諸行無常
この1週間でkeitaさんお気に入りの山陽新幹線徳山駅前の景色を3度往復して見ることになりました。先週水曜日に下関に、土、日に佐賀県武雄に、そして今日火曜日に小倉まで行ってきました。九州リハビリテーション大学校時代の同期生が亡くなり、お別れに行ってきたのです。
満63歳ですから、まだまだ早いと思いますが、彼なりに表現した生き様は私には印象的でした。同期の誰よりも勉強したと思います。学生寮の自室で、大学校のある教員に負けてなるものかとウィスキーを飲みながら声をあげて自分を鼓舞しているところを覗いたことがあります。その後、気になって見に行くと、ついに1本空けてしまった彼は急性アルコール中毒に。ここには書けないほどの大変な状態になっていました。さすがに翌朝には起きることができなかったので、欠席するものと誰もが思っていました。ところが、授業が始まって間もなく、ハリネズミのように硬い髪の毛をセットもせず教室にやってきたのです。あの根性には誰もが負けたと思ったことでしょう。
諸行無常という仏教用語があります。この世の現実の存在は姿も本質もすべて流動変化するものであり、決して永遠のものではない、ということです。たった一度の人生ですから、そういうことも考えながら、自身のあり方を問いかけてみなければと思います。
先週は日本リハビリテーション医学会の学術集会がありました。千里リハビリテーション病院からも発表しましたが、その中でOT中堅の三輪さんの学会デビューが印象的でした。これまで経験がなかったとは思えないほどの洞察力と文章表現力に感動してしまいました。引き続きOT学会札幌大会でも発表しますが、やるかやらないかの差は大きいです。ますます変化し続ける彼女に期待したいと思います。
コメント (8)
keitaさん、こんにちは。
自身が積極的に動けば動くほど環境はどんどん自分に迫ってきます。
環境も積極的に活動している社会でしたらなおのことですね。
いい人生を歩んっでいらっしゃるようです
aisakuさん、こんにちは。
メッセージ、ありがとうございます。
人の力はやはり大きいです。姿かたちがなくても心の拠り所になってくれます。
お母様であればなおのことでしょう。
悔いのないように生きてみたいですね。
吉尾先生、こんにちは。
私も世の中狭いと感じ、それが年々増えてきました。
それだけ多くの方と交流を持つことができているのかなとも感じます。
先生のご友人の方のご冥福をお祈りいたします。
私の母も若いうちに先立ちましたが、沢山の贈り物をもらうことができました。私はもらったものにどれだけお返しできたかは不明で、いまだに「あれをこれをしとけばよかった」と思うことばかりです。
旅立った後も何かの時に心のよりどころになるということは、本当にすごいことだと思います。
asukaさんもkeitaさんも書かれていますが、目の前のことにしっかりと向きあい、成果を残していかなければ、「盛者必衰の断りをあらわす」ということになっても困ります。
お互いの専門性を理解し、胸元の紐をほどいて向き合っていこうと思います。今年の2月に弥勒菩薩からいただいた言葉を胸に。
keitaさん、こんばんは。
徳山はkeitaさんと共有の景観ですから。
ところで、百済来川のことを昨年の7月28日に書きましたが、なんと小・中学校の同級生の眞秀くんが先日、コメントを寄せてくれました。これは百済つながりになりますが、下松も共有でしたよね。1月ほど前に下松出身の方と偶然会って、話が盛り上がりました。
こうしてみると、世の中狭いし、面白いことがいろいろあります。
吉尾先生、こんばんは。
まさか私の名前がブログの中に出るとは…。感激です!
私は無宗教だと普段は思っていますが、身近な人の死に直面すると自然と仏教の「流転」の考えにいきつくことが多いです。そして、生かされていることに感謝します。1度の人生を良いものにできるように、良き方向へ変化し続けたいと思います。
asukaさん、おはようございます。いつもありがとうございます。
不器用な男でしたが、彼とはよく遊び、よく学びました。いろんな場面が目に浮かんできます。
でも、とどまってもいけませんから、彼の力も受け止めて前に進んでいきましょう。
大田先生らしい言葉ですね。支持、ですね。医師だけに限らず、多くの立場に言えることみたいです。
こんばんは。諸行無常といえば
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。・・・」
という平家物語の冒頭が頭に浮かびます。
どんなに勢いがあっても必ず衰える、、、。
リハビリテーションがこのような道を辿らないように、変化し続けて現状の課題を克服したいと思います。
リハビリテーション医学会で私が一番印象に残ったのは多職種連携について大田仁史先生が言われたこと、
「他職種に指示をするのでは各職種が別々に動き出してバラバラになる。
連携するためには指示ではなく、支持をしなければならない。」です。
衰えることがないようにするためにも支持する心を忘れないようにしたいと思います。
先生の病院のスタッフが学会で活躍できるのも先生の支持があるからですね!
亡くなられた同級生とは多くの思い出があったように感じました、ご冥福をお祈り申し上げます。