カタクリ

20110505カタクリ

ちょっと慌ただしい生活をしている中でゴールデンウィークに突入し、前回から相当日が経過してしまいました。前回のテーマが「継続は力」でしたから、ブログも途切れず続けていくことが大切だと改めて思ったわけですが、継続するというのはなかなか難しいことですね。

ゴールデンウィークには北海道の山に山菜採りに行ってきました。山とは言っても、人里近くの小高い丘みたいな山ですが、熊の溜め糞もあるような自然満載の山です。行者ニンニクやアズキナ、コゴミ、ウドなどがたくさん採れます。そこには写真のようなカタクリの花が咲き乱れ、春の野の花がいっぱいで、熊の存在も忘れて心を洗われます。

カタクリの鱗茎はもともと片栗粉の原料でしたが、最近ではジャガイモなどに席を譲っているそうです。発芽したら6、7年は1枚葉だけで過ごします。地中の鱗茎は毎年下へ下へと更新され、最終的には地下15~20㎝ほどの深さに達します。花は2枚葉になる7、8年めにして初めて咲きますが、花が終われば葉も姿を消して鱗茎だけの生活に戻る不思議な植物です。花言葉は嫉妬、初恋、情熱、寂しさに耐える、ということだそうですが、形状や特性から、なるほど理解できる花言葉ですね。

この小さな生命の長い年月にわたる営みはとても計画的で、自然環境の猛威にも負けず再現性があり、力強ささえ感じます。よく見ると花も葉もそれぞれ個性があり、それぞれが頭を垂れながらも誇らしげに咲いているのです。

流行を追いかけ回すのも結構ですが、このカタクリの生き方、人間として、専門家として学んでみたいと思いませんか?

コメント (5)

  • senri より:

    雪だるまさん、おはようございます。お久しぶりです。
    普段、よく見かけるのに名前を知らない植物はたくさんあります。
    エゾエンゴサクもそのひとつ。よく見ると、とても可愛い花ですね。

  • 雪だるま より:

    こんばんは。
    エンゴサクという聞きなれない名前でしたが、よくよく調べてみると、田舎にいた時に山で見たことのある花でした。ずいぶん色のバリエーションがあるようですが、先生の撮られた写真の青い花色が一番きれいですね。これからも素敵な写真をお願いします。

  • senri より:

    「カタクリのバックに咲いている青い花の名前は?」というご質問をいただきましたので、皆様にもお知らせいたします。
    エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)というケシの仲間の花で、無毒・食用にもなるようですが、私はまだいただいたことはありません。ちなみに、エンゴサクは毒性があり、鎮痛・鎮痙などの薬として利用されています。中国名の延胡索をそのまま音読みしたものです。
    花言葉は「妖精たちの秘密の舞踏会」だそうで、夜、そっと覗いてみたくなりますね。

  • senri より:

    katouさん、こんばんは。コメントいただき、ありがとうございます。
    これからです、これから。
    「専門職」として存在する以上、私たちには相応の責任があります。
    前向きに、南向きに、おひとりおひとりの患者さんたちに関わっていきたいですね。
    これからに期待していますよ。

  • katou より:

    本日は、W -hemi&両側膝OA の方の今後のアプローチ、方向性、画像診断など数々のアドバイスありがとうございました。
    今まで悩んでいた事が先生の助言によって迷いが無くなりました。
    まだまだ勉強不足であり、自分の不甲斐なさを痛感すると同時に、患者様へ申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
    今後も少しでもより良いリハが提供出来るよう、日々研鑽して参りたいと思います。
    貴重な御指導ありがとうございました。

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