せとか

2010せとか2この冬、柑橘類で最も美味しくいただいたのが写真の「せとか」でした。他にも新種の美味しいものがいくつか出ていて、来シーズンが既に待ち遠しい気持ちになっています。
せとかは長崎県島原半島にある農林水産省口之津研究所で生まれた品種だそうで、九州各地や愛媛、広島などのせとかを果物屋さんで見かけました。表面はツルツルで鮮やかなオレンジ色。中身も糖度が高くてジューシーで、こんな美味しいみかんがあったのかと感動するほどの、それはそれは食べやすくて香りの良い美味しいみかんなのです。
でも、気になったことがありました。産地のせいなのか、店頭に並んでいるものの大きさにばらつきがあり、それに合わせるように、同じせとかとは思えないくらい味の違いがあるのです。それは価格にも反映していて、1個300円くらいから写真の値段くらいのものまでの開きがあります。米もそうです。同じ品種でも生産地が異なると味が変わり、代を重ねる毎になんとなく美味しさがなくなっていきます。
こうしてみると、名前は品質を保証しない、ということが言えます。千里リハビリテーション病院という名前でスタッフひとりひとりの品質が保証されているわけではありません。でも、外に出ると、「ああ、千里リハビリテーション病院の・・」ということになります。
たまたまその1個がまずいせとかだったとき、本当はとても美味しいせとかまでもがまずいというレッテルを貼られてしまう可能性があるのです。

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