてよかったと正直思いました。そのしょっぱさは他のラーメンで味わえるようなヤワなものではありませんでした。風邪で傷めた喉もガッツリ良くなった感じがしました。富山を訪ねたときにはきっとまた立ち寄ると思います。

ところで、富山と言えば立山。何故、立山というのか、地元の方々に尋ねてみましたが、明確な答えは返ってきませんでした。万葉集では「多知夜麻たちやま」と表現されているそうですが、2、3ある説も実は定かではないそうです。リハビリテーションに関わる様々な事象もそれが何故に生じるのか、明確になっていないものがたくさんあります。何故、痛いのか、何故うまく動かせないのか、何故手続きがうまく行えないのか、根拠をもって説明できるような専門家にならなければいけないと思っています。日々に流されないで、一日一日を、その時その時を大切にしたいものです、

コメント (4)

  • senri より:

    ならさん、コメント、ありがとうございます。
    実は富山の後、喉の調子は大変な状態でした。富山でたくさん喋りすぎたからだと思いますが、富山の方々の熱い心は私を揺さぶり、大変な盛り上がりで、昼も夜も喋り続けたのです。さすがの富山ブラックも抑えきれなかったようです。秋田の塩汁では抑えられるでしょうか・・?
    何事においてもpositive thinking、素敵な生き方だと思います。

  • なら より:

     こんにちは。勉強途中にブログに立ち寄らせて頂きました。吉尾先生の言葉は、ブログ発信でも響くものがあります。さすがです。
     私も原点に立ち戻ろうと、もう一度学生生活に戻ることが出来ました。同時に勉強できることと、働けること両方の喜びを再確認しております。現状にいられる幸せを楽しみながら、ひとつひとつ積み重ねていけたらと思っています。
     ・・・でもしょっぱいもので、風邪が良くなるのは吉尾療法でしょうかね?今度風邪引いたとき試してみます。

  • senri より:

    Kobaさん、コメントありがとうございます。また、先日は大変お世話になりました。富山の皆様方から「おもてなし」の神髄を見たような気がしています。
    今回のセミナーでは原点にかえることを求めました。そこでお話ししたのは評価や技術的なことが中心でしたが、実はリハビリテーション病院のあり方も人間をテーマにして原点にかえる必要があると考えています。Hospitalとhotelはhostelというひとつのフランス語を語源にしています。病院に勤めている人たちが泊まるならばhotelに、と思うのはいかがでしょうか?ちなみに、おもてなしは英語でhospitalityと言いますよね。原点に戻ってみましょう。

  • koba より:

    富山の研修会でご指導いただき、「富山ブラック」をご一緒に食べ、なぜ立山と言うのか分からなかったKobaです。

    私たちは本当に普段、何気なく思っていることや、他人から聞いたことを、そのまま「そんなもんだ」と深く考えることができないんですね。
    研修会を通し、原点にかえること、基礎の大切さを“衝撃”と共に学ばせていただきました。

    本当にありがとうございました。今後とも富山をよろしくお願いいたします。

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