続けること
桜前線が北上しています。高知で今年最初の開花宣言があったのが3月18日。今日3月23日、抜けるような青空を背に千里のさくら通りでも開きました。この桜の木は、もっと厳密に言えば、この桜の木のこの枝は昨年も、一昨年も、その前もずっと一番を続けています。首位を守り続けているのです。凄いことです。毎年毎年、期待を裏切らずに先頭を切って春の到来を告げるのです。ちなみに昨年の開花は3月18日でした。暑さ寒さも彼岸まで。今年はお彼岸を済ませて即開花でした。
西日本では桜よりも一足先の2月に梅が咲きます。札幌では桜が咲いた後、梅が咲きます。この逆転は梅前線と桜前線の北上速度の違いによるそうです。その違いは3~4倍。桜前線が圧倒的に速く、4月半ばに仙台辺りで梅に追いつき、青森辺りで逆転するようです。梅は暖冬ほど早く咲きます。暦の上で春になってもまだ雪が降るような北国では梅にとっては厳しいのです。桜は暖冬とは無関係で、厳冬から目覚めるための春の陽気さえあれば、ということだそうです。これも毎年続けられる自然の営みですが、ちゃんと科学的な説明ができそうですね。
3月21日の春分の日は札幌では雪でした。折角咲いた軒先の福寿草がまた雪に覆われてしまいました。北見では12時間で48㎝という、この時期では記録的な暴風雪。寒さは厳しい地域ですが、降雪量はあまり多くない所です。2月に東京や山梨などに大雪を降らせた爆弾低気圧は、北上してオホーツク海で960hPaくらいまで発達します。今回も同日964hPaになっていましたから、道東では大変な状況でした。この営みも毎年繰り返し続けられるものですが、できることならばなくなって欲しい現象です。
この繰り返し続けられる営みでできるのは経路、つまり道。その道を知っているからこそゴールを予測できるし、その途中でいろいろな対策を練ることもできます。これは私たちのリハビリテーション医療のあり方にも言えることです。いや、言えるようにならなければならない課題です。当てもなくバラバラに歩いても道にはなりません。結局、一面に草が生えるだけです。私たちの世界にガイドラインが定着しようとしています。まだ根拠に乏しいこともあるようですが、少しずつ道筋を示すことになっていくことでしょう。それに基づいて活動を続けていくことが次の新たな道を産み出すことになると期待しています。
コメント (12)
箕面のNさん、こんばんは。
明らかな意図をもって続けること、諦めないこと。
私たちが諦めたら・・・。
箕面のNさんのような貴重な体験をするとそう簡単に諦めるわけにはいきませんね。
戦う前から諦めている姿を見ることがありますが、何を根拠に?と疑いたくなります。
やり抜かねば。
続けるということはあきらめないということにもつながると思います。僕が担当した症例を紹介します。85歳男性、丸1年以上寝たきりの胃瘻患者。アプローチ後食べれるようになり胃瘻も閉じ、トランスファーも監視レベルまで回復、PT中は一部介助で歩行までできるようになりました。この教訓から下肢のROMだけは確保しなければと思っています。みなさんもあきらめないでくださいね。
箕面のNさん、なかなか決まってますよ。
ありがとうございます。
常識を非常識に変える良識を持つこと。疑って疑って粘り強く要するに科学するということでしょ。同感です。それと同時にimpossibleからI、m possible。大事にしたい言葉です。
asukaさん、おはようございます。
さすがですね。私が言いたいことをうまくまとめてくださって、とても嬉しいです。
ありがとうございます。
常識を非常識に変える良識を持つこと。大切にしたいことです。
asukaさんは春になって飛び跳ねそうな気持になっていらっしゃるように感じます。
正に”spring”ですね。
こんばんは.
札幌では桜の後に梅が咲くのですね.
私の住む地域では梅,桜の順ですので,それが常識だと勘違いしていました.
梅,桜の咲く原理を知ったことで,
自分の周囲の繰り返し続けられる営みだけを信じていてはだめだと気づかされました.
リハビリテーション医療においても,
各自の繰り返し続けられた営みである経験則によるゴール予測ではなく,
患者さんの回復の原理を考慮して考える必要がありますね.
梅,桜はどのように咲くかすでに確立されていますが,
リハビリテーション医療はどのようなゴールをたどるかまだ確立されていないように感じます.
だからこそ,ちゃんと科学的な説明ができるように,
新たな道を産む努力をし続けたいと思います.
春になり,温かくなると「よし,やるぞー」って気持ちになりますね!
チャーコさん、こんにちは。いつもブログを覗いてくださって、ありがとうございます。
退院された後もトレーニングを続けるということは簡単なことではありませんよね。
内容が簡単なことであろうと難しいことであろうと、それを続けるということ自体が難しいことだと思います。
私だったらさぼってしまっているかもしれません。
続けて努力されていること、凄いなあと思います。
瀬川ではうぐいすが鳴き始めていますか。
うぐいすの鳴き声が聞こえたとき、それは正に春を感じる瞬間ですね。
ホー、ホケキョー、ケキョケキョケキョ・・・。
こんにちは。いつも吉尾先生のブログ読んでます。続けること大事なことですよね。私も今も千里リハで学んだリハビリ筋トレとかしています。桜も瀬川でもツボミが出ています。隣の公園でもうぐいすが鳴いて春が来たって感じです。また遊びに行きますね。
箕面のNさん、おはようございます。
大変な経験をされましたね。その経験は何よりも強いメッセージを含んでいると思います。それを臨床に活かしてく箕面のNさんの姿が目に浮かびます。
元々、何事も地道にコツコツと積み上げていく生き方をみせてきた箕面のNさんだからこそ、続けることの意義を理解できるのでしょう。継続は力なり。拝見していて、正にそう思います。
体型についてですが、30年ほど前に買ったお気に入りのジャケットを今でも着ています。体型がほとんど変わりません。多少の上下はありますが、体型が変わることを私の脳は嫌うようです。これからも継続したいと思います。
aisakuさん、おはようございます。いつもありがとうございます。
以前は正月からの平均気温の積算などで予想していたこともありましたが、最近は桜の開花にとって冬の寒さも重要だと考えられているようです。たとえば九州では鹿児島西部よりも九州北部の方が開花が早いでしょう。休眠打破という現象だそうです。桜は秋・冬の寒さの間、休眠状態になるそうです。その寒さが中途半端であればどうも目覚めが悪いようですね。それが分かったのも最近のことだそうです。
そう言えば、ヒトも体温の低下とともに睡眠状態になります。気温が高いとなかなか眠れませんよね。桜と同じなのかもしれません。
このような研究の積み上げこそが大切なのでしょう。私たちも努力を惜しまないようにしなければ。
おはようございます。続けること、僕も一番大事なことだと思います。昨年、入院36日をあわせ約2ヶ月体を動かせなかったため、マラソンを完走できた僕の体が1km歩くのもやっとという状態で仕事に復帰し、身をもって廃用症候群の恐ろしさを味わったわけです。毎日少ずつ歩き今では3時間歩き続けてもへっちゃらです。PTは患者さんの模範にならないと考えていますのでメタボなPTにならないようしましょう。
昔、桜はお正月から日中の最高気温を足していき、500度を超えたら開花すると聞いたことがあります。梅とはまた少し違うんでしょうね。
東北のほうは3連休天候不順で大変でしたね。突発的な低気圧がかなりの悪さをしたようで。
私たちも爆弾低気圧のような突発の事態が来たとしても、今までの積み上げたものを持った体系化して上手く乗り切れるようになりたいと感じました。
最後は国民の健康増進に貢献できることが、理学療法士の最大の目的と感じています。
いろいろな角度から部門運営や理学療法を見直し続けていかないといけませんね。