環境因子

20101130sakura十月桜、秋から冬にかけて咲く桜です。小さい花びらですが、八重になっています。冬桜は一重。春の桜のシーズンにはもっとたくさんの花が咲きますが、晩秋にパラパラと咲く花の方が人の心を揺さぶるのでしょうか。紅葉と一緒に観ることができる桜、贅沢な一瞬です。

十月桜にとって気温などの環境因子は自身でどうにかできるものではありません。ただただ、無言でその環境を受け入れるしかないのです。その環境によって花の咲き方は左右されます。春には満開の桜の花を観て人間は感動します。秋の紅葉の状態を見て、今年の紅葉はきれいだとか、くすんだ紅葉で今イチだ、などと評します。それらは気温などによってかなり左右されると言われています。

ICFで患者さんの環境因子について注目することが求められています。患者さんにとって笑顔で関われる医療スタッフなのか、スタッフたちに「自発性の低下」と言われてしまうくらい心を閉じてしまいたくなる対象の医療スタッフなのか、これこそが最も重要な環境因子のひとつなのです。目の前の患者さんにとって、自分たちが好ましい存在になっているのか、医療スタッフは自らを評価する姿勢が必要なのです。

コメント (9)

  • yun より:

    senriさま、今晩は☆

    恐縮です・・・私も精進して参ります。

  • asuka より:

    正しい道具・方法で評価が行えるよう、必要な知識を身につける事も重要ですね。
    自分の感性だけでは時には間違う可能性もありますし。
    一生勉強ですね。私も益々精進して参ります。

  • senri より:

    yunさん、おはようございます。
    いつもコメントをいただき、ありがとうございます。
    今納得できない環境ならば自分のせい、最高に素晴らしい環境であれば人のおかげ。
    なかなかそういう心を持つことは難しいと思いますが、大切なことですね。
    私も心に留めて精進してまいります。

  • senri より:

    asukaさん、おはようございます。
    人の人生に大きく影響を与える可能性のある医療スタッフは、ちゃんとした評価尺度を持たないといけませんね。患者さんの体重は体温計でははかれません。

  • yun より:

    senriさま、

    今晩は、yunです。

    環境因子は全てに大きく関わりますよね。ある方から教わりましたが、

    今ある環境は全て自己責任。なので今納得いかない環境であれば、

    それは自分のせい。今、最高に素晴しい環境であるならば、それは他人

    のお陰。今おかれている環境は全て自己の在り方・感謝の表れだと思い

    ます。ただ、患者様の場合は障害が伴い、特殊ですね。

    だから先生が以前からおっしゃる、私達が「自らを評価する姿勢」って

    重要ですね。患者様が良い方向に向うも悪い方向に向うも、医療従事者に

    大いに責任がありますよね。今の関わり方・方向性で良いのか?満足して

    頂いているのか? etc・・・・

    常に自分と向き合い、まずは人としての質を高めて参りたいと思います。

    いつも様々な気付きを与えるきっかけを下さり、有難うございます☆

  • asuka より:

    >私たちの責任は重いですよね。
    はい。そう感じます。
    だって、その人の人生を左右する仕事ですから・・・。

  • asuka より:

    素早いご返答ありがとうございます。
    患者様からのサインに気づくためには周りから言われてではいつまでたっても自分で気づけるようにはなりません。
    自分で気づくためにも感受性豊かに、心を豊かにすることに他ならないと感じます。
    ものごとを自分の物差しだけで測っていてはだめですね。

  • senri より:

    asukaさん、こんばんは。
    患者さんも、ご家族も、とっても悔しい、腹立たしい思いをなさっていることがあるでしょう。そのときはそれなりのサインを送っていただいていると思いますが、残念ながらスタッフは気づくこともないとなると・・・。
    私たちの責任は重いですよね。

  • asuka より:

    十月桜素敵です。
    秋だけに咲くのではなく、秋から咲き始め徐々に花を増やし、春にはより多くの花が咲くので、年に2回花を咲かせると言われていますね。
    私たちもこの桜のような沢山の奇麗な花を咲かせられるように一歩ずつ進んでいく必要がありますね。

    スタッフに「自発性の低下」「リハ拒否がある」などとなる一つの原因に日本の医療は“医療行為はしてもらうもの”という意識があるからのように感じます。だからリハビリにおいては患者様が主体的に、能動的に動かなければいけないのに、受動的に受け止めてしまうことも原因としてあるのではないでしょうか。

    だからこそ、私たちスタッフが患者様にリハビリは自分で行うものという意識改革をさせ、その意欲を高めるような関わりをするのはとても重要だと感じます。

    私たち医療スタッフの評価結果は患者様の治療効果にそのまま現れてくるので、その目の前の患者様の表情、機能、能力をみていれば一目瞭然ですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。