5.日常生活を取り戻すために
料理や洗濯における動作を練習

当院でのリハビリは、歩く、立つ、といった基本動作と並行して、退院後の患者さんの生活に必要なさまざまな動きをトレーニングします。料理や洗濯をすることもリハビリテーションのひとつ。それぞれに必要な動作を体で学び、退院後の生活に備えましょう。

冷蔵庫の開閉

冷蔵庫の開け閉めをする時にはどんな動作が含まれているでしょうか。扉に手をかける、扉を開く時に少し後ずさりする、中の食材を取り出す、ドアを閉める。ひとつひとつの細かい動作を分析し、セラピストと一緒に課題に取り組みます。

料理をする

野菜を切る、フライパンや鍋を持つ、かき混ぜる、お茶わんを洗う。料理をする際の一連の動作をリハビリテーションに取り入れています。時にはスーパーまで食材を買い出しに行くところからご一緒させていただくことも。院内すべての行動は、退院後の患者さんの生活に必要なことなのです。

洗濯機を使う

入院時にご自宅の洗濯機の機種をお伺いします。どのような体勢で洗濯物を運び、洗濯機の中に入れるのか。どのようなボタン操作があるのか。ひとつひとつ検証し、リハビリテーションに生かしていきます。

ポイント

日常生活動作も、手の機能も、ことばも、実際の場面で頻回に使うことが何よりも大切です。病院内にとどまらず、ご自宅はもちろん、職場、コーヒーショップ、ときには温泉施設にも出かけて、患者様の課題に応じてセラピストが、看護師が、介護福祉士が支援しています。

洗濯物をたたむ

院内で洗濯していただいた洗濯物は、畳んでクローゼットにしまうところまでの動作を一緒に練習していきます。