エツ

札幌経由で福岡県大川市にやってまいりました。大阪空港乗り継ぎで遠い旅でしたが、お会いしたいと思っていた方と機内で隣り合わせるという偶然もありました。
この後、福岡県理学療法士会学術研修大会で脳のシステム障害についてお話しします。脳卒中になられた方々のリハを担当するものにとって、脳のシステムについて理解することは不可欠なことだと考えています。会の大小問わず、各地に足を運んでそのようなお話しをしています。脳のシステムや解剖学的な知識があることで、それまで可能性を潰されていた方が蘇るという経験をたくさんしてきましたので、それをお伝えすることは私の大切な仕事の一つだと思っているからです。サービスを提供する側が知らないことでサービスを受ける側に不利益を与えている現実は許されません。それも対象者のこれからの人生に影響を与えてしまうようなことだからです。
NEC_2036昨夜は皆さんと食事をしながらいろんな話が弾みました。その多くは私たちのこれからのあり方についてでしたが、学校でも臨床現場でも、教育はどうあるべきか、リーダーや教員に求められる態度などについて遅くまで意見が飛び交いました。
そこで初の魚に出会いました。エツ、斉魚と言います。ニシン科でカタクチイワシの仲間だそうです。確かに鱗はニシンの輝きに似ています。お店でアルバイトをしているOTの学生さんが見せてくれました。有明海の一番奥まった地域、筑後川河口の汽水域で獲れる珍魚です。産卵のために筑後川を溯上するのが今の時期で、知事の許可を得て5月から7月にかけて刺し網漁が行われるそうです。エツの味が最もよいのが6月20日前後だということですから、ジャストの機会でした。NEC_2037
小骨が多いので、煮つけではハモのようにかなり細かく包丁を入れてありますし、刺身も小切りでいただきます。白身が薄くて淡白な味ですから、唐揚げが最高でした。
熊本生まれで、学生時代は北九州市で過ごしたのに、この魚の存在は全く知りませんでした。先週も山形で多くの知らないことを知りましたが、またしてもこのエツにやられました。知らないことは怖いことです。

コメント (14)

  • senri より:

    林さん、こんばんは。
    ご無沙汰しています。その後、いかがですか?
    このような形で再会できるとは、ちょっと驚きですが、とてもとても嬉しい出来事でした。
    林さんにはたくさんのことを教えていただきました。そこで得た学びは私の大きな柱になっています。
    林さんと関わりながら抱いた疑問を解決すべくこれまで努力を重ねてまいりました。
    まさかここまで私を牽引する大きな力になるとは・・・。
    貴重な出逢いを大切にしながら、これからも邁進してまいりたいと思っています。

  • より:

    覚えておられますか?私は林様のところに入っているヘルパーですが、どうしても林様が先生と連絡が取りたいとおっしゃいますので、ブログを通じて連絡を致しました。

    林様ののところに連絡を頂けましたらとても喜ばれるでしょう。よろしくお願い申し上げます。

  • senri より:

    尾張さん、おはようございます。そして、誕生日、おめでとうございます。
    男鹿半島にいらっしゃいましたか。
    先週の土曜日に札幌から大阪空港に飛んでいるとき、男鹿半島の真上を通りましたので、珍しく仕事の手を止めて男鹿半島と八郎潟を眺めながらしばし想いに耽っていたのでした。これは偶然でしょうか・・・?
    旅は自分発見ができていいですね。
    7月16日午後2時、大丈夫ですよ。お待ちしています。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    そういってくださり とても嬉しく想います。
    この縁に感謝、です。
    こちらこそ よろしくお願いいたします。

  • 尾張 より:

    吉尾先生こんにちは
    いわきより昨夜、帰ってまいりました。  古希の旅(男鹿半島)を満喫してまいりました。男鹿の真山神社の石段はたったの70段!昨年の榛名神社の250段と比べたら「おちゃのこさいさい」でした。  同級生の中で一番!私が元気です   これも日々のリハビリのおかげ、佐藤先生に感謝ですね。そして何よりも佐藤先生にお引き合わせてくださった吉尾先生!!に感謝です。そう想いながら実りある旅でした

    さて、ご丁寧にスケジュールをご連絡いただきましてありがとうございました。  勝手を申しますが16日
    (木曜日)午後2時はいかがでしょうか?木曜日はリハビリがオフの日ですので時間は合わせていただきます。
    お目にかかれるのを楽しみに、仕上げに頑張ります。

    東北の緑は今が盛りでした。  命の洗濯!ができました。

    篠田桃江さんの言葉に「自分の心が自分の道をつくる」  相田みつをさんも「しあわせは、いつも自分の心がきめる」 そうなんですよね自分なんですよね。。。

  • senri より:

    c.t.nさん、おはようございます。
    亀のように、ゆっくりだけども着実に重ねていく姿。
    よろしくお願いいたします。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    こちらそ、恐縮です。そして遠方から脚を運んでいただきありがとうございます。
    そうだったのですね。前方は私より比較的若い方々が多く見えましたので、、
    失礼いたしました。
    いずれにせよ、前日のこと含め、講演も多くの方が拝聴されたということで、
    吉尾先生自身も良い時間をお過ごしになったのではないかと感じます。
    これからの更なる発展に期待、ですね。

  • senri より:

    c.t.nさん、おはようございます。
    いつもご丁寧なコメントを頂戴し、恐縮に思います。ありがとうございます。
    900人ではなく、700人です。900人はいなかったのではないかと思います。
    ま、いずれにせよ、たくさんの方々がお越しになり、前方には年輩の方々も多く見えました。
    お越しいただいた皆様方に感謝、です。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    エッ、知りませんでした。そうだったんですね、900名ですか!
    そういえば、会場の外までたくさんの理学療法士の方々がいましたし、資料が足りなくて開始を遅らせてましたね。
    資料は私も欲しかったのですが、、。 それはともかく、
    座長も言われていたように、吉尾先生の講演をみなさまがとても楽しみにしてたのが伺えますね。
    90分とは思えないくらい、内容からも充実した講演だったと思います。私も新たな発見がありました。
    先生としては、伝えたいことはまだまだ多くあったと思いますが、
    比較的若年層や新人さんが多かった印象でもありますので、シンプルでわかりやすかったと思います。
    とはいうものの、シンプルでしたが、基本から応用まで含んでいましたので、臨床に結びつけて考えることや
    そこから自ら考えて発達させ広げることができる内容でした。

    私が新人の頃にこの講演を拝聴することができていたならと思うと、自身に悔しさがでてきます。
    そして今回、拝聴された新人さんを羨ましく思います。
    私も負けないように精進したいと感じました。

  • senri より:

    尾張さん、
    こんにちは。
    もうすぐ誕生日ですね。
    当日、思うような時間がとれず、申し訳ございませんでした。
    で、それに代わる日ですが、
    7月13日月曜日~16日木曜日の午後で可能な日はございますか?
    ご検討ください。

  • senri より:

    c.t.nさん、おはようございます。
    昨日、大川市の会場にいらしてたのですか。
    毎年の実績から主催者の参加者予想は300名ということでしたが、蓋を開けてみると大変なことでしたね。資料が全く足りなくて、追加印刷も間に合わなかったようでした。
    壇上からは700名ほどの参加者かな、と思いました。
    わずか90分で脳のシステムについて具体的に理解していただくことは結構な困難がありますが、肝心なところは皆さんの目と耳に届いていたように見えました。
    明日につながることを期待しています。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。お疲れ様です。
    エツ、ですか。私も初めて知りました。そういえば、のぼりが立ってました。
    その土地の珍魚、それもちょうど最高の時期にいただけるのは嬉しいですね。
    色々な土地で様々な特徴があって、それを知ることは楽しいですよね。私はそう感じてますので、吉尾先生が羨ましく思います。

    今日は私事で午前中のみ拝聴させていただきました。その中でも、最後の症例は感動でした。
    脳のシステム障害についてはだいぶスムーズに頭に入ってくることができるようになってきました。
    大切だと知っているのですが、まだ“わかる”には至ってないと感じてます。
    そして臨床で“みえる”ようにしていかなければと痛感しました。

  • senri より:

    箕面のNさん、こんばんは。私はまだまだですよ。何しろ、まだ62年しか生きてませんから。
    もっともっと知らなければ。
    脳のシステムは近年、急速に分かってきていますし、そのことが臨床に反映されないままに進んでいます。
    活動や参加に一生懸命取り組んでいるのならばまだ救われますが、何も考えられておらず、マグロの解凍作業に時間を費やしているセラピストも多いのです。

  • 箕面のN  より:

    吉尾さんも知らないことが結構あるんですね。エツ、僕は食べたことありますよ。
    それはともかく脳のシステムの障害を理解しているかどうかで患者さんに対する不利益は計り知れないものだと思います。
    この頃、活動を重視し過ぎている傾向のある理学療法に疑問を持っています。Nより

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。