あれから8か月

今日でGWは終わります。みなさんのGWはいかがでしたか?
丸々10日間休めた人、通常の勤務とほとんど変わらなかった人、休みを返上して現場のフォローに回らなければならなかった人など、さまざまな状況があったようです。
特にサービス業では忙しくなるのにも関わらず多くの職員が休暇を取り、普段は現場に出ないような上層部が慣れないエプロンをして接待している姿を見かけたりしました。
病院は基本的にはGWであろうと正月であろうと、入院患者さんたちがいらっしゃる限り稼働しますから、特に看護、栄養、リハ担当者は普段と変わらずに出勤し、清掃のスタッフたちも早朝から頑張っています。
私はと言いますと、平日出勤・週末休という立場ですからカレンダー通りになりますが、このGWは前半は出勤して、後半、休日にして札幌に帰りました。抜けるような青空に八重桜がとてもきれいでした。
今回は散髪の他に庭の手入れ、断捨離、お墓の掃除、そして昨年9月6日の北海道胆振東部地震の被災地訪問などが主な目的でした。よく働きました。棚を3つ捨てましたし、リサイクル基地にもかなり物を運び込みました。
2本ある庭木のイチイはチェーンソーで半分くらいの高さに切り落としました。葉っぱもスッキリ刈り込んで、私の満足度は上々です。思い切りは大事です。
3日はお墓の掃除を済ませた後、震度7の震災地の厚真町、安平町、鵡川町を訪ねてきました。あれから8か月が経ちました。震災や水害などの被災地にはできるだけ直接出かけて、自分の目で確かめ、自分に何ができるのか考えるようにしているのですが、厚真方面にはなかなか行く機会を作れないでいましたから、今回、何としてでも行きたいと思っていたのです。
いろんなところで山肌が崩れ、道路もガタガタでセンターラインが割れていたり、路肩の柵がグネグネに曲がって倒れそうになっていたりして、地方による復興のスピード感の違いを思ってしまいました。地震から間もなく降雪の季節になり、工事が進まなかったことも理由の一つだろうとは思います。最も被害の大きかった厚真町吉野地区では写真のように崩れた土砂で倒壊した建物がそのまま残されています。車も土砂に埋まったままでした。あの地震がなければ庭には春を告げるエゾムラサキが咲き、もう少ししたらシャクナゲが咲き誇っていたことでしょう。この光景を見ていて言葉が出てきませんでした。支笏カルデラができた頃の火山活動や恵庭岳、樽前山の火山灰と軽石が堆積した地域であり、前日には台風に伴う大雨が降ったこともこのような土砂崩れに影響したのでしょうが、それにしてもここまでとは。
厚真は毎年山菜取りに出かけていた地域でした。さすがに今年は山菜取りに山に入る気持ちにはなりませんでしたが、これまでお世話になったこの地域の早い復興を祈っています。皆さんからも応援をお願いたします。

コメント (6)

  • senri より:

    American girlさん、おはようございます。
    お久しぶりです。
    気持ちの上ではこれまでと変わりませんから、令和と言っても心に期すものは特にないのですが、こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
    大変なGWでしたね。当院でも多くのスタッフはこの時期でも平常と変わらない勤務になります。一昔前では考えられない状況ですが、病院である以上、これが本来でしょうね。
    私は後半に休みをもらっていろいろやるべきことをやったのですが、その1つが被災地訪問でした。地震や水害で被害を受けた地域にはできるだけ自分の脚で訪問するようにしているのですが、復興には地域差を感じてしまいます。やはり経済優先のような気がしてならないのですが、マスメディアはそういう状況も含めて情報発信してほしいと思います。これからも応援、よろしくお願いいたします。
    20名も新人が入ると大変ですね。他人ごとではありませんが・・。積極的な新人は目につくから良いのですが、中には私たちの目に見えないところを探し出して動いているスタッフもいますから困ります。いい知恵を思いつかれたらぜひ教えてください。
    来週、22日のガッテン!をご覧ください。

  • American girl より:

    ご無沙汰しております。
    令和(まだまだ言い慣れません)もよろしくお願い致します。

    月日はあっという間に流れますが、被災地ではまだまだ時間は止まったままの部分が多いのですね…。正直、被災地の現状はTVのニュースなどでしか見たことが無かったので、写真を拝見して衝撃を受けました。

    私のGWは連休は無く、ほぼ毎日勤務しておりました。Drや病院スタッフは少ないため、心なしかいつもよりバタバタと過ぎた10日間でした。
    当院も新入職者が20名程いるため、新人さん達と切磋琢磨しつつ一緒に成長していきたいと思います!

  • senri より:

    aisakuさん、お久しぶりです。
    とは言っても、その原因は一方的に私にありますね。
    また、使いにくかった病院HPの私のブログへのアプローチがやっときちんと整備されましたので、これからは大丈夫かと思います。
    厳島神社、私も参拝したことがありますが、素晴らしいですね。
    気持ちも清められ、さらに素敵なaisakuさんになられたことでしょう。
    今後ともよろしくお願いいたします。
    この返信は上空のANAからお送りしています。うまく届きますか、な?

  • aisaku より:

    ご無沙汰しております。
    先生にとっては、熊本に続き北海道と大事な地方が震災の被害に遭われて、心を痛めていることだと思います。
    互助の気落ちで、今私たちにできることを行いながら前に進めればと思っています。
    私は、GWに厳島神社に参拝に行ってきました。平成の間に参拝しましたが、歴史の節目であったため、通常より参拝者が多かったようです。
    歴史の変わり目に立ち会えたことは本当に貴重な経験でした。令和は国の甚大な災害が少しでも減ることを祈っています。

  • senri より:

    チャーコさん、おはようございます。
    GWは結構忙しかったようですね。お馴染みのお客様がいらっしゃるのはとても嬉しいことでしょうし、いいGWだったかもしれませんね。
    北海道ではGWでも雪が降ることがありますから、4月いっぱいは墓地の水道は止められています。だからGWに1年の初めのお墓の掃除に出かけるのですが、北海道胆振東部地震の復旧工事は冬季休業ということだったのでしょうね。これからスピードを上げて復興してほしいと思います。
    伺った被災地域の農産物などをたくさん買ってきました。鵡川のレタスはとても美味しいので、ご近所に配りました。

  • チャーコ より:

    こんにちは、吉尾先生。
    私もGWは庄内喫茶店いったり、作業所行ったりしてました。喫茶店はいつも楽しみにしているお客様が来られるので、笑顔でいらっしゃいませ、と言ってます。
    北海道地震は凄ったですね。私は地震のニュース聞くたびに友達にメールして「地震大丈夫?」っててラインします。

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