曼珠沙華

20101006red spider lily

Manjusaka、サンスクリット語で仏教由来の花です。和名では「彼岸花ヒガンバナ」が正しいのですが、曼珠沙華と彼岸花とを並べると曼珠沙華の方がなんとなく正しいように思えてしまいます。天界で咲く曼珠沙華は白く柔らかい花だそうですが、地上に舞い降りてくる曼珠沙華はなぜか赤になるのです。何かよいことが、おめでたいことが起こる予兆だそうです。ジャンボ宝くじを買うべきか・・・。いやいや、そういうことではないですね。

全国ほとんどの地域で見ることができますが、大阪では今年はちょっと遅めの開花だったように思います。人里に咲くもので、畦道や土手、それとお墓に多く植えられています。球根ですから、種子が風に乗ってあちこちに咲くというものではありません。始まりは中国から運ばれたものだそうですが、根の毒をミミズが嫌い、モグラやネズミもそこに棲み着かないとか。古人たちはしっかり考えていたわけですね。

花ことばは「独立」、「想うはあなたひとり」。花と葉とが同じ時期に一緒に地上で見られることのない相思花だからでしょうか。あなたのことを想いながら私は頑張っています、ひとり孤独でいるようで、実は見えないところでご家族や友人たちが支えていますよ、ということなのでしょう。

曼珠沙華を見て、あなたは何を思いますか?

コメント (7)

  • asuka より:

    様々な環境的な要因が幾重にもなりながら一つの物事が成り立っているのですね。
    だから患者様への治療アプローチも多面的に色々な方向から見つめる事が重要ですね。

  • senri より:

    おはようございます。
    朝早く森の中を歩くと、クモの糸の朝露に光が射して輝いて見えることがあります。
    光の当たり方、影のでき方もその時々で違います。
    そういう環境の中で私たちの人間関係は営まれているわけですね。

  • asuka より:

    おはようございます。
    英語名でそのように言われるのですね。勉強になりました。
    クモの糸ならばまっすぐ引っ張れば安定しますが、少しでも斜めに引っ張ると揺れてしまい安定しません。
    皿と違い、お互いにまっすぐピンと張る必要があるのかもしれませんね。
    クモの糸が角度を変えて見えるのも光があるからですね。

  • senri より:

    紅いヒガンバナを英語ではred spider lilyと言います。
    もしかしたらクモの糸をしっかり広げて、天界から舞い降りてくる喜びや愛をしっかりと受け止めているのかもしれませんね。
    受け「皿」ではなく「クモの糸」だから相手には見えにくいのかもしれません。
    クモの糸も角度を変えればよく見えるのですが・・。

  • asuka より:

    すみません。。。
    先ほどのことは無しとして、
    天界で咲く曼珠沙華が地上に降りたものだとすれば、茎も花も天にのびる曼珠沙華が個人(患者)と天界(家族、社会)を屈折なくまっすぐ素直に結んでくれます。
    ご家族や社会の思いをあれこれ深読みしすぎて歪めて捉えて悩むのではなく、そのまま素直に受け取り共に手を取り合って障害を乗り越えられるとよいですね。
    私の脳出血の40代の患者様もご主人は「俺が責任もって面倒みる」といってくれてるけど、もし「別れよう」って言われたらどうしようとおびえている時期がございました。
    他者からみればご主人のあれほどまでに温かいまなざしは羨ましいくらいでしたが(^^)

  • senri より:

    これこれ、asukaさん。それは内緒ですよ。
    「情熱」はよしとしても、他の花ことばは内緒。
    いや、無しにしましょうよ。
    でも、asukaさんがおっしゃるようなこともときにありますから、
    私たちもしっかり関わっていかないといけませんね。

  • asuka より:

    度々の登場失礼致します。
    曼珠沙華を見てその血のように赤い花から、花言葉で「悲しい思い出」もあるようです。
    他にも「情熱」「あきらめ」などもあるらしいです。

    そのまっすぐで凛とした茎、真っ赤に天に伸びる花から、明るく朗らかな優しい様子というより、こうでなくてはならないと一本の芯を通したような心を縛るような感じがします。

    「想うはあなたひとり」あなたを無くしたら私は孤立してしまう。だから「情熱」をもって「独立」していかなければ ならず、強くならなければ・・・。あなたとの思い出は今では「悲しい思い出」に。

    というようなところでしょうか?

    脳卒中になられた患者様のご家族はたとえその人の生命がつなぎ止められても前と変わり果てた姿に落胆され、心が離れていくご家族も見えます。

    そんな悲しい結末にならないよう、私たち療法士は“その人らしさ”を取り戻せるように働きかけることも大切だと感じます。

    先生と違う考えになってしまいました(汗)

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