夏まつり
長野県の松本に行って来ました。ちょうどその日、街は「松本ぼんぼん」という夏まつりで賑わいました。老若男女問わず、街中を賑やかに踊り歩きます。決して華美過ぎることはなく、皆さんが手作りで祭りを盛り上げているという印象がありました。
踊り子として病院スタッフが200名も参加される大変なときに、あの相澤病院を核とした中信地域連携リハビリテーションセミナーにお招きいただき、装具療法についてお話をさせていただきました。最近、特に長下肢装具の使い方についてお話をする機会が増えてきましたが、会場いっぱいの参加者の反応を見ていて、セラピストの装具に対する受け止め方が少し変わってきたように思います。30年以上も前にどなたかが「装具は動きを止めるための道具だから使用は控えるべきだ」とおっしゃって以来、誤った世界が蔓延ってしまいました。
そのお祭りはもう終わりにしましょう。その幕を閉じるための努力を進めていきたいと思っています。
コメント (3)
おはようございます。
ご返答ありがとうございます。
私自身も装具に関しては学生時代はよくわからず、苦手でした。
働き始めてから、患者様を目の前にし、先輩の指導もあり装具の重要性を感じるようになりました。
千里にご入院された患者様は歩行やトイレが実用レベルになってよかったですね。
ご本人、ご家族ともに喜ばれていることかと思われます。
私も一人でも多くの方のお役に立てるように日々精進して参ります。
これからもブログ楽しみにしております。
asukaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
装具についてセラピストたちは中途半端で変な教育を受けていますから、どうもいけません。食べず嫌いがとても多いと思います。
長下肢装具を使うことなんてあり得ないという考えで、ある脳卒中の患者さんに関わられた病院があります。結局、その患者さんは歩く練習さえも行うことはできず退院され、施設に行かれました。発症から1年以上経って、ご家族の希望により千里リハビリテーション病院で再挑戦されました。とても障害の重い方でしたからしっかりと介助しながら長下肢装具を使って立つ、歩くことから始め、現在は短下肢装具を使用して見守り歩行や階段、トイレの練習をなさっています。歩行やトイレは実用レベルで、念願叶って、近々ご自宅に退院されます。
専門職の好き嫌いで患者さんの人生を大きく左右することは許されることではありません。
asukaさんのご活躍を期待しています。
装具は”動きを止めるための道具”ではなく、“関節の自由度を適切に制約し、学習の難易度を調整する”ために必要なものだと感じております。
随意的なコントロールが困難となった麻痺側に対して、装具療法で残存機能を最大限に生かす事ができると思い、装具療法に関しては賛成派です。
また、装具選択、装具設定により歩容は大きく変化します。それを考えるのも楽しいです。
長下肢装具を使用するときの介助の仕方については様々な意見がございますが、私はセラピストの足でけったり、装具を手でもって他動的に降り出す事に関しては疑問をもっております。
お祭り同様、先生のご講演も決して華美過ぎず、でも参加者の心に響き熱気に満ちたものだったと想像しております。