熊の糞

2010熊の糞今年もゴールデンウィークに北海道の山に山菜採りに出かけてきました。一番のねらいは行者ニンニクです。天ぷらや酢みそ和え、醤油漬け、あるいは他の野菜などと炒め物にしていただくのが最高です。さほど深い山ではないのですが、行者ニンニクの側にはご覧のようなヒグマの糞?や足跡がありますから、大きな声で歌ったり、鈴を鳴らしながら山を歩きます。エゾタヌキの糞かもしれませんが、山に入っている者はヒグマの糞だと思い込んでしまいます。
ヒグマは決まった場所で糞をする習性があるそうで、溜め糞と言います。古い糞は粉状にくだけ、少し古い糞は白い固まりになり、新しい糞は黒くて柔らかく、糞だまりの風下に行くととても強い臭いが漂っています。おそらく自分のテリトリーを主張しているのでしょう。
彼らは人里には出てこないようです。むしろ私たちが彼たちのテリトリーを犯している立場ですから、ヒグマの食事時間を外して行儀良く振る舞い、最小限の収穫で退去しなければなりません。毎年、お邪魔している山のルールです。専門職者のテリトリーもどうあるべきか、考えさせられます。

コメント (2)

  • senri より:

    おはようございます、すずめさん。
    あまりにもお久しぶりで、熊、失礼、すずめが冬眠していたのかと思いました。
    ブログを覗いていただき、ありがとうございます。
    また山に行きますので、熊との遭遇のシャッターチャンスを逃さないようにします。
    テリトリーが度を超して牙城になってしまったら救いようがありません。
    アイデンティティがないのも、ただドロドロ溶け合うだけで、好ましくありません。
    共存共生、いいことばですね。
    強制になったり、矯正になったり、叫声が飛び交うような環境にならないようにしないと。

  • すずめ より:

    よしお先生

    熊の「糞」なるたいへん興味深いお話をありがとうございます。熊の「糞」の写真より、冬眠あけでへろへろになっている「熊」の写真がほしいです。
    テリトリーやアイデンティティを尊重しつつ、共存共生できる持続可能な住環境の構築を願ってやみません。

    すずめ

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