小脳は凄い

スキー場先日、札幌の自宅から10分くらいのところにある藻岩山スキー場でひと滑りしてきました。数日前からパウダースノーが降り積もって、しかも当日は無風快晴。抜群のコンディションで、この世界は私のためにあるのだ、と思いたくなるような心地よいダイナミックな滑りを楽しむことができました。
1年ぶりのスキーでしたが、身体はスキーのバランスを忘れてはいませんでしたし、むしろ1年前よりもうまく滑れたように思いました。自転車に乗るのがそうであるように、スキーも一旦小脳が学習すると、ほとんど忘れることはなく、好条件が重なったことでさらにそれは強化されたようです。
脳が学習するためには情動に関わる扁桃体がその気にならなければならないとも言われています。情動、つまり私の情が動いたことで、学習はより進んだのかもしれません。それにしても、小脳は凄い。リハビリテーションにもぜひ活かしていきましょう。

コメント (8)

  • senri より:

    取り敢えずは目の前の関門を突破しないといけませんね。しっかり取り組んでください。そしてお会いできるのを楽しみにしています。

  • maeda より:

    嬉しいお言葉ありがとうございます。
    動画を拝見しましたが、今までお目にかかったことがない病院で
    驚きました。「高級ホテルのような病院」という印象です。
    私事ではありますが、現在国家試験勉強中ですので、
    無事合格し次第ぜひお伺いさせていただきたいと思います。
    右も左もわからないヒヨコですので、その時はお手柔らかにお願いいたします。

  • senri より:

    和歌山ですか! それほど遠くないですね。機会を作って、ぜひ病院に遊びにお越しください。HPでもお分かりのように破天荒な病院ですから、感じることもたくさんあると思いますよ。

  • maeda より:

    お忙しい中、お返事ありがとうございます。
    きっかけや機会ということがとても大切なんだなぁと
    今になってじんわりと身に沁みてきています。
    お正月恒例のおみくじでは、大吉など今まで引いたことがありませんが、
    友人たちから「運がいい。ついている。」と言われることは
    本当に感謝しなければならない恵まれたものなのだと感じました。
    僕は和歌山に住んでいるので先生の勤務されている大阪府のお隣です。
    いつか先生にお会いできる機会があれば、嬉しいです。

  • senri より:

    前田さん、コメントありがとうございます。とてもいい体験をなさってますね。自分が変わっていくきっかけを作ってくれた場面をとても大切にしていらっしゃる。人間同士の関わりは影響過程そのものですから、影響する方も影響される側もできれば建設的なものとして発展したいですね。
    1995年にWashington D.C.で開かれた世界理学療法連盟学会に参加したとき、空港からホテルまでタクシーに乗りました。運転士と話が弾んだのですが、彼は私の話を聞きながら「あなたはいいなあ。Opportunity(機会)をとても大切にしているし、それをしっかり掴んでいる。」と何度も言ってました。彼の苦悶が伝わってくるようでした。タクシーの中で「家に遊びにおいでよ」と彼のお誘いを受け、翌日、ご家族でホテルに迎えに来ていただいたとき、私はとても熱くなってしまったことを今でも覚えています。

  • maeda より:

    はじめまして前田と申します。
    勉強中に本を読んでいて先生のお名前を頻繁に目にし、
    なんだか気になってこちらのブログにたどり着きました。
    今回コメントさせていただいたのは、先生がおっしゃる
    「きっかけや機会をどのように活かすかが大切」ということに
    自分の今までをつい重ねてしまったからです。
    私は運がよいのかきっかけや機会を多く与えられ、
    それをすべて掴んでここまできていると感じています。
    PTを目指すきっかけは小学校時代に
    目指す機会を与えてくれたのは偶然面接に行った
    病院の事務長さんでした。
    また、情を動かされる出来事としては
    今年のお正月に実習でお世話になった患者様から
    年賀状が届いたことです。
    「ありがとう元気です。ご恩は忘れません。」
    この震えるような文字を目にしたとき
    私の情は動かされ、現在の勉強の糧となっています。
    これから私も勉強を重ね、患者様の情を動かし、
    回復のきっかけとなれるようなPTを目指していきたいです。

  • senri より:

    Gravel roadさん、コメントありがとうございます。
    人間にはいろいろなきっかけ、機会があると思いますが、
    それをどのように受け止めるか、どのように活かすかが大切ですよね。
    情が揺さぶられて学習のきっかけをつかんでも、1週間も放置すると
    脳にとってほとんど意味のないものになってしまうそうです。
    自分自身にも、患者さんやご家族にとっても考えておくべき課題です。
    ところで、お名前は何故「砂利道」なのですか?
    とても興味がありますので、よろしければ教えてください。

  • gravel road より:

    初めてコメントさせていただきます。

    この記事を読んでいて、先日、吉尾先生にお話しいただいたことを思い出しました。

    「まずは『情』を動かしましょう」

    少し違うかも知れませんが、頭に思い浮かんだのは
    「心が変われば、態度が変わる。…運命が変われば、人生が変わる。」
    という有名なあの言葉でした(ヒンズー教の教えか何かですよね)。

    「情」を動かすことがすべてを変えるきっかけになる。もちろん学習も。
    そんな思いで話を聞かせていただいたのをよく覚えています。

    小さなきっかけから「情」が動き、人を変えるかもしれない。
    きっかけを感じる力を身につけるのも当然大事だと思いますが…
    その「小さなきっかけ」になれれば素敵だなと思います。

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