心遣い
全日空寄席で立川志の輔さんが日本語のおもしろさについて語っていました。同じ意味なのに、言い方によってその人の心遣いがわかる、と。
「それ、老眼鏡か? もう、老眼鏡をかけるような年になったんだなあ。」
「それ、読書用か? いろいろ読むようになって、目も疲れるようになったんだなあ。」
「AさんよりもBさんがきれいだ。」と言うとAさんは救われませんが、
「Aさんにも増してBさんはきれいだ。」と言えばAさんは生き残れます。
実は大した意味でもないのに、四字熟語を使える人は賢く見えます。中身は一緒なのに、平たく言えば聞こえが違うこともあります。
「この企画、どう進めたらいいでしょうか?」 「いいんじゃない、臨機応変で。」
「この企画、どう進めたらいいでしょうか?」 「いいんじゃない、行き当たりばったりで。」
日本語は奥が深くて、とても難しいのですが、それは文化の多様さの結果なのだろうか、と思います。地域でも違いますし、職業によってもことばの使い方が違います。たとえば、「橋」を一般の方々は「はし」と言いますが、医学系の人たちが同じような意味で脳の一部に使うときは「きょう」と読みます。医学に通じる人たちは立場の違い(偉いと似ているところが気になりますよね)を表したかったのでしょうか・・・。そのような心遣いよりも、私たちが不用意に発することばで患者さんやご家族を混乱させたり、失意のどん底に突き落とすことのないような配慮をしたいものです。
クチナシの花の季節です。学名はGardenia jasminoides、ジャスミンのような甘い香りがとても好きです。実が熟しても割れないことから「口無し」と呼ぶようになったと言います。鮮やかな白色と甘い香りで語りかけてくるクチナシ、たとえ声を出せなくても存在感はあります。
コメント (7)
まさに『仏の心』を感じさせる優しいお言葉に感謝します.
私も25日にご挨拶できることを心待ちにしております.
何卒宜しくお願いいたします.
ぼんてん丸さん、こんばんは。お元気そうですね。
そうそう簡単にデータを取りそろえることはできないでしょう。
私は急いでいませんよ。
25日にお越しいただけるそうで、お会いできるのを楽しみにしています。
今週末に本物のぼんてん丸の郷に行ってきます。これはご縁のメールかと思います。
伊達家にぼんてん丸さんのことをよろしくお伝えしておきましょう。
久々登場のぼんてん丸です.
自慢ではございませんが、口から先に生まれた拙者、ことばで大失敗した経験には事欠きません!
数ヶ月前にもBWSTTに関して、「できるだけ早期に先生に興味を持っていただけるような経過報告をできればと考えております」「自身にプレッシャーをかけるためにも、『乞ご期待!』とぶち上げておきます」などと豪語してしまったものの、依然、『具現化』できずにおります.
BWSTTを実施することによって歩行が“変わった”患者さんはおられるものの、当然通常のセラピーと組み合わせた結果であり、また、当院はいわゆる“回復期”の患者様が対象となっておりますので、現状ではBWSTTがどこまで貢献したかを明確に示すだけのものは得られておりません.
7月25日に先生が講師をされるの歩行セミナーは私も受講予定ですので、もしお会いできましたら、謝意を述べたいと思います.
そして、「もう少し待ってください」
決して『具現化』を諦めたわけではございませんので.
やはり、めいさんもことばで大失敗した経験をお持ちでしたか。
忘れるべきことではありませんし、私はときどき思い出して鮮明な記憶にしています。
めいさんもシロノワールを食べに名古屋に行くタイプ。成就レポートを楽しみにしています。
お返事ありがとうございます。
私もことばで失敗した経験が多々あります。中には周囲にもご迷惑をおかけする事となった件もあります。それを目の当たりにした頃から「ことば」を慎重に選ぶ事が増えました。
ことばは本当に繊細な物だと思います。同じ意味合いをもつ表現は複数あります。だからこそ慎重に選んでいかなければと思っています。
コメダ珈琲はすでに大阪に3店舗あるのですか?全く存じておりませんでした。
ですが、やはり名古屋のイメージが強いですから名古屋に行って食べてみたいと思います。わたしは美味しい物には目がありません。できれば本場で食べたいと思っている方ですから、食べることが目的の旅も大歓迎です。
めいさん、おはようございます。お久しぶりですね。
めいさんのコメントから受ける印象は、ことばひとつひとつをとても慎重に選んでいらっしゃるなあ、ということです。普段の生活ではいかがですか?
私はことばで大失敗した経験がございます。取り返しのつかないくらいご迷惑をおかけしたことを30年以上経った今でもしっかり覚えています。口から出したことばは消しゴムで消すことができませんし、その場面の映像は消去できないようです。そのような場面がいくつもよみがえってきます。
ところで、コメダ珈琲が大阪に3店あるのはご存じですか?
大阪市役所の近くにもあるようですが、名古屋のお店という意識が強いですから、やはり本場のお店に行ってみたいですよね。めいさんは関西にお住まいのようですが、シロノワールを食べることを主目的に名古屋に行ってくるという贅沢はできますか?
そのような心のゆとりが欲しいと私は思います。具現化することはなかなか、ですけどね。
お久し振りです。
いつもブログの更新を楽しみにしております。
更新されたブログを拝見する度に、自分自身の器の小ささを痛感する日々です。
時には美味しそうな食べ物に癒されております。
前々回もシロノワール、小倉トーストの写真が出ておりました。
名古屋を訪れた際にはコメダ珈琲に行って是非食べなくてはと思いつつも実現出来ていない物でしたので少々羨ましく思っておりました。ですが、千里にもコメダ珈琲が出来るとのお話ですから楽しみで仕方ありません。
自分自身の発する「ことば」は、自己表現の困難な私にとって永遠のテーマかもしれません。クチナシのように存在感で全てを語ることが出来れば良いのですが・・・。
言葉の持つ影響力は非常に大きく、日頃から話し方や言葉の使い方などには注意しております。しかし、自分自身に余裕が無くなった際には注意は散漫となり、恐らく言葉も不用意であったり、配慮に欠けていたりしていると思います。
自分自身の器を磨き、お互いに心地良く会話が出来るようなキラリと光る言葉選びをしていきたいものです。