風邪のたより

20100701A風邪をひいてしまい、しばらくの間、ブログをお休みしてしまいました。

7月11日に大阪府理学療法学術大会がグランキューブ大阪で開かれ、「ケーススタディーのすすめ」という

タイトルをいただいて講演いたしました。朝一番の講演にもかかわらず、大勢の方々に参加いただき、とてもありがたいことでした。

会場に入場してこられる方々の中に、ひとり気になるご婦人がいらっしゃいました。私の年齢とさほど変わらないくらいの方でしたが、どうも理学療法士ではなさそうに思えたからです。

私の講演の次のシンポジウムが終了して、会場の後方に立っていると、そのご婦人が声を掛けてこられたのです。確かに理学療法士ではありませんでした。では、なぜにわざわざ学会にお越しになり、また、私にお声を掛けられたのでしょう・・?

写真は琉球沖縄から訪ねてこられた理学療法学科の学生Aさんです。とても楽しい学生さんで、なんと「背臥位から起き上がるときの主動作筋は常識的に言うと腹直筋かもしれませんが、腸腰筋かも」と答えてくれたのです。世の中の95%以上の理学療法士たちが腹直筋と答えるのに嘆いていた私はとても嬉しくなって、このニュースをブログに載せてもよいか、写真を添えてもよいか、許可をいただいた上で、早速、皆様にお知らせしようと思ったのです。そうしたら、私が風邪をひき、仕事も忙しくなって、ブログが中断してしまったのです。やっと、ここに紹介できました。

でも、それがよかったのでしょうか。そのご婦人は、学生Aさんのお母様だったのです。

コメント (2)

  • senri より:

    Tetsuさん、お久しぶりです。お元気そうですね。
    先日、仙台まで足を伸ばしましたが、盛岡までちょっと届きませんでした。
    私の脚の長さはご存じですよね。
    週末から一気に真夏になりましたが、その前は各地で水害が甚大で気の毒でした。
    私の実家も私が生まれる前に鉄砲水に流されたと聞いており、他人事ではないのです。
    二次災害、三次災害につながっていかないことを願っています。

    専門家とは何か、もっと問いかけないといけませんね。
    知らないことで、というより、間違ったことを思い込みで信じ込んで
    患者さんの可能性を潰してしまう専門家??
    Tetsuさん、いいことばを思いつきました。「鉄は熱いうちに打て」、失礼いたしました。

  • tetsu より:

    吉尾先生
    ごぶさたしております。岩手のtetsuです。
    風邪をひいていたとのことですが、その後体調はいかがでしょうか?体力年齢(&肝臓年齢!?)が20歳代の先生も日々の忙しさでお疲れなのではないでしょうか?
    最近では、西日本を中心に梅雨の被害がニュース等で報道されておりますが、大阪周辺は大丈夫でしょうか?私の所は大きな被害もなく今のところは心配なさそうです。
    今回ブログを拝見させていただき、学生Aさんのことが掲載されておりました。
    腹直筋や腸腰筋のことについて記述されておりましたが、実は私も理学療法士になって久しくなりますが、このことについて知ったのは恥ずかしながら遠い昔のことではなく、数年前に吉尾先生が岩手に来られた時に講義でお聞きした時に初めて知ったのを覚えております。
    常識的に思われていることが実は間違っていたり、その根拠が解っていなかったりすることが自分の中で多く存在することを日頃から痛感しております。
    今まで以上に、我々の知識の基本である解剖学・生理学・運動学等を踏まえて臨床に臨んでいきたいと思っております。また何年経っても、常に基本に立ち返ることが大切であると感じております。
    目の前にいる患者様に対して…

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