やっと・・・

2か月ちょっと、このブログから離れていました。
その間、たくさんの方々からメッセージをいただきました。お休みする直前に血圧のことを書いたことがご心配をおかけするきっかけにもなったようで、申し訳ございませんでした。最近の血圧は極めて良好で、平穏に過ごしています。お休みした理由はいくつかございますが、そこは私の胸の内に収めておきましょう。

実は休まずブログを発信すべく、気になる場面の写真だけは撮り続けていたのですが、PCに向かうまでの活動電位に至らなかったということです。
さて、2月は私の誕生月。61歳になりました。自分では40歳代くらいのつもりでいても、更新した運転免許証を見ると、やはりそれなりだなあと溜息が出ます。でも、60歳で暦が振り出しに戻るわけですから、これからまた新たな人生を楽しもうと思えば、溜息が力瘤に変わります。さんずいとやまいだれ。同じ「留」に対するこの文字の違い。ちょっと複雑な心境ではありますが・・・。

 週末、小豆島に行ってきました。オリーブ、そうめん、醤油、胡麻油、佃煮などが名産で、「二十四の瞳」で有名な島です。瀬戸内海では淡路島に次ぐ大きさですが、小豆島と書きますから、かなり小さい島のように私も思っていました。でも周囲は126㎞にもおよぶそうですし、標高817mの星ヶ城山もあります。寒霞渓に至っては島とは思えないくらいの雄大な渓谷でした。古代では「あずきしま」と呼ばれ、中世では「しょうずしま」とも呼ばれていたそうですから、テレビのコマーシャルで小豆島を「あずきじま」と読んだのも間違いとは言えないのかもしれません。
本当は昨年2月に伺うことになっていたのですが、千歳の姉の逝去と重なり、小豆島の皆様のご配慮で1年後の訪問になったのです。土庄(とのしょう)町・小豆(ここでは、しょうず、と読みます)ブロック介護支援専門員連絡会リハビリテーション研修会でお話しさせていただき、また在宅者のご自宅にも訪問させていただきました。島全体で約30000人、土庄町で14271人だそうですが、32%余の高齢化率の町にセラピストの絶対数が大幅に不足していますから、在宅リハまで手が回らないというのが実情のようです。都市部を中心に考えられた制度をこのような離島地域に押し付けられても困るわけで、住民の幸せのために今流行の「〇〇特区」として、一部法律による制限を排除する必要があるのではないかと思いました。昨年、離島振興法の指定を受けたそうです。
講演では、個別性がある中で練習の方法を一般論としてお話ししても始まりませんから、人間としてリハビリテーションをどう考えるか、を中心にお話しさせていただきました。小豆島の方々は熱くて気さくで、私自身が楽しんだ2日間でもありました。

写真は土庄港からの帰路、新岡山港に間もなく到着というときの夕景です。このブログを再開するに相応しい景色を撮影することができました。これからもよろしくお願いいたします。

コメント (19)

  • senri より:

    スーさん、あけましておめでとうございます。
    今年もホットなお気持ちをお届けいただき、ありがとうございます。
    胸の中がスーっとしました。私も全くの同感です。
    小豆島の方々からセミナーの感想をお寄せいただきました。
    やはり、人間なのだ、と。
    私もそのことを基本としてこれからも歩を進めていくつもりです。

  • スー より:

    吉尾先生、かなり遅れていますが…あけましておめでとうございます。
    今年も何卒よろしくお願いいたします。

    最近よく思うことは、理学療法士がするべきことはなんなのか?です。
    歩けるようにサポートすることでしょうか。
    体力・筋力をつけることでしょうか。

    患者さんは人生をかけて練習をしています。
    理学療法士は本当にその方の人生に向き合えているのでしょうか。

    身体機能の改善のみに視点を置いた理学療法より、
    患者さんのリハビリテーションの一助としての理学療法に魅力を感じます。

    「人間のリハビリテーション」に寄与する理学療法を今年も追及していきたいです。

    追伸:お身体にはどうぞお気をつけて、今年も我々に多くの示唆を頂ければ幸いです。

  • senri より:

    箕面のNさん、こんばんは。コメント、ありがとうございます。
    Nさんが取り組んでいらっしゃること、80歳以上の方の予後予測やSLRのこと等々、いつかゆっくりお話を伺いたいですね。折角近くにいますから、またお会いしましょう。ということをS氏にも声を掛けておきました。
    18000歩は驚異的ですね。私は長距離を走ったり、比較的高い山から下ると、六甲山を縦走したときに傷めた膝が痛くなりますから、膝への負担は控えめにしています。何しろ膝とは長い友達でいたいですから。
    お互いに健康には気をつけましょう。

  • 箕面のN より:

    承認よろしくお願いいたします。
    SLRの効果については違った印象を持っていますが機会があれば話し合いたいですね。

  • 箕面のN より:

    はじめて書きます。この間は忙しい中、早速のメールをいただきありがとうございました。もう61歳ですか。早いものですね。僕は、今一人職場でコツコツとやっています。協会とは疎遠になってしまいましたが、グループ内での学会では7年で4回の発表をしました。学術的には大したものではありませんが、日々仕事をしている物をまとめたものなので臨床では役に立っています。症例が少ないのでPT学会にだすには難しいですが、80歳以上のPTの予後予測には役立っています。仕事を離れたらいろんなことやっています。この間は淀屋橋から舟遊びをして大阪街歩きをしてきました。前の日に軽いヘルニア症状の中18000歩歩きました。今度は山歩きを計画しつつケーナを吹いているところです。ただ、残念なのはお世話になったサックスの石田先生が亡くなられたことです。まだ66歳でした。先生も体を大事にしてくださいね。また、折を見て書かせていただきます。

  • senri より:

    tetsuさん、こんばんは。ご心配をおかけしましたが、元気に過ごしていますのでご安心ください。
    語りたいことは山ほどあるのですが、時の方が先にどんどん動いてしまいます。
    追いかけるのですが、間に合わないのです。
    でも、そのくらいの生活の方がハリがあっていいようです。
    とにかく楽しくまいりましょう。

  • tetsu より:

    吉尾先生、ご無沙汰しております。
    誕生日おめでとうございます。
    しばらくブロブが更新されなかったので、心配しておりました。
    多忙な中、ブログも少しはペースダウンしてもよろしいかと思われますが、
    時々でも今まで通り、フレッシュな情報を提供していただきたいと思っております。
    体調管理のほうも気遣いください。
    また来県していただかなければなりませんので…

  • senri より:

    Junさん、こんばんは。お久しぶりです。
    お元気ですか?
    私は相変わらずバタバタした生活ですが、ぜひお会いしたいですね。
    本当は昨年お会いできたら、ということだったのですが、ごめんなさい。
    今年は早めに実現しましょう。
    私も気分は36歳ですよ。

  • Jun より:

    吉尾先生、こんばんわ。
    そして、ご無沙汰しています。
    私は・・・もう2回目の成人式も終わっちゃいました。(笑)
    気分はまだまだ現役高校生なのになぁ。。。(汗)

    暖かくなってきたので・・・
    先生にお会いしたいなぁ~♪

  • senri より:

    チャーコさん、おはようございます。
    ご心配をおかけしました。お気遣い、ありがとうございます。
    おかげさまで元気にしています。
    チャーコさんはお元気にお過ごしですか?
    いよいよ春を感じる陽気になってきましたね。
    またお会いできれば嬉しいです。

  • senri より:

    kenさん、おはようございます。
    メッセージ、ありがとうございます。
    いろいろご心配をおかけしました。
    私の田舎も同じようなものです。
    札幌医大にいたとき、元炭鉱町として栄えた地域の訪問活動を行って、絶句しそうな場面を何度か体験しました。そもそもそのようなサービスなど存在しないし、極端に言えば熊と共存しているような状況で生活なさっているのです。
    冬の雪の深さも凄く、一度も理学療法を受けたこともない中等度片麻痺の方が雪かきをしてらっしゃいます。
    その生活力の強さを見たとき、生理的欲求や安全の欲求ばかりに目を向けようとしている理学療法士の課題を感じずにはおれませんでした。
    ヒトだけでなく、もっと人間に目を向けた社会的存在でいたいと思っています。
    これからもよろしくお願い致します。

  • senri より:

    asukaさん、おはようございます。
    お元気でしたか?
    ブログを再開しましたら、このように早速のコメントをいただき、有難いことです。
    私の葛藤をまたいろんな形で表現していきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

  • Ken より:

    吉尾先生、お誕生日おめでとうございます。
    なかなかブログが更新されないので、体調を崩されているのではと心配しておりました。

    小豆島と、私の働いている地域の高齢化率は共に32%、さらに医療介護をになう人材の不足と、同様の問題を抱えているようです。
    わが町も、急性期病院退院後の受け皿の無さ等、本当に待った無しの状態です。
    国は大都会をモデルに地域包括ケアシステムの構築を目指しているようですが、
    地方は地方の味を出せる、柔軟なシステムにしてもらいたいところです。

    また、理学療法士には大きな期待をかけられているようですが、それに応えられるような人材育成も急務でしょう。
    公助から自助へ、日本国民のイノベーションを促すのが理学療法士の役割の一つとなるのでしょうか?
    そうなれば、理学療法士の未来が明るければ、日本の未来も明るくなる、と胸を張って言えます。
    私の願いでもあります。

    吉尾先生、またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。

  • asuka より:

    こんばんは.お久しぶりです.
    ブログが再開され,先生がお元気そうでなによりです.お帰りなさい(^^)
    在宅リハに関しては地域包括ケアが叫ばれるようになってきましたが,
    これもまた都市部を対象にしているとお聞きしました.

    リハの世界はまだ地域差を考慮するところまで至っていないのが現状ですね.
    これからそれぞれの地域に合わせたリハビリが提供できるように
    ◯◯特区のようなアイディアを出して行かなければいけませんね!

    これからもブログ楽しみにしています.

  • チャーコ より:

    こんにちは吉尾先生いつも楽しくブログ読んでます。お元気で良かったです。また千里リハビリまで遊ぶに行きますね。

  • senri より:

    aisakuさん、こんばんは。いつもプッシュしていただきありがとうございます。
    まだ腑抜けではないようですから、私を押していただいた時、少しは反応が期待できるようです。
    楽しい場にできるよう、aisakuさん、これからもよろしくお願い致します。
    小豆島のTさんという方、素晴らしい努力家で、独自の方法でご自宅で頑張っておられました。
    その創意工夫を拝見していますと、私もエネルギーをいただいて力がみなぎってきます。
    ややもすると身体機能のことばかりに目が行きがちですが、人間として夢を形にしていこうとする
    その人そのものに向き合っていければ、またいろんなものが見えてくるのでしょうね。

  • senri より:

    maimaiさん、こんばんは。お待たせいたしました。
    早速コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
    やはりこの場を通して交流できることは楽しいし、刺激をいただけます。
    これからもパワーをいただきます。

  • aisaku より:

    おかえりなさい。お待ちしていました。
    先生に会うたびにいつもブログの再開を急かしてしまい、本当にすみません。
    でも、このブログのファンの皆さんはとても喜ばれていると思います。
    これからもたくさんの刺激を分けていただけたらと思います(^^)
    それにしても、溜息という字と力瘤という字の違いって面白いですね。
    溜息は悲しい思いが混じり(涙が混じる?)から「さんずい」が付くんですね。でも、力瘤が「やまいだれ」
    って。瘤はタンコブや動脈瘤などマイナスイメージが強いから「やまいだれ」なんですかね?
    マイナスイメージなものも力が付くだけでプラスイメージに変わりますし。
    私たちも患者さんっとマイナスのイメージで見るのではなく、ちょっとひと工夫してプラスのイメージに変えるところに力を発揮していければと思います。
    これからもよろしくお願いします。

  • maimai より:

    先生、こんばんわ。
    そして、あけましておめでとうございます。
    そして、お誕生日おめでとうございます。昨年の年明けのブログで、ご自宅の絵画をアップされていらっしゃいましたが、私はとっても気に入ってしまって、印刷して我が家にも飾って拝んんであります!
    これもまた、素敵なお写真です。
    写真家にならないでくださいね・・・

    先生のブログを皆さまが楽しみにしていましたから、うれしいです。
    血圧含め、お体もお心もお元気そうで、安心いたしました。
    元気な先生しか拝見していませんから、どうぞ今年もお元気で、またいろいろ教えてくださいね。
    若いパワーは発信いたしますから、熱く厳しいカツを送ってください。

    今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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