朝顔
とても不思議な色でしょう?琉球朝顔・オーシャンブルーという品種です。琉球朝顔ではありますが、この朝顔は北海道千歳の温室で育ったものです。朝は正にオーシャンブルーですが、昼頃には写真のように赤紫色が入ってきて、夕方には全てピンクになって花を閉じます。琉球朝顔は一般的にみられる朝顔と違ってもともと野生種で、種子をつけないので挿し木で増やしていくのだそうです。
朝顔の花言葉はいくつかありますが、取り敢えず「はかない恋」だけ紹介しておきましょう。英語でJapanese morning gloryと言います。日本で盛んに品種改良されて多くの朝顔が生まれたからです。しかも品種改良の歴史は江戸時代に遡ります。朝顔の品種改良はメンデルの法則そのものによりますが、鎖国政策をとっていた江戸時代の文化や科学の発達は世界を凌ぐものを持っていたということになります。素晴らしい事実なのです。
外国の○○法もいいですが、私たち自身の知識と能力で独自の世界を切り開いていく努力も大切なことだと思っています。自己実現のためにも、です。
コメント (12)
おひでさん、おはようございます。
いろいろ興味を持ってみてみると、感動するすることも多いですね。
オーシャンブルーの色の変化は私たち人間の心の揺らぎにも重なって見えたりします。
その揺らぎをうまくまとめてくれるのが小脳でしょうか。
不思議な脳ですね。
吉尾先生、こんばんは。
お世話になっている最中ですが、「コメダの由来」を捜した後に、ふとこのブログに立ち寄ってみました。
そういえば、我が家の庭にはオーシャンブルーが咲いています。
母が好きで、庭の塀一面に咲き広がっています。
いつもは何気に目の前を通っていましたが、
吉尾先生が紹介してくださった花を、これからはもう少しちゃんとみていきたいと思います。
タイムリーな小脳の話も出ていましたが、明日もよろしくお願い致します。
ユウさん、こんばんは。
お尋ねの件、「臨床神経解剖学 -機能的アプローチ」井出千束、他訳、西村書店を買ってみませんか?8900円です。
その他のことを学習するにも取り組みやすい本です。AMAZONですぐ手に入ります。ほんの少し記載されていますが、手がかりもありますから。
英語に強ければ論文もたくさん出ていますので、ぜひご覧になってください。
ご返答ありがとうございます。
純粋な脳卒中の患者さんは少ないのですが、現在は興味をもって観察している所です。確かに、症状が出ている患者が多いので、ループのどこで障害されてもその機能が障害されるのは理解できました。
しかし、理論としては、自分の頭で解釈できていません。前頭連合野が障害されれば、遂行機能障害、注意障害などが現れると思います。
しかし、認知ループの中で処理される機能とは何なのでしょうか?
何度もすいません。卒前・卒後教育でもこのループの話は聞いたことがなかったもので、現在、精進しているところです。
ユウさん、おはようございます。ご質問、ありがとうございます。
基本的にはループの中で障害が起こったときにはそのループの中で処理される機能は障害を受けることになります。
病院にはたくさん脳卒中の患者さんはいらっしゃいますか?
被殻出血では前頭橋路が通る内包前脚が障害されやすいため認知ループの問題が生じます。中脳大脳脚の内側でも起こります。小脳では後下小脳動脈領域の障害でみられやすいようです。
しばらく興味をもって患者さんをしっかり観察なさってみてはいかがでしょう。援助の仕方も見えてくるかもしれません。
asukaさんは本気で気合いが入っていますから、きっと成就するでしょう。
たくさんの方々に影響が及ぶことを期待しています。
こうしている私も相当影響を受けていることになりますね。
初コメントです。大変失礼ですが、先日の第10回歩行リハビリテーションセミナーの講演をお聞きして、どうしても吉尾先生にお聞きしたいことがでてきました。ブログ上にてご無礼をお許しください。
お聞きしたいことは、大脳小脳神経回路についてです。
大脳と小脳を結んでいる神経回路には、運動ループと認知ループがあると思います。
経路は以下の通りかと思います。
①運動ループ
運動前野、補足運動野⇒橋⇒小脳半球⇒歯状核⇒視床⇒運動野
②認知ループ
前頭連合野⇒橋⇒小脳半球⇒歯状核⇒視床⇒前頭連合野
運動ループの役割が、随意運動を起こす前の筋緊張を高めるような働きをするフィードフォワードの神経回路の事だと理解したら、運動ループのどこの経路がやられても運動失調が起きることは容易に理解できます。
しかし、認知ループの役割とは、どういうことなのでしょうか?認知ループのラインのどこの経路がやられても、前頭連合野である注意機能、運動機能障害が現れるのは、私自身の知識不足もあり理解出来しきれていません。
よろしくお願い致します。
ありがとうございます。
いずれも当てはまるように常に意識し、努力し、真化となれるまで続けて参ります。
我々の仕事は、個々の中だけでその必要性、重要性を認識するのではなく、世間一般にまで押し広げられるように客観的にもとらえられる成果を打ち出さないといけないと感じております。
そのためにも理学療法士の間での意見の食い違いは卒業して、手を取り合っていく必要があるようにも感じます。
asukaさんは進化、深化、新化、どれも当てはまるような理学療法士ですね。
さあ、私たちの努力がどのようなものか、どこかで真価を問われなければなりません。
しっかりと歩まなければ。
ご返答ありがとうございます。
そうですね。
夏の風物詩花火に例えると、打ち上げ花火のように一瞬の派手なパフォーマンスですぐに消えてしまうようなものよりも、線香花火のように派手ではないですが、じりじりと長く火が灯るような臨床を行いたいと思います。
あ、でも線香花火も最後には灯が落ちるのでだめですね。
例え失敗です(笑)
日本での花火の歴史は鉄砲伝来以降と言われています。主に夏の風物詩になっていますが、また季節がめぐってきたら毎年当たり前のように花火がみられます。
一つの花火をみるとはかないですが、その歴史、伝統をみればこれもまた改良されて今があるのだと感じました。
また、花火は外国の方が歴史は古いですが、日本独自に改良され、日本独自に発展してきたように感じます。
我々もその道のプロとして理学療法士の本質を見失わずに、進化を遂げて参りたいと感じました。
考える機会を与えてくださりありがとうございます。
asukaさん、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
朝顔は朝、パッと花開きますが、その日の夕方までにはしぼんでしまいますから、はかないのです。オーシャンブルーは花の色まで時間の経過とともに変わりますから、恋をはじめとして、人の気持ちのゆらぎを表しているようにも見えますね。
私たちの臨床活動が一輪の朝顔のようにならないように、しかし、江戸時代になされた朝顔の品種改良のようにしっかりと取り組んでいきたいと思います。
度々のコメント失礼いたします。
先生のブログを拝見していると、ついコメントしたくなってしまいます。
“琉球朝顔”初めて見ました。不思議な色合いですね。時間によって色が移り変わるところがはかない恋なのでしょうか。
先日、うちの病院の教授が「最近歩行訓練が変わってきていいねぇ〜。」とボソっと言っていました。今は色々考えて治療することが楽しいです。そして患者様が回復してくださるのが嬉しいです。
学会発表へ向けて、さらに頑張ろうと思いました。ありがとうございます!