朋友

第51回日本理学療法学術大会が5月27-29日の3日間、札幌で開催されました。開始間もなく、羽田空港で大韓航空機のエンジン火災事故が発生し、学会に参加できなかった人たちもいて、急遽、座長や発表者を調整する一幕もありました。
今回は各分科学会の連合学会という初めての試みでしたが、私が代表を務める日本神経理学療法学会は概ね満足できる内容であったと思います。130分間、座長として話し合ったシンポジウム「脳卒中片麻痺患者の神経可塑性と歩行」には2000席がほぼ埋まるほどの聴衆が来場しました。積極的な参加者も多く、フロアからもステージからも、歯に衣を着せぬやりとりがありました。NEC_3643

ほとんど同領域の会場にいましたが、5,6年前までは考えられなかったようなレベルの報告も多く、今後が楽しみな世界になってきたと思います。大学あるいは大学院教育の成果かもしれません。若者たちが精力的に動き、社会を変えようと努力している姿は魅力的です。それらの努力が臨床に結びついていくことを期待したいと思います。

この機会に、私のブログにコメントを寄せている方々と交流の場を持ちましょうとaisakuさんから呼びかけていただき、札幌の代表的な居酒屋さんである「炙屋」でブログの会を開催しました。8人が賑やかに語り、笑い、共にエネルギーを得て、明日からの自身のあり方を再確認した充実の3時間でした。先日、サルトリイバラの中で紹介した大口屋さんの生麩の饅頭「餡麩三喜羅」をasukaさんが参加者に買ってきてくださいました。美味しくいただきながら花言葉を思い、気持ちを新たにした一瞬でした。

NEC_3639学会を盛り上げていく仲間たちも、このブログの仲間たちも「朋友」と言えるでしょう。朋友の花言葉を持つ植物はツルニチニチソウ(蔓日日草)。別名ツルギキョウと言います。今、正に満開で、札幌の自宅では庭のかなりの部分をツルギキョウの小さな紫花が占めています。小さい花のツルギキョウに交じって、写真のような大きな花のツルギキョウも咲き始めました。とは言っても、この一輪では大きさを比べようがありませんね。私たちの臨床で比較対照試験もせず、効果があると信じてセラピーを行っているようなものでした。

「楽しき思い出」という意味もありますが、この学会やブログの会を単なる思い出にせず、朋友とともにより良い変革を目指して進めていきたいと思います。

コメント (23)

  • senri より:

    c.t.nさん、こんにちは。
    人間としていろいろ感じ、学ぶことはいいことですね。
    一面的にならず、多角的に物事や人間をみていけるようになるためには「時間」も必要ですよ。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    こちらこそ恐縮しています。
    札幌では学生として考えさせられる事がありました。
    学会ではこれからを見据えたoriented taskに気づくことができました。
    仙台の演題も熟慮しています。
    語るだけでなく多様性をもった結果をだしていきたいと思います。

  • senri より:

    c.t.nさん、こんばんは。
    お心遣いに恐縮しています。ありがとうございます。
    札幌でのブログの会はaisakuさんが提案され、幹事としてまとめていただきました。
    皆さんが楽しくお過ごしになったことがとても嬉しかったです。
    またいつか皆さんで楽しく語らう日を作りたいですね。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    そうですか、わかりました。
    北海道では美味しい幸をいただきましたので、是非こちらでもと思っているところです。

  • senri より:

    keitaさん、こんばんは。
    徳山は朝と夜に通過します。つまり日帰り出張です。
    あの景色はなかなかのものですから、あの一瞬は手を停めて目で楽しみます。
    そして、これからのkeitaさんを楽しませていただきます。

  • keita より:

    吉尾先生、こんばんは。
    吉尾先生に注目してもらえるようにがんばります!
    徳山は夜に通過されますか?「海賊とよばれた男」のいた街の工場夜景をぜひ楽しんでいただきたいです。

  • aisaku より:

    ブログの会にご参加いただいたみなさんへ
    先日はご多忙の中、ブログの会にお集まりいただきありがとうございました。
    幹事自体もどのように会が進行するか心配でしたが、吉尾先生をはじめ皆様のおかげもあり盛況のうちに会を終えることができました。個人的には、ヒトと人と人間の話が心に残っています。お互いの関係をより高めるための秘訣がたくさん含まれていたように記憶しています。あと、Georgeさんの軽妙なトーク、三喜羅の優しい甘みなど、すべてが良い思い出となりました。
    また、このような機会が企画できればと思います。
    いろいろな場面でお会いすることがあると思います。その際にはよろしくお願いします。

  • senri より:

    maimaiさん、おはようございます。
    紫陽花が似合う季節になりましたね。maimaiさんの季節に突入です。
    札幌ではお顔を拝見することができませんでしたが、仙台にはお越しになるということ。約束ですよ。
    今回の学会を通じて、神経領域の空気が変わってきたと感じました。もちろん、良い方向にです。
    若い人たちの力が結集してきたように思います。
    maimaiさんの闘いも無駄ではなかった、と。
    これからもよろしくお願いいたします。

  • senri より:

    georgeさん、おはようございます。
    札幌ではお忙しい中、ブログの会にお越しいただき、ありがとうございました。
    それに見合う充実した時間をお過ごしいただけたようで、とても嬉しいです。
    もしかしたらgeorgeさんが一番盛り上がっていたかもしれませんね。
    忌憚のない語らいをするのがこの会ですから、これからもコメントをお寄せください。
    またお会いしましょう。

  • senri より:

    keitaさん、おはようございます。
    おかげさまで、札幌ではとても楽しい有意義な時間を過ごすことができました。
    このタイトルの朋友に相応しい人たちと過ごした時間だったと思います。
    またお会いしましょう。
    目指す領域が異なっても存在を意識することは私もあります。
    これからもkeitaさんに注目です。
    1週間後、徳山を通過します。

  • senri より:

    akiさん、おはようございます。
    ほんと、お久しぶりですね。たまにはコメントをくださいませ。
    お元気そうなお姿を拝見し、嬉しかったです。
    私たちの世界の変化は確かに起こってきたように思います。
    でも一方で何ら変わらず日々を送っているという世界も存在します。
    このギャップを埋めるために、しっかりと取り組んでまいりましょう。
    akiさんはakiさんとしての活動がおありですから、それを通した成果を期待しています。
    またゆっくり飲みながら語る時間を作りたいですね。

  • maimai より:

    吉尾先生、お久しぶりです。
    北海道学会!ブログの会!!
    なんて魅力的☆
    どちらも参加できず、うらやましい限りです。
    どちらも素晴らしい会だったようですね。
    皆さまからの刺激を受けて、私も前進したいと思いますので、またちょこちょここちらに遊びに参ります!
    仙台はいきますよ!

  • george より:

    吉尾先生、お疲れ様です。
    学会後のブログの会の席で、新しい方と出会えて本当に良かったです。
    また集まった方々は、私と同様に先生のことを尊敬し目標にされているのが伝わってきました。
    今後とも宜しくお願いします。

    引越しお疲れ様です。
    ゆっくり寝れましたか?

  • keita より:

    吉尾先生、こんばんは。
    今回の学会での発表は整形分野で、今後予定している別の研究も基礎系になりそうなので、脳血管障害とはしばらく離れてしまいそうです。脳血管障害の興味はもちろんありますので、引き続き吉尾先生のシンポジウムなどには参加して、刺激を受け続けたいと思います。今回のシンポジウムの吉尾先生の司会は、特に刺激的でドキドキしました。
    aisakuさんが企画してくださったブログ会では、非常に楽しい時間を過ごすことができました。皆さまに感謝、感謝です。翌日は早速 aisakuさんのポスター発表を見に行き、有意義な討論をさせていただきました。今後もこのつながりを大事にしていきたいと思います。

  • aki より:

    吉尾さん、こんばんは。
    北海道で教員をしているakiです(数年ぶりのコメントですね)。
    学会場では、遠くからの会釈しかできませんでしたが、シンポジウムの進行など変わらぬ切れ味で、あっという間の130分間でした。
    学会が終わり、どのようなコメントのやりとりがなされているかと、久々にブログを拝見し、思わずコメントを打っています・・・
    朋友の皆さまが共有された感覚とどのくらいの差異があるかはわかりませんが、私なりにも、とても刺激的な学会であったのは言うまでもありません。一方で、リジッドな足継ぎ手と揃え型歩行、安易な平行棒の使用など現場で平然とされているかもしれない現実とのギッャプも感じて、教員としては複雑な気持ちも正直感じたところです。
    7月に道東地方にて研修会の講師をはじめて仰せつかり、今回の学会で感じた刺激と違和感も、自分の言葉として内容に盛り込めたらなと、頭を悩ませています。
    では、またの機会に。
    学会、お疲れさまでした。

  • senri より:

    asukaさん、おはようございます。
    学会は刺激的で、学ぶことも多かったですね。
    私は神経領域にいることが多かったのですが、私たちの環境は大きく変わってきているように感じました。
    とても良い方向にです。
    ブログの会は開催してよかったですね。とても楽しい語らいがありました。
    初めてお会いする人たちも緊張がほぐれて、そこにいることをとても喜んでいらっしゃったように見えました。
    三喜羅、ありがとうございました。花言葉を改めてかみしめることができました。

  • senri より:

    松戸のKさん、おはようございます。
    学会も、ブログの会も収穫が大きかったようですね。お声掛けしてよかったと思います。
    いろいろ思い悩みながら皆さんは今を迎えています。私自身もそうです。
    これから私を含め、印象に残った方々に遠慮なさらずに語り掛けてみてください。
    松戸のKさんだけではなく、語り掛けられた人も考えさせられ、学ぶことも多いはずですから。
    札幌までお越しいただき、本当にありがとうございました。
    東京でお会いできること、楽しみにしています。

  • senri より:

    c.t.nさん、おはようございます。
    学会は結構刺激的な、これまでにない何かを感じた人たちも多かったのではないかと思います。
    c.t.nさんもそのうちのおひとりのようですね。
    明日の臨床にしっかり反映していってください。
    ブログの会に参加していただき、皆様との交流をもっていただいたことはとてもよかったと思います。
    いろいろな人たちが関わりながら人間は成長していきますから、今回お会いになった方々とのこれからも大切にしていきたいですね。
    来月の移動は県の方々が面倒をみてくださいますからどうぞご心配なく。お心遣い、ありがとうございます。

  • senri より:

    aisakuさん、おはようございます。
    札幌では大変お世話になりました。私たちの神経理学療法学会への積極的な参加、女性スタッフが抱える課題にきちんと向き合おうとする姿勢、そのような中にaisakuさんのお人柄を改めて感じておりました。収穫の多い学会だったことでしょう。
    さて、ブログの会を企画していただき、ありがとうございました。参加者もとても積極的に楽しんでいましたし、この会を開催した意義は大きかったですね。感謝、感謝です。また、いつか。

  • asuka より:

    おはようございます。
    吉尾先生、皆様、札幌でのブログの会はありがとうございました。
    吉尾先生を中心に集まった人たちでしたので、皆様の優しさを感じるような温かな会でした。

    企画いただいたaisakuさん、ご多忙の中、お時間をつくって頂いた吉尾先生に感謝です。
    ありがとうございます。

    学会でのシンポジウムでは50回を過ぎ、第1回目の学術大会にふさわしい
    ”理学療法の変革期”を随所に感じたり、変革しなければならない危機感を感じたりするような学会でした。
    山帰来の花言葉「不屈の精神」を各自が具現化しなければならないと再認できました。
    これからも自分の立ち位置でできることを進めたいと思います。

  • 松戸のK より:

    吉尾先生、こんばんは。
    先日の学会は多くの発見があり、日々の臨床、可能であれば研究につなげていきたいと感じる内容でした。
    私は2日目からの参加だったため、「脳卒中片麻痺患者の神経可塑性と歩行」に参加できず
    若干の悔いは残っていますが、勤務の都合上致し方なかったので、仙台では後悔のないよう
    2日間両日ともに参加したいと考えています。
    ブログの会はとても楽しい時間を過ごすことができ、aisakuさんのおっしゃられている
    「ベクトルが同じ方角を向いている」諸先輩方と相席させていただくことは大変貴重な時間でした。
    人見知りの私は、こういった会は初めてだったので大変緊張しましたが、あっという間に慣れることが
    できました。参加された皆さんの空気がとても暖かく、穏やかな空気を作っていただけたからだと思います。
    このブログの会を企画してくださったaisakuさん、また声をかけていただいた吉尾先生、
    楽しい時間を共有してくださった皆さま、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
    本当にありがとうございました。
    吉尾先生、6月26日にまた先生の講義に4人(予定)の後輩を連れて参加させていただきますので
    ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。東京(在住は千葉ですが)でお待ちしています。

  • c.t.n より:

    吉尾先生 こんばんは。
    第51回の学術大会では新たな曲面を感じることができました。
    私は基調講演、特別講演、神経理学療法学会、運動器理学療法学会、口述発表(神経系)を拝聴させていただきました。
    テーマである基盤と分科を実感できました。
    神経理学療法に関しては、経頭蓋磁気刺激やgait solusion、脳画像や神経機構など臨床においてのヒントが詰まっていました。
    再生医療については目を見張るものがあり医療技術の進歩に理学療法士が追いついていかなければならないと思いましたし、これらを考慮した理学療法を展開していく技術が必要だと実感しました。
    ブログの会はとても有意義でした。
    ラムの餃子、味噌ラーメン、なんといっても北海道の幸。大口屋さんの和菓子は緑茶と共に美味でした。美味しくて2.3個もいただきました。aisakuさん、asukaさん、そして参加された方々、よいひとときに感謝いたします。
    吉尾先生、来月は博多駅でしょうか福岡空港でしょうか。お時間がわかると幸いです。
    お待ちしてます。

  • aisaku より:

    先日の学会は大変お疲れ様でした。
    お昼からお休みでしたので、幹事としてコメントも一番乗りさせていただきます
    特に初日の「脳卒中片麻痺患者の神経可塑性と歩行」については大盛況で、開始25分前から会場外で並んでおりました。その結果、正面の良い席を確保でき討論にも参加でき、丁寧な準備が充実した結果につながったと感じました。学会で得たことの興奮も冷めやらず、本日の業務に入ったのは言うまでもありません。
    さて、ブログの会にご賛同、ご出席いただき、改めてお礼申し上げます。
    会の間も先生の細やかな気配りにより、参加者の緊張が早い時間に溶け、とても和やかに時を過ごすことができました。違うベクトルの方向を揃えるのが講演とするのであれば、ブログの会は揃っている方向性のベクトルをさらに伸ばすことができたのではないかと感じました。所属も役割も違うメンバーだからこその会でしたね。
    花言葉についてはasukaさんにお願いするとして、朋友っていい響きですね。
    調べると「友達」とありましたが、朋は「同門の友」、友は「同志の友」。
    朋友としてこの業界が大きく前に進むことに力を合わせて行きたいですね。

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