大台にのりました

またまた忙しくしていました。札幌に行って、そのまま鹿児島へ。

2016/11/19 18:54

2016/11/19 18:54

天文館で皆さんと食事をして、鹿児島のO先生に森伊蔵をごちそうになって、協会のセミナーを済ませて再び札幌へ。医大の講義を済ませて大阪経由東京へ。目の前の景色が目まぐるしく変わる1週間でした。

そして、先週末は第14回日本神経理学療法学会学術集会を仙台市で開催しました。今回の学術集会長は阿部浩明氏。氏の情熱と創意工夫に多くの人たちが共感し、日本神経理学療法学会では初めて参加者が1000人の大台にのりました。日本理学療法士協会の12ある分科学会の中でも1番乗りになりました。学会の代表を務める私にとっても大きな喜びでした。その相当数の参加者たちに満足いただけるような応対をスタッフたちも心がけていて、参加者たちにとってもその場を共有できて嬉しかったのではないでしょうか。
神経理学療法学会がカバーする領域は脳卒中、頭部外傷、脊髄損傷、神経筋疾患、発達障害などですが、今回のテーマは「脳卒中理学療法最前線」であり、かなり限定的に絞ったものになりました。それだけに聴衆には取り組みやすいものであったのだろうと思います。ただ、その他の領域についても議論を深めていかなければなりませんので、さらに学術集会の企画運営については工夫していかなければならないと思っています。

2016/11/26 09:23

2016/11/26 09:23

学術集会の内容は興味をひく企画も盛りだくさんでしたし、参加者にとって楽しみな学会だったろうと思います。メッセージ性は確かにありました。一般演題の質も随分上がってきていましたし、今後がますます楽しみになってきました。
ただ、このところニューロリハビリテーションあるいはニューロモデュレーションの概念が台頭してきて、治療医学的様相が漂ってきていますし、今回もそうでした。しかし、人間とは生活を営む社会的動物であり、そのような人間としての復権をお手伝いするのが私たちの仕事です。いくらニューロモデュレーションの活用で動きが少し改善されても、生活あるいは活動の中で活かされなければ、これまでの失敗と変わらない状況に陥ります。そのことが同時課題として積極的に取り上げられなければならない学会であると思います。

夜の部もたくさんの人たちと交流しました。近年では勢いで二次会を、ということもほとんどなくなってきていますが、この仙台では三次会、四次会は当たり前という状況でした。その会のたびに面子は違うわけですから、話も多岐にわたり、熱も入ります。楽しかった会を振り返りながらホテルに戻るとき、ホテルに気づかず300mも行き過ぎてしまっている私がいました。

コメント (19)

  • senri より:

    c.t.nさん、こんにちは。
    たくさんのコメントをありがとうございました。
    御返事を書けないまま今日に至ってしまいましたが、あまりものボリュームに圧倒されていました。
    ちょっと多いので中抜きさせていただきました。ごめんなさい。
    私は元気に過ごしていますが、さすがに師走、バタバタしていて、なかなかブログまで手を出せないでいました。
    改めて、また書き込んでまいりたいと思います。
    今年はたくさんのコメントをいただき、ありがとうございました。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    大丈夫ですか??
    英語のAbstractは二部用意していましたが一部は保留しました。Refineし論文で書こうと思っています。
    いかんせん、PTジャーナルに原著論文を投稿してみたのは事実です。
    今後は、理学療法学や総合リハビリテーションにも投稿できればと思っております。
    そして英文誌Physical Therapy Research(PTR)への投稿を夢にみています。
    しかし1つの論文を作成する労力は半端ではないことも実感しています。
    吉尾先生とお会いできたことを感謝し、結語とさせていただきます。

  • c.t.n より:

    様々な論文をよむことで気づくことがあります。
    日本語でも英語でも使用される用語が抽象的なことです。
    神経系において吟味していくことが課題だと思っています。
    発表することで得ることがありますし、一つ一つを整理することができます。
    日本理学療法士学会は分科学会へパラダイムシフトします。第52回の学会をもって各領域がtransfer packageされます。
    50年以上続いた学会、幕張が最後だと思われる学会に演題登録してみました。
    英語のabstractも間に合うかわかりません。続けることは大切な場合もあります。
    上記を考慮し、anatomicalをstandpointとしneuroscientific sideからbrainsystemへ、biophysicalでpsycholoogicalに進めていければと思っています。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    いかにですか?
    何からはじめるべきか、何をどのようにすればいいのか、わからないままだと進むことは難しいです。
    学会ではその良し悪しに触れることができました。
    論文を書けるようになりたいと思い、様々な論文と参考書を拝読しています。
    動向から感じれることは、その時と場所で変化する可能性があるのだろうと思っています。

  • senri より:

    c.t.nさん、おはようございます。
    今回の学術集会では良いと思われるものからちょっと学会レベルでは・・??と思われるものまでお受けし、学会場で意見交換していく中で良し悪しに気づいていただこうと狙いがありました。会場に制限があるときはそうもいきませんが。札幌で行われた連合学会では20%くらいは足切りされています。
    確かに発表することに意味があります。まずはそこからですね。そして次はステップアップしていきます。内容であったり、発表する場所であったり、そして論文にすることなど、次へと進めなければ発表したことの意味は薄れていきます。
    さてさて、いかに進めましょうか?

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    仙台の神経理学療法学術集会では、相当の演題が組まれていました。
    低次なものから高次なものまで、その並列性のある情報の精巧は神経理学療法の本質を感じさせるものがありました。
    抄録を拝見した時はその量と質に驚きました。優等なケーススタディも多く見受けられ、奮闘振りは見習うことがありました。
    私自身は演題登録を迷う時期がありました。ある人とTAXIの中で交わしたひとことが背中を押してくれました。
    「発表することに意味がある」
    私自身の機転でもあります。
    幸い4題エントリーすることができました。

  • くまうさ より:

    吉尾先生、こんばんは。
    先生と出会った時の初心を胸に、一歩一歩を大切にします。
    僻地の田舎から、目の前の悩める人へ、
    確かな手を差し伸べることができるように、
    みんなで歩いていきます。
    ありがとうございます。

  • senri より:

    くまうささん、おはようございます。コメントありがとうございます。
    くまうささんの努力によって若い人たちが影響を受け、変革しようとなさっている。
    素晴らしいことだと思います。
    驕ることなく、一歩一歩です。

  • くまうさ より:

    こんばんは。
    学術集会では大変お世話になりました。
    若手デビュー戦には大きすぎるほどでしたが
    私も含めてとても刺激的な交流ができました。
    ありがとうございました。
    未来的思考と人が成す技(心)のコラボレーションについて考える良い機会となりました。
    それにしても
    孫悟空に勝る先生の空飛ぶ機動力はニューロ・・・も
    ビックリですね。
    先生との出会いがなければ、何も経験することができませんでしたし
    今日が存在しませんでした。
    少しずつ若手が芽生えてきました。
    ありがとうございます。

  • senri より:

    c.t.nさん、こんばんは。
    顔の見える関係の良さ、そうですよね。
    いい学会になったようで何よりです。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    そうですね。結構、満杯です。
    このたび、様々な方々とお会いすることができました。
    顔のみえる関係のよさを感じることができました。
    貴重な体験となりました。
    これからどうするか、前を向いて歩を進めていきたいと思います。
    ありがとうございます。

  • senri より:

    c.t.nさん、こんばんは。
    コメント、ありがとうございます。
    仙台で開いた学術集会では遠路お出かけいただき、ありがとうございました。
    おっしゃるとおり、メッセージ性がありましたし、いい学術集会であったと思います。
    ただ、脳卒中だけに限ったからだと思います。
    他に取り組まなければならない領域が他にもいくつかありますし、
    それらからすれば疎外感があったかもしれません。
    いろいろ考えなければならないのです。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんにちは。学会、お疲れ様でした。
    仙台は2度目で今回は名古屋経由でした。上空よりみえる景色は山々、海、海沿い、様々でした。
    学会は、座れない位の人が参加され神経理学療法は大盛況な印象でした。
    今回のテーマである脳卒中最前線ということで、基調講演や教育講演からメインシンポジウム、トピックスシンポジウム、そして一般演題まで、その配意を感じることができました。日本神経理学療法の本質を映しだす学術集会だったと思います。
    仙台での2日間、運営の皆様、スタッフの方々に深謝いたします。

  • senri より:

    aisakuさん、こんばんは。いつもありがとうございます。
    この度は発表いただき、ありがとうございました。このような機会を通して事例の検討を深めることができます。
    その手続きが私たちの知識を整理し、深めてくれます。
    臨床家だからこそ気付くことがたくさんあると思いますから、今後もぜひお続けください。
    またご一緒しましょう。

  • senri より:

    asukaさん、こんばんは。コメント、ありがとうございます。
    本来、パラダイムシフトというよりも、それこそが私たちの業務の本質だと思っています。
    でも、「治療」ということばは魅力的で、それのみに拘ってしまう傾向があって、それをどう使うか、そのことによってどのように運動学習を重ね、生活に反映していくか、ということを忘れてしまうのでしょう。
    もしかしたら、そのような展開について教育されていないのではないかと・・・。
    もっともっと声を大にしないといけない時期なのかもしれません。
    昼も夜も、学会での出会いは大切にしたいですね。

  • aisaku より:

    お疲れ様です。
    先日の学術集会は大盛況のうちに閉幕となりましたね。本当にお疲れ様でした。
    昨年は福岡で参加のみでしたが、今年は演題発表することができ、とても充実した時間を過ごすことができました。
    先生のご提案にあるように、生活を見据えた発表が少なくなっている印象は私も持ちました。
    今回の最前線の話題から、次の学術集会には生活につながる演題が増えてくると、神経理学療法学のさらなる発展につながるかもしれませんね。
    このことからも、今回は大学院の方々が活躍された学術集会と感じましたので、次の学術集会では病院や施設からの知見の展開を楽しみにしたいと思います。
    前日から空港まで大変有意義な時間を過ごさせていただきました。改めてお礼申し上げます。

  • asuka より:

    こんばんは。
    第14回日本神経理学療法学会学術集会の大成功おめでとうございます。
    阿部先生の思いの詰まった充実した学会だったように感じました。
    特に道免先生の基調講演のスタートから、大畑先生の教育講演への流れでは
    今後の神経理学療法の方向性を示して頂き、大変勉強になりました。

    機能から能力へtransfer packageするために、
    私たちが何の道具を使うかではなく、どう使うかが大切であることを再認識することができました。

    理学療法の全体的なパラダイムシフトが起きるように私にできることを一歩ずつ進めていきたいと思いました。
    学会に参加する度に新たな出会いや発見を頂き、よい時間を過ごさせて頂いています。
    ありがとうございます。
    夜の部も楽しそうですね(^^)

  • senri より:

    チャーコさん、おはようございます。
    いつもコメントをいただき、ありがとうございます。
    札幌を出るとき、気温はマイナス1度でした。そして鹿児島では24度くらいまで上がったそうですから、その差は25度になりますね。鹿児島に着いたら、汗をかいてしまいました。
    日本も広いです。
    ぜひ、札幌を訪ねてみてください。いい街だと思います。

  • チャーコ より:

    こんにちは。吉尾先生、札幌のあと鹿児島、凄いですね。
    もう11月も終りですよね。
    私も来年は札幌に行ったりしてみたいです。

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