第7回一月塾

1月6日に千里中央で「一月塾」を開催しました。今年で7回目になります。参加者は168名。
一月塾には「これでいいのか、理学療法士!」という文言も付記されています。
つまり、「お年玉」セミナーならぬ「落とし玉」セミナーなのです。
講師料無しのボランティアセミナーで、会場費と資料だけ参加者に負担してもらうものです。
このようなことも分からずに患者さんに関わっているのか、と、雷を落とすわけですから、
そもそも資料等いらないと思いますし、もちろん机だって必要ないでしょう。
ところが、最近は完全にきちんと教えてもらおうと受け身の姿勢で参加される人たちが多くなり、
机が欲しい、1時間ごとの休憩が欲しい、スライドで提示したものは全部資料として欲しい、とか、
会場が遠い、などという希望がアンケートに多く書かれるようになってきました。
討議の時間でも、自らの意見の発信は少なく、質問も受け身的なものになっていました。
主催者としてこの傾向はちょっと嘆かわしいことだと思っています。

20190106

一方で、茨城県や東京など遠方から参加し、積極的に向き合おうとする人たちもいます。
全参加者のうち1/4ほどは毎年のように参加されていて、刺激を受け、1年間の精進・努力を誓う場にしている人たちもいます。
そこに一筋の光を見ることができて救われるような気持ちにもなりました。
この写真は一月塾開催日の私の部屋から見えた朝の光景ですが、陽光の周囲の暗雲を取っ払えたら、と思います。

コメント (16)

  • senri より:

    チャーコさん、明けましておめでとうございます。
    年賀状、ありがとうございました。
    こんなところでご挨拶なんて、いけませんね。
    今年は年賀状をサボっていまして、大変失礼いたしました。
    1年ぶりにブログを再開しましたので、また覗いていただき、コメントをお寄せください。
    いつも楽しみにお待ちしています。

  • チヤーコ より:

    吉尾先生久しぶりです。久しぶりに吉尾先生のブログ読みました。もう2019年ですね、私は杖つきながら歩いています、転けないようにしています、また遊びに行きますね

  • senri より:

    箕面のTさん、こんばんは。
    早々に新天地でのお仕事ですか・・。
    なかなか大変な毎日かと思いますが、ご自身を労わりつつお過ごしください。

  • 箕面のT より:

    一月から救急病院と放課後デイサービスて働いてます。脳卒中少ないですが入ってきます。放課後は小学生から高校生の脳性麻痺、重症心身児が対象です。来年は一月塾に参加したいと思います

  • senri より:

    keiさん、ありがとうございます。
    私はkeiさんの魅惑的な笑顔に魅了されています。
    これからもよろしくお願いいたします。

  • kei より:

    僕も先生にお会いできて良かったです。相談にものっていただきありがとうございました。

    いつも先生のことを応援しています。今後ともよろしくお願いいたします。

  • senri より:

    はぎさん、おはようございます。
    それはそれは大変な年末年始でしたね。
    慢性的な水分不足ですか・・・。
    ビールのすすめ、ということでもよろしいでしょうか?
    私も気をつけたいと思います。
    朝、部屋から朝日を見ていますと、気持ちは前向きになっていきます。
    いろいろな経験が活かされるときはある、と信じていきましょう。

  • はぎ より:

    こんにちは。年末に尿路結石になり2週間寝込みました。人生初の入院も経験しました。長く病棟勤務していましたが、実際に入院してみないと気づけないものもあり発見もありました。
    仕事がスタートする前に治り、今は元気にしています。特に生活習慣等の指導は受けませんでしたが、慢性的な水分不足が原因だったんではないかとマメに水分補給をするように心がけています。
    今は道具を揃えたり診療の補助したり片付けたり歯科助手の仕事を習ってる最中です。ここからSTにどう繋がるのか全然想像つきませんがどんどん前向きに頑張って行こうと思います。

  • senri より:

    aisakuさん、いつもありがとうございます。
    今回の学会は節分でしたよね?
    この機をうまく活かせたらいいですね。
    鬼は外、福は内!

  • senri より:

    keiさん、明けましておめでとうございます。
    と言いましたが、昨日お会いしましたね。
    今回のしSIGsでは大変お世話になりました。
    控室の担当をしていただきましたので、頻回にお会いできて嬉しかったです。
    お悩みの件も伺いましたが、いい方向に展開するといいですね。
    今後ともよろしくお願いいたします。

  • aisaku より:

    私達は何をする人ぞということですよね。
    今一度、足元を見ておかないと、いくら積み上げてもあっという間に崩れていきます。
    謙虚に且つ主体的に動いていきたいです。

    大分の学会では、皆が前に進められるよう特別講演の座長を務めさせていただきます。
    宜しくお願い致します!

  • kei より:

    吉尾先生、遅くなりましたが明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

    ブログの内容とは関係ありませんが、仙台でのSIGsでお会いできるのを楽しみにしております。

  • senri より:

    aisakuさん、おはようございます。
    おっしゃる通りだと思います。
    自ら前に進めなくてどうする、ですね。

  • senri より:

    asukaさん、おはようございます。
    先日は新年早々に来阪いただき、ありがとうございました。
    おっしゃるように私たちは患者さんにレッテルを貼ってダメ出しする仕事をしているわけではありませんね。
    でも、画像をそのように利用している人たちが多いと思っています。
    画像を見るだけまだマシなのかもしれませんが、物は使い方によっては凶器になります。
    患者さんたちの可能性をいかにして導いていくか、大切なことだと私も思います。

  • aisaku より:

    一月塾はもう7回目になったんですね。
    しばらく伺えておらず、そろそろ参加させていただきたいと考えております。
    少し驚いたのが、参加者の参加者の権利意識です。
    何もかも受動的になってしまった時には、日頃の臨床で患者さんを主体的に変えることはとても難しくなってしまうように感じます。
    戦略的に主体的に患者さんに関わらないといけないのに・・・ 先生の心中を察します。
    質問が出ないのも、1月塾で学んだことが臨床で推敲できていないのか、多くの参加者の中で尻込みしているのか。
    理由はともあれ、患者さんの自己決定を支援できるためにも、自己決定できるところまで理学療法士の介入で改善するためにも、主体感を持っていかないといけませんね。
    前へ前へですね。

  • asuka より:

    一月塾お疲れ様でした。
    私も参加しながら今年は意見を出そうか悩み、
    他の方の意見を聞きに入り、先生と同様な印象を受けていました。
    ですので、ここで意見を(会場で言わずすみません!)。

    鈴木先生は運動学の視点から動作分析を中心に、
    吉尾先生は解剖学の視点から脳のシステムを中心にお話しされており、
    それぞれ違う話でしたが共通していたのは、
    「病態を正しく理解するためにも、評価を行うこと」と感じました。

    でもそれに止まっては”診断学”となってしまいます。
    患者さんにレッテルをはるような診断をするために評価をするのではなく、
    患者さんの可能性を追求するために評価をするのであることを
    一人一人が重く受け止めなければならないと感じました。

    診断学ではなく”治療学”としての理学療法の確立が
    今後の課題であると感じました。

    年始にこのような研修会に参加させていただき、
    今年一年の課題が見つかった良い年始となりました。
    ありがとうございます。

    長文失礼しました。

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